田口孝夫 絵手紙旅日記

絵手紙を通じ素敵な出会いと感動の旅を重ねる田口孝夫のブログです。(申し訳ありませんがコメントなどへのお返事はできません)

7月9日 北海道北見市にて

2014年07月29日 | Weblog

 

飛行機が羽田を飛び立って間もなくなんと!!富士山が見えましてね。こりゃあ…さいさきがいいぞ!!と自分に言い聞かせて。女満別空港に飛行機が着陸したのは9時。改札ロビーには歓迎のうちわを持ったSさんとYさんのお二人が。思わず手をふって駆けより「来ましたよ!!」と握手。「あの運命の出会い(?)からまだ一年もたってないのに…こんなに早く実現するなんて思ってもいませんでした」と僕が言うと「来ていただけるだけで夢のようです」とお二人が。「北見まで車で一時間ほどかかるのですが…まだ時間があるのでお茶しながら打ち合わせでも」ということで。お二人にここに至るまでの経緯など伺ったりして。目標のアンテナを立てると思ってもいなかったような力が動き出して強力な協力者が出現(?)して下さるみたいですね。

Sさんの同窓生の方が北見市に「まちづくりパワー支援」の制度がありますよーと耳寄り情報を届けて下さって。で、お二人は「絵手紙サークルてんとう虫」の代表としてなんとしても絵手紙を北見市にもっともっと広めたい!!とプレゼンテーションをなさったのだそうです。もう…はじめての体験で何をどうしたらよいのか?でも一生懸命動いているとなぜか力を貸して下さる方がいる。なんと!!市の地域振興課の30代のお二人の方が親切にいろいろと教えて下さったそうです。(これには大感激)当日、15人の殿方の前で。もう…頭の中がまっ白になって二人でアタフタしてしまって―ほんとに…もうダメかと思ってたんです―と。ところがギリギリOK!!が出ましてと。うれしそうにお二人が笑顔で。そして参加者募集(講演会の)に「てんとう虫」の皆さんがフル回転なさったのだそうです。ああ…そんなにまでして僕を呼んで下さった!!と思いましたらね。「もう…精一杯がんばらねば!!」と自分に言い聞かせましたよ。

会場の北見芸術文化ホールでは「てんとう虫」のスタッフの皆さんが会場準備に忙しそうに動いて下さってました。いよいよ2時講演スタート。120名定員の会場は満席。「絵手紙を通じて繋がる出会いのドラマの素晴らしさを。今回は特に僕が北海道にたくさんの御縁をいただける原点ともなった21年前の帯広のTさんと「友の会」で出会えた時の喜びを当時の絵手紙に思いを馳せながら。絵手紙の教え「3つの“つ”」に重ね合せてしゃべくりました。そして改めて絵手紙の持つ力というものを感じました。もう・・20年も前のことなのに当時の絵手紙をいろいろ紹介しているうちに鮮やかに当時の頃がよみがえってきて…懐かしさがこみ上げてくるのです。講演時間の2時間はアッ!!という間に過ぎて―。夜は「絵手紙てんとう虫」の皆さんとの交流会。まずは期間限定(?)の地ビールで乾杯!!この一杯目がうまい!!「ご苦労さまでした!!」と。皆さんの笑顔がこぼれて…。

どこに行ってもそうですが…。ひとつのイベントを取り組むにはいろんな裏話のドラマがあって―。皆さんに感想をお聞きしたら「こんな事ができて夢のようです」「今回の取り組みを通じてスタッフ皆んなの心がひとつになったような気がします」「増々絵手紙に取り組む意欲が湧いてきました」「参加された方が喜んで帰って行かれました」「ほんとうに取り組んで良かったです」と。皆さん口ぐちに。代表のSさんが「ベストメンバーで大成功!!だったと思います」と。僕も「イヤーッ!!僕も北見ははじめてでどうなることか?不安もありました。朝4時起きでちょっと寝不足で…。でも皆さんの感想をお聞きして、お声をかけていただいて本当に良かったです。」と。交流会の興奮を引きずったままホテルへ。テレビをつけてもう…ビックリ!!気になってた台風が沖縄に上陸か?!その被害の模様が映し出され…なんと勢力を増しながらゆっくりと北上してきてると言うのです。果たして無事に東京に帰れるのだろうか?不安が走ります。7月9日北見は青空が広がって最高のお天気!!「北見に行ったら是非サロマ湖を案内して下さい」とお願いしていたのですが―。SさんとYさんが車で案内して下さって「まず、サロマ湖が一望できる展望台に行ってみましょう」と。「イヤーッ!!こーんないい天気に恵まれて…これはやっぱ昨日のゴホウビですね。僕には絵手紙(神)様がついて下さってるのですハハハ」と。辿り着いた展望台。「うわーっ!!すごい!!」大パノラマの眺め!!吹き抜ける風の爽やかな事!!「あの向うがオホーツク海です」とSさんが。「とにかく今日の一枚を残しましょう!!」と。僕。その前にひと休みして。「おいしい草餅を食べてから」と。三人で雄大なサロマ湖を眺めながらほおばりましたよ。うまーいっ!!(ハハハ)幸せ!!ニンマリした三人の顔―。もちろんハガキにも挑戦!!(ヤル気充分)


7月8日 JAL機内より

2014年07月29日 | Weblog

運命の出会い(?)は昨年の9月。公認講師全国大会in奈良でした。東大寺二月堂・裏参道でスケッチをしていた時の事。「私達北海道の北見から来ました」と話しかけて下さった方達が。「エー!!北海道の北見!!どこらへんですか?」と思わず尋ねたのでした。「絵手紙講演会を企画したいんですけど…来ていただけますか?」と。もう僕は「喜んで!!」と即答。「その時はよろしく」と。北見へ帰るなり即行動に移されたのでしょう!!今年になって「7月頃お呼びできるかもしれません」との便り。今日がその日。羽田発7:10のJALにて女満別空港へ。「大型台風が発生のニュースにチト…不安(?)が走ります。


7月6日 よさいこいフェスタ2014

2014年07月16日 | Weblog

7月8日北海道の北見行きなので頭をスッキリ(?)させて出かけよう。そう思って床屋さんへ。そしたらねじりはちまきに派手なはっぴをまとった一団が西新井大師の方に向って歩いていくではありませんか!!アレ?何かやってるのかな?と。気持はそっちの方へ。そして目に止ったポスター「7月6日・よさこいフェスタ2014開催」そうだったんだ!!と。それに2:30から津軽三味線の演奏が―これは是非聞いてみたい!!もう…床屋はあとまわし。(ハハハ)

イヤーッ!!良かったですよ。「津軽三味線あべや」という足立区出身の二人兄弟の演奏だったのですが。まず、おもしろかったのは二人が人力車に乗って登場。そして「兄のように見えるのが弟で弟のように見えるのが兄でございます」に場内大爆笑!!「津軽三味線全国大会」というのが毎年開催されてるそうでお二人ともグランプリ保持者(兄さんが先に)だそうでその演奏は心に響くものがありました。もっともっと聞いていたかったなぁ…。それにしてもグッドタイミングでした。


7月2日 平和が一番

2014年07月16日 | Weblog

このところの突然の天候の激変には驚く事ばかり。霰や雹が降ったり落雷!!集中豪雨で家が冠水したりと…。でももっと驚いたのは「集団的自衛権容認を閣議決定」のニュースです。平和憲法9条をないがしろにするような―それもその中身がどういうものかたいした審議も尽くされないまま。与党間のとりひきだけで決められるなんてとんでもない話じゃありませんか!!今後の国のありようが大きく変わってしまうわけで…そんなに憲法を変えたかったら、真正面から「憲法」論議を全国民的規模で巻き起こすのが筋じゃないですかね?我々一人ひとりが真剣に考えるべきですね。


6月22日 歌舞伎座にて

2014年07月09日 | Weblog

久し振りに歌舞伎を観るチャンスをいただきました。実は奥さんのお友達から招待券が舞い込みましてね…。ああうれし!!これはありがたいと勇んで(?)出かけたのです。それもリニューアルした東銀座の歌舞伎座へ。東銀座駅と言えば…以前絵手紙協会の事務所があった所。何度も通ったっけ…と。そんな事思い起こしながら―

赤いジュウタンが敷きつめられた通路を通って。あの開演前のざわめきもなんともいいもんですね―。昼の部(四部構成)11時開演。第一部は「春霞歌舞伎草紙」幕が開くと舞台は満開の桜。そして三味につづみに太鼓の演奏者が勢揃い。賑々しい音曲に合わせて華やかな衣装をまとった踊り手の皆さんが登場!!一気に別世界に引き込まれていきます。

以前歌舞伎はわからないと見もしないで毛ぎらいしてましたけど…。何年か前、はじめて見た時の感動!!こーんな世界があったのかと。やっぱ歌舞伎はいい!!二部「実盛物語」三部「大石最後の一日」と演目は続くのですが…。この忠臣蔵の話は映画などみてそれなりの筋書きは解かっていたので―。吉良邸への討ち入りを果たした後、細川家にお預けの身となった内蔵助はじめ17名の浪士にスポットをあて処分を待つ日々の心情を描いているのですが…

浪士のひとりが内蔵助に人としての生き方を問う場面があるのですが―「人は只、初一念を忘るるでない」と答えるせりふには重みがあり最後を迎える時も思いを貫く事の潔さが伝わってきて心打たれました。松本幸四郎の内蔵助役が実にいい!!四部の「お祭り」鳶頭に扮した片岡仁左衛門登場!!屋台囃子に合せて賑やかに軽快に華やかに艶ぽく乱れ踊る様にもう…酔いしれました。(ハハハ)


6月20日 福岡城跡にて

2014年07月09日 | Weblog

NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」見てます?僕は毎週楽しみに見てます。で、とっても恥しい話なのですが(ハハハ)今まで何度か福岡を訪ねた時、福岡城跡に出かけスケッチをした事があるのですが…。この福岡城はこの官兵衛と息子の黒田長政が造ったのだそうですね。今頃になって(?)なんだ!!そうだったのか!!と。豊臣秀吉を天下人にしたといわれる名軍師・官兵衛の生き方には何か魅力を感じますよね。戦国の世にあって「命の尊さを説き、命の使い道を考えよ」と。後にキリスト教の洗礼を受けクリスチャンになり「如水」の名で晩年親しまれたとか(ある小説を読んで知ったのですが)その官兵衛に改めて思いを馳せながら福岡城跡を訪ねました。こうやって新たな思いで史跡を訪ねるっていいーもんですね。


6月19日 柳川にて

2014年07月09日 | Weblog

良かった!!雨が止んでる。この分だとスケッチできるかも?福岡に行ったら「柳川」に行ってみようと心に決めてましてね。六月の柳川はきっと川沿いの柳がきれいだろうって。それにあのうなぎのせいろ蒸しも食べてみたいと。(ハハハ)天神発9:00の特急大牟田行きに乗車。車窓に広がる田園風景。しろかきの終った田んぼに満々と水が張られて。田植えが終ったところもチラホラ。柳川に着くなり、観光案内所で「案内マップ」を求めスケッチポイントを捜しながら柳川の町を歩いてみることに。日射しもそれほど強くなくてテクテクテクテク。6月の風を受けながら何とも心地いい―。柳川橋のたもとに来たらピタッと僕の足が止って。川沿いの柳の並木が川を覆わんばかりなのです。「よーし」とスケッチを始めました。そしたらタイミングよく川下りのどんこ船が通って来て。ああ!!これぞ柳川!!とばかりあせりましたよ。長い竿さす船頭さんの歌声が流れて…。いいね!!いいーねぇ。

 

スケッチしてると時の経つのも忘れて。「柳川」はもう…四度ぐらい訪ねてるのですが…川沿いの「日本の道百選」とか「白秋道路」を歩いてますとね、新たな発見があって楽しいものです。そうこうしているうちにお腹がすいてきて。時計を見たら12時過ぎてる。柳川来たら「うなぎのせいろ蒸し」を食べなくちゃあ!!と。もう…頭の中は「セイロムシ・セイロムシ」と。(ハハハ)川沿いのお店に入りましてね。なんと川下りを眺めながら…ゆったりとした気分でおいしいおいしい「うなぎのせいろ蒸し」いただきました。フワッフワのうなぎ甘辛いタレのしみこんだご飯と一緒に食べると口の中でとろけて。うーん!!うまい!!もう…幸せーっ!!て感じになります。食べてなかったら一度は食べてみて下さい。(ハハハ)白秋記念館とかも訪ねたかったのだけれど―。スケッチに時間を取られ今回はパス。でも天候に恵まれラッキーでした。


6月11日 スペシャル講座にて

2014年07月04日 | Weblog

今日は午後から絵手紙協会のスペシャル講座。尾久彰三氏の「どうしたら美しさが分かるか」を受講に。尾久さんのお話はトツトツとした中に時折ユーモアを交えいつの間にか引き込まれてしまいます。絵手紙で言うところの「視て感じる」と民芸の「観る」の違いを柳宗悦氏の文章を引用しながら―実に興味深くお聞きしました。中でも「書」の所で小林多喜二のお母さんの覚え書き(?)を紹介して下さった時、僕も十年ぐらい前、小樽市立文学館を訪ねた際にこの「書」(?)を目にし、すごく心打たれた思い出があったのでなんだかとってもうれしくなって、それだけでも参加した甲斐がありました。


6月5日・6日 春日中学校・夜間学級

2014年07月04日 | Weblog

梅雨に入り天気予報によると西日本の方は大雨で近畿・関東も大雨の恐れ―とのこと。どうか出かける時まで雨よ降らないで―と。明日は京都同志社大でパネルディスカッション「絵手紙の力」に参加予定。開会が9時と早いので前日入りすることに。ほんとうに…絵手紙の出会いとは不思議なもので奈良の春日中学校で夜間学級の講師をされているT先生が「絵手紙」の授業も担当され。今年、同志社大のプロジェクト科目として「かく」ことは表現すること絵手紙と夜間中学―ということで何と僕にお声をかけて下さったのです。それも「布川事件」で2011年に再審無罪になったSさんとのコラボで獄中に届けた絵手紙の話をして欲しい―と。ぼくにとってもスゴイ体験でしたのでもう…喜んでお引受けしたのです。で、もし良かったら「夜間学級」も見学に来ませんか?とのことだったので―京都で荷物をあずけ。夜まで時間があるので西本願寺を訪ねることに。

案内マップによると西本願寺の唐門は必見!!とあったので―。確かにここの彫刻はスゴイ!!その上彩色も絢爛豪華!!しばしあっけにとられて眺めてましたよ。奈良市立春日中学校・夜間学級を訪ねたのは5時過ぎ。T先生と5人の生徒さんがあたたかく迎えて下さいました。自己紹介の後、一校時目は皆さんで「天声人語」を読み合わせをしながら中身を深めていくのですが―。いろいろ疑問に思った事など皆んなで考えT先生は映像を駆使してどんどん世界を広げていかれるのにはもう…ビックリ!!僕達の学生時代には考えられなかった事。そして今、日本国民がほんとうに真剣に考えなければならない「平和憲法」について「集団的自衛権」について―もそれぞれの生徒さんが小さい頃の戦争体験なども話され「戦争は絶対いやや。それで憲法の9条ができたんやろ?」と。実に深い勉強をなさってるのには…ほんとうに感動さえ覚えました。できるなら僕もこの「夜間学級」に参加して学び直したいくらい。