田口孝夫 絵手紙旅日記

絵手紙を通じ素敵な出会いと感動の旅を重ねる田口孝夫のブログです。(申し訳ありませんがコメントなどへのお返事はできません)

4月7日 小樽船見坂にて

2016年04月19日 | Weblog

もし…開拓村行きのバスの右側の席に座っていたらけっして出会えなかったのです。途中の北海道博物館前のバス停に停車した時。目に飛び込んできた一枚のポスター。「神様おねがい!」のタイトルの横に小さな仏像の写真?!エー!!あれは円空仏?!確か円空仏のような!!僕の胸の鼓動はにわかに高鳴りましてね。「よーし帰りに是非立ち寄ってみよう」と。そして出会えたのです!!正に円空仏でした。北海道南西部の久遠(くとお)から奥尻へ向う船がひろいあげたそうです。上ノ国教育委員会所蔵のものだそうで…エー!!上ノ国と言えば3年前に観音堂を案内してもらい十一面観音像(円空仏)をスケッチさせてもらったところ!!もう…大感激!!これも絵手紙(神)さまの粋な計らい(?)「出会い」というか「御縁」というか?ほんと不思議ですよね…。もう…今から15年前になりますか。たまたまテレビのチャンネルを変えた時。御主人が車椅子に座ってらして、それを支えるように奥さまが。その御夫妻がとっても爽やかに見えてつい…見入ってましたら、なんと御主人は交通事故で両手両足が動かない体になったとの事。(それまでは魚屋さん)絶望のどん底から生きる希望を見つけたのが「絵」との出会い。筆を口にくわえて描かれた詩画が紹介されたのですが…それが実に心を打ってきたのです。僕は思わず近くにあったスケッチブックにお二人をスケッチしてました。そしてトツトツと話される御主人の言葉。「ひと筆ひと筆生きているあかしです。一枚一枚がその時々の私の命です」スゴイ!!方だと。放送終了後、NHK放送だったのでTELしましてね。どこの制作か尋ねましたら「釧路放送」との事。住所を聞いてなんと僕はお二人への思いを心の感ずるまま絵手紙にして釧路放送局へ届けたのです。もちろんお返事がいただけるとは思ってもいませんでしたが…。担当の方がご本人に届けて下さったそうで。後日うれしいお便りが届いたのです。中標津にお住いの方でした。そこから又、またドラマが展開するのですが(ハハハ…)この御夫妻が10年前に札幌に引越されて。で、ひょっとしたらもう札幌訪ねるチャンスはないかもしれない。せめて電話で声だけでもと昨夜。そしたらもう…大喜びされて。「明日は小樽に行く予定です」といいましたら「途中の駅です。是非立ち寄って下さい!!」と。イヤーッ!!もう…大感激!!の再会でした。御主人様の「詩画展」は十五年続けてこられたそうですが…。今は首が思うように動かず断念。久し振りの出会いの時の話に花が咲き、いやはや奥さまの明るいのにはこっちが元気もらいました。感激覚めやらぬまま小樽行きの列車に飛び乗って。ほんと「出会い」って不思議です。


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