田口孝夫 絵手紙旅日記

絵手紙を通じ素敵な出会いと感動の旅を重ねる田口孝夫のブログです。(申し訳ありませんがコメントなどへのお返事はできません)

5月17日 浅草 三社祭にて

2014年05月28日 | Weblog

昨日。奥さんの知り合いの方が出展されてるということで案内をもらってて。二人で「墨田区展」に出かけたのです。

そういえばここのギャラリーは以前井上有一の「東京大空襲」の書展を見に来た事があったとこだ…と。そんなこと考えながら降りた浅草駅。目に飛び込んで来たアチコチに吊り下げられてる「三社祭」のちょうちん!!「エーッ!!今、三社祭やってんの?」とにわかに心が踊りましてね。ちょっとのぞいてみよう!!ってことに。

浅草寺に続く仲見世通りはすごい人。でも午後四時ぐらいだったので16日の儀式(?)は終ったらしく―。案内を見たら17日午前10時から「例大祭式典」が行われるとのこと。「よーし!!じゃあ明日だ!!」と。で、今日は9時過ぎ我家をいそいそと。もう僕の頭の中は御輿が揺れて―そんなイメージでしかなかったのです。さすがに浅草寺の境内は10時前だというのにすごい賑わい。

やきそば、お好み焼、ジャガバタ、もういろな出店が所狭しと陣取ってて。すごい人でごったがえしています。まずはお参りを済ませ10時僕はてっきり御輿が入場してくるものとばかり思ってたのですが…。浅草寺の奥の方に人だかりができてて…急いでそっちの方へ。そしたら「浅草神社で例大祭式典が只今より取り行われます」との案内。そしておごそかに、おはらいやらお清めの儀が―。御輿がくり出すのは12時からだというのです。

なーんだそうだったのか?と「三社祭」の何たるかも知らない自分の早トチリに苦笑い。本堂の方から朗々とした「のりと」があげられて―。五月の空に響き渡っていきます。ピーヒャラー♫ピーヒャラー♫テンツクテンツクとアチコチから祭り囃子が聞こえて来てザワザワとした人・ひと・ヒトの波の中で何だかだんだん気持が高揚していっていいーもんですよね!!あの雰囲気。ウキウキしてくるもの。

12時近くなるにつれなんとなんと!!みるみるうちに人の波がふくれ上って各町内から御輿が入場しはじめましたらね、参道の仲見世通りから浅草寺境内はビッシリ!!と人・ひとで埋め尽くされて御輿をかつぐ人達の威勢のいいかけ声でもう…熱気ムンムン大興奮の渦なのです。各町内ごとに揃いのハッピ姿にねじり鉢巻きキリリッ!!としめて。あのかけ声何て言ってるのだろう?「セイヤ!!ソイヤ!!」でもないし

「エッサ!!ホイサ!!」なのかな?子ども御輿は「わっしょい!!わっしょい!!」でわかりやすいのですが…。ハッピ姿の子ども御輿これがまたかわいいーんですよね。浅草寺本堂の前に来ると御輿が高々と持ち上げられて一勢にウォーッ!!と言う喚声が上って。もうその熱気に飲み込まれてしまいそう!!人ゴミにもみくちゃにされながら「立錐の余地もない」って言葉ありますけど…まさにそんな感じ。何とかハガキ一枚でもスケッチをなーんて思ってましたけど…ハハハとんでもない。

御輿をかついでいる人達の顔を見るのも面白いもんですね。汗ダクになってもう…この祭りを待ってました!!とばかりに精気に満ちあふれて勇壮な感じが伝わってきてこう…元気がもらえます。次々と入場した御輿は浅草寺本堂裏の広場に集まってその数100基あまりになるとか?!それが、浅草神社総代の挨拶の後「〇〇町発進!!」の号令によって神社でおはらいを受け各町会へと散っていくのだそうです。

イヤハヤ…浅草まで電車で20分ぐらいの所に住んでるのに「三社祭」じっくり見たことなくて「灯台下暗し」。この祭り三日間に渡って取り行われるそうで、3日間で百五十万人の人出だそうで…もう…ヒェー!!です。(ハハハ)今回見逃した初日には木遣いやら東京都無形文化財に指定されてる「びんざさら舞い」などの「大行列」が浅草の町を練り歩くとのこと―来年は是非見てみたいもの。でも…年には勝てない。すっかり人に酔ってしまって疲れて帰宅。(情けナイ)「三社祭」は夏を呼ぶのだそうです。


5月9日 円空仏展準備

2014年05月21日 | Weblog

五月に入って世の中ゴールデンウィークで。海外旅行だ、やれ行楽地は大賑わいだのと。それも終って早や中旬。でも僕なんか何年前からかそんなの全然関係なくなって(ハハハ)この期間中「円空仏展」の準備でテンテコ舞い(?)してました。一通の絵手紙で飛騨古川の絵手紙「友遊」の皆さんと御縁をいただいたのは8年前。以来、毎年お声をかけていただきました。僕が「円空仏が大好きです」と言いましたら訪ねる度にY御夫妻がアチコチ案内して下さり、僕にとっては夢のような出来事。その際、描かせていただきました「円空仏」を今回すべて展示して下さると言うのです。これまた僕にとっては夢のような出来事なのです。いよいよ16日スタートです。


4月26日 大崎ウエストギャラリーにて

2014年05月21日 | Weblog

僕が「坂村真民」さんを知ったのは今から23年前。絵手紙友の会に入会し四国愛媛のHさんとの交流を通してでした。「念ずれは花ひらく」の詩に心打たれて―。毎月発布されてた「詩国」という真民さんの詩集を届けて下さって。その詩にどれだけ励まされ生きる勇気をいただいたことか!!その真民さんご息女の西澤真美子さんのお話を聞けたのです。「人間らしい人間として生きる」ということを真民さんの詩を紹介しながら一緒に考えましょうと。真民さんの生き方を語られ、その言葉のひとつひとつにいろいろ教えられる事がいっぱいあってとても貴重な時間をいただきました。

 


4月24日 河口湖畔にて

2014年05月21日 | Weblog

緑・みどり・ミドリ・ああ…こんなにもいろんな緑色があるんだ…只、ただもう…見入ってましたよ。春の山ってすごいですね!!街の中で暮らしているとこんな大自然の緑に出会う事って無いですからね。芽吹きの緑に酔いしれて。新宿から高速バスに乗って河口湖へ向う車窓から眺める山並の景色。ああ…今日はいい天気で良かった!!この分だとおもいっきり富士山が描けるかもしれない。もうドキドキでしたよ。人と人の出会いってほんと不思議なものです。今からかれこれ20年ぐらい前になりますかね…。渋谷のサンケイ学園で「絵手紙教室」を担当した事があったのですが(3年間)その時の生徒さん達が今もなお僕の「展」に駆けつけて下さってて―。その中のお一人、Iさんて方が河口湖のすぐそばに引越されたというのです。「私の部屋の窓から富士山が目の前に見えますよ」「エーッ!!いいーですね」と話が盛り上がり、「桜の季節に皆さんで訪ねて富士山が描けたら最高ですね」と僕。「是非来て下さい」と。確か…河口湖の桜は四月下旬頃が見頃だと伺っていたので―Iさんに連絡を取り24日に決定!!今日がその日なのです。バスが河口湖に近づくに連れ富士山は?富士山は?と気になります。ところがところがです。こーんなにいい天気なのになんと富士山のところだけ雲が覆いかぶさってて裾野がちょっぴり見えるだけ。ショックショック!!河口湖駅に着くとIさんが迎えに来て下さってて…。「雲が出て来たら吹き飛ばして下さいってあれほどお願いしてたのに…」と僕。「朝はくっきりすっきり見えてたんですよ。そしたらだんだん雲がかかってきて」と申し訳なさそうに「でも桜が満開じゃないですか。お花見ができるだけでも来て良かったですよ」と。

 

待ち受けて下さってたIさんの車で絶景のスケッチポイントへ案内していただきました。なんと満開の桜並木越しに河口湖が広がって「わぁーっ!!いいねいいーね。こりゃあいいや」と。あたたかな春の陽射しに包まれてそこら中春色!!「富士山には会えなかったけど…こーんなに素敵な春を感じられて幸せー」と言いながらしばしスケッチに夢中。あのモワーッとした春の山の色が刻一刻と変化していきます。「お昼なんにします?」僕は即「ほうとう!!」と。(ハハハ)じゃあ…と言うことでほうとう専門のお店に案内してもらったのです。カボチャ、油揚げ、きのこ、白菜、人参、筍、それに幅広の麺を味噌味で煮込んで熱あつをフーフーしながらいただくと…もうこれがうまい!!おいしい!!おいしい!!と言いながら久し振り絵手紙談義に花が咲きましたよ。


4月22日 奈良井宿にて

2014年05月09日 | Weblog

 

昨日は一日中雨の奈良井宿。民宿「しまだ」さんで一泊お世話になって。「どうか今日こそはいい天気になりますように…」と朝起きるなり窓を開けてみたら青空が広がってて「やったぁ!!よかったぁ!!」と。実は昨日奈良井宿を散策しててああ…ここからの眺めスケッチしてみたいなぁーと心に決めてた場所がありましてね。朝食を済ませるなりめざすは鎮神社。ここから見下ろした奈良井宿が気に入って。「どうかいい絵が描けますように」とまずお参りをして(ハハハ神だのみ?)地べたにはいつくばって。朝早いせいか観光客も少なくて良かった!!中山道奈良井宿は日本最長の宿場町だそうで昔のまま保存された街並みが風情があってとてもいいーのです。遠い昔、江戸時代の旅人になってタイムスリップしたような気分になってしばし筆を走らせましたよ。この時間が一番いい。そうそうここの奈良井宿。もう3年前になりますかね…NHK朝ドラの「おひさま」のロケ地にもなったそうで。民宿の女将さん曰く「そりゃあもう…大変なものでした。街並みも昭和の看板を取りつけて一変しましたもの」と。一時期観光客もすごかったとのこと。いつ訪ねてもいい所です。

鎮神社でのスケッチをすませた後、帰りの電車の時間までフラフラと。大宝寺を訪ねましたらマリヤ地蔵が安置されてまして。キリシタン禁制の江戸時代、仏教の子育地蔵になぞらえて作られた石像だそうで頭の部分や子どもも膝も壊されて…痛々しいほど―そんな中でも信仰を貫いた人達がいらしたのですね。専念寺の門前の掲示板には「苦しい事から逃げてると楽しいことからも遠ざかる」と。確かに…。いつもラクな方へと逃げてしまう自分にはグサッ!!と心に突き刺さる言葉です。でも楽しいこと多いんだけど。(ハハハ)


4月21日 奈良井宿にて

2014年05月09日 | Weblog

今回の南木曽でもうひとつうれしかったのはこの季節にこの地方だけに開催されるという「ミツバツツジ祭り」に合わせて講演会を企画して下さった事です。講演会終了後、祭り会場の天白公園を案内していただいたのですが…それはそれはミ・ゴ・ト!!ひと山・全山・満開のミツバツツジでピンク色に覆われてましたよ。雨の中傘をさして「こりゃあ…スゴイ!!」と思わず駆けだしましたよ。(ハハハ)それと丁度花桃も満開で街のアチコチに紅白の花桃。それになんとなんと桜も満開!!そう…まさに春爛漫の南木曽でした。

2日目。気になってた天気。うーん…やっぱり雨。そんな中定員20名の「行先不明のミステリースケッチ旅行」僕はどうしても奈良井の宿を訪ねたくて。南木曽から奈良井まで皆さんバスで御一緒したのですが…この車窓からの風景が実に良かった。雨に煙る山並。白く立ちこめる霧の中にふわっと浮び上る満開の桜並木。色鮮やかな紅白の花桃。まるで墨絵の世界を旅してるような…。思わずため息が出てしまう程。雨の日だからこその風景でしたよ。

奈良井の宿で皆さんとお別れをして僕は一日中奈良井宿を行ったり来たり。雨の中傘さして。外人の観光客が多いのにはビックリ!!でした。軒先に休憩用に並べてあった長イスに腰かけてたら「僕もかけさせて下さい」と高齢の方が。気さくに話しかけて下さって。なんと来年90才になられると!!元気そのものなのです。プレミアム・トラベルとかのツアーで今は奥様と二人でアチコチ旅をなさってるとか―。話に花が咲き「東京大空襲」の話にまで。「テレビや映画でやってるような、あんなもんじゃなかった」と生々しい体験を―「貴重な話をありがとうございました」と。そしたら「あなたのおかげで楽しかったよ」と固い握手をしてお別れしました。

 

 


4月20日 南木曽にて

2014年05月09日 | Weblog

南木曽絵手紙クラブ「木曽ぎんちゃくの会」からお声をかけていただき、はじめて南木曽を訪ねたのは四年前。皆さんの協力で講演会は大成功!!その直後代表のMさんの便りに「もし…元気でしたら還暦記念にもう一度南木曽に絵手紙花火を打ち上げようと思っています。それまで長生きして下さい」と。そして昨年春「無事還暦を迎えました。つきましては南木曽で2回目の講演会のお話を進めたいと思っております。」との便り。もう…僕は大喜びして是非に!!とお願いしたのでした。

 「わたしの心はトタンの屋根よかわらないのを見てほしい」この方の頼りにはいつもユーモアがあふれていておもわずニヤリ…としてしまいます。正に有言実行!!その講演会の日がやって来たのです。会場の南木曽会館に案内してもらったのは12時過ぎ。この頃から雨が降り出して…(前回の時もこうだったような?ハハハ)スタッフの皆さんが1時開演に向けおおわらわ。たくさんの参加者が詰めかけ、会場の両脇には各地から寄せられた「春の絵手紙」が展示され僕を大歓迎!!して下さいました。

館長さんのうれしいスピーチをいただいて講演会スタート!!遠くは三重から富山から駆けつけて下さった方達もいらして。絵手紙の大切な教え「3つの”つ”」をひもときながら2時間しゃべくりましたよ。最後のサプライズ(?)ねこ(わかるかな?)のくじ引きで会場は大盛り上がり。無事講演会終了。夜の交流会も芸達者の方達が登場。フラメンコに三味線。マジックまで飛び出し。フィナーレは全員が輪になって「木曽節」を踊り、実に楽しいひとときでした。ほんと絵手紙でこんなステキな出会いをいただけてしみじみと幸せをかみしめています。