隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film24 『小さな村の小さなダンサー』

2014年01月06日 | 映画

隊長が観た「映画」を紹介するシリーズの第24回は、『小さな村の小さなダンサー』をお送りします。

 

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この映画の原題は “Mao's Last Dancer” で、2009年にオーストラリアで製作された、中国文革(文化大革命)時代のバレリーナーの成功と苦悩を描いた物語です。

 

クラシックバレエを題材とした映画は『ブラック・スワン』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d0fad1e26c186aa25fa9adfcf13b4a11 を紹介していますが、「ブラック・スワン」とは全く毛色の違う映画です。

 

ストーリーは、1961年、中国山東省の小さな村で生まれた主人公のリー・ツンシン。

 

バレエなど見たこともないリーが、北京の舞踏学校に入学し、優しいチェン先生の励ましで、バレエがめきめき上達していきます。

 

成績優秀のバレリーナーに成長したリーは、米国のバレエ団の研修に参加します。その後のリーの挫折と栄光が描かれていきます。

 

当初、『小さな村の小さなダンサー』と言うタイトルや、DVDパッケージの少年の写真から、同じバレエを題材にした『リトル・ダンサー』の様な映画かと思いレンタルしました。

 

しかし、内容は原題の「MAO'S LAST DANCER」が示しているように、毛沢東 (Mao ZeDong) のダンサーになる道を拒否し、故郷を捨てて自由なダンサーになろうとしたリーの苦悩を映画にしています。

 

リー・ツンシンを演じるのは、現役のバレリーナー「ツァオ・チー」です。バレエシーンは本当に見事でした。

 

映画の中の中国の農村の風景は、まさに中国そのものでしたが、内容から中国での撮影など出来るはずがないと思っていましたが、エンドクレジットに中国撮影クルーの名前が出てきてびっくりしました

 

派手さは全くないけれど、いろいろと考えさせられる映画でした。

 

これまでに、「映画」の記事の中で、外国映画の邦題(日本語タイトル)の付け方の良い作品と、悪い作品を挙げていて、それを一覧にしています⇒  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5ea8aa4c56656e55bbdb8cfa491773aa が、本作は悪い例だと思います。

 

原題の「MAO'S LAST DANCER」をそのまま邦題とすると、「毛沢東の最後のダンサー」となり、お堅いイメージでヒットしないと思ったのでしょう。2001年に公開されヒットしたイギリス映画「Billy Elliot」の邦題『『リトル・ダンサー』を、主人公が同じ少年がダンサーを目指すストーリーなので拝借し、小さな村出身なので、合体して『小さな村の小さなダンサー』とした安直さを感じます。


隊長が邦題を付けるとしたら、『自由への旅立ち』とか、『呪縛から解き放たれたダンサー』とでもしますか。

 

 

 

 

コメント
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