田口孝夫 絵手紙旅日記

絵手紙を通じ素敵な出会いと感動の旅を重ねる田口孝夫のブログです。(申し訳ありませんがコメントなどへのお返事はできません)

2月11日 佐賀・街中にて

2017年03月06日 | Weblog

佐賀の街のアチコチには恵比須さんの石像が。その数はなんと!!日本一だとか。この「夢こいえびす」も街中で出会いました。石像にしてはカラフルだと思いませんか?ハハハ…これはスケッチした後に僕が勝手に色付けしたものです。何だか楽しくなりましてね。

昨日は雪の武雄温泉から佐賀市へ。今日も朝から雪が舞ってましてね…。三時の佐賀空港までの時間をどう使う?この雪じゃあ・・チョット…と。そしたらうまい事に(?)ちょうど「佐賀城下ひなまつり」が今日からスタート!!周遊バスも出ているので恵比須さん巡りもかね、イベント巡りをしよう!!と。

以前訪ねた事もある旧古賀銀行。ここでは「からくり人形展」が開催中。「茶運び人形」やら「手品をする人形」実際にその仕掛けがどうなってるか?解説して下さる人形師もいらして実に興味深く拝見。外に出たらいつしか雪も止んで青空が。まるで春のような陽射しを浴びて散策するのには最高!!鍋島家・旧古賀家・旧福田家のひなの展示を訪ね…。一気に心の中は春!!途中、街中でふる舞ってもらった…

 

「ああ…今回の佐賀の旅(?)も充実してて無事終わることができ良かった」と。佐賀空港へ。そしたら思ってもいなかった事が!!なんとロビーに「佐賀絵手紙友の会」のスタッフの皆さんがわざわざ見送りに来て下さってたのです。もう…これには大感激!!「イヤーッ!!ありがとうございました」と握手を交わしながらなんだか胸熱くなりましてね…。皆さんとサヨナラをして。大雪で心配してた飛行機の揺れもさほどでもなく無事羽田へ。着陸寸前の機内から目にした夕日の美しかったこと!!思わずハガキを取り出して。なんだかうれしい気持になりました。

 


2月10日 武雄温泉にて

2017年03月06日 | Weblog

昨夜はゆったりと温泉に入って。講演会も無事終ったこともあって「ああー良かった…」と充実感で一杯になり久し振り(?)眠る事ができました。

目覚めて。今日の天気は?とカーテンを開けて!!ビックリ!!なんと雪が舞って銀世界なのです。それもかなり激しく吹雪いて遠くの山が見えなくなるくらい。うわぁーっこれじゃ…スケッチなんてとうてい無理だなぁ…と。せっかく楽しみにしてたのに。

朝食をすませ。とにかくあの竜宮城の桜門だけは訪ねてみなければ…と。九~十時の間だけ開放されて天井が見学できるとの事。雪の舞う中を訪ねました。地元のボランティアの方達が笑顔で迎えて下さって。朱塗りの桜門の屋根には雪が積もってなかなかの風情があります。二階に上りましたらとってもかわいい品のあるおばさんが桜門の解説をそれはそれは丁寧にして下さいました。

この桜門は地元出身の辰野金吾氏の設計によるものだそうで大正初期に建てられたとの事。天平式桜門と呼ばれ、なんと!!釘を一本も使用していないというのです。それにこの方東京駅舎や日本銀行の設計も手がけられたとの事。何も知らない僕はヘーッ!!そうなんですか!!と。そして四隅の天井を見て下さいと。そこには四つの干支・ねずみ・鳥・うさぎ・馬のみごとなすかし彫りが。そして残りの干支は東京駅のものとセットになっているとの事。またまたヘーッ!!です。今度東京駅に行ったら是非見てみないと。

武雄温泉の歴史を遠い昔に遡ってお話して下さって。新館の窓からは正面にこの桜門が見えますよとの事。せっかくだから訪ねてみますと。お礼を述べて。十時にK御夫妻と待ち合わせをしてたので。まだまだ雪は降り続いて。「大変な雪になりましたね」奥さまのEさんが見えられ。この雪の中「武雄」を案内して下さるとの事。「大変な中申し訳ありません」と御主人に挨拶をして―。新館を訪ねてみました。そしたら二階の窓からバッチリ桜門が見えて―「イヤーッ!!ここからだったらスケッチできますね」と。

 

早速許可をもらって。外は雪が舞っているのに…絵手紙(神)さまはこーんないいスポットを用意して下さったのです。

「佐賀では年一回ぐらいしか雪が降らないのにこんな日になって…」と。「かえって忘れられない思い出の日になりますね」と二人で笑いながらしばしのスケッチタイム。時には晴れて日射しが出てきたかと思うと又雪が―のくりかえし。

その後塚崎の大楠・武雄の大楠を案内してもらったのですが…。雪の降りしきる中、二千年から三千年の年を経てそびえ立つその姿に何か神秘的なものを感じました。

昼食はセンチュリーホテルにて。雪化粧をしたすばらしい眺めの庭園を目にしながら…。なんとこの時だけ雪がピタリと止んで日が射し青空が広がって。おいしい料理に思わず絵手紙談義に花が咲きました。

御船山公園を案内してもらう頃にはまたまた大雪に。「春はつつじ秋は紅葉で有名なのですが今は何もなくて」とEさん。でもここからの御船山の切り立った岩や山の形が面白くてちょっとスケッチを―と始めたとたんものすごい吹雪になって(ハハハ)こりゃあ…たまらん!!と。


2月24日 吉備路文学館にて

2017年03月06日 | Weblog

清水比庵さんがあの独特の富士山を描きはじめられたのは八十才からだそうですね。先日、大崎ウエストギャラリーでの清水比庵展にてのお孫さんの清水固さんの講演をお聞きしましてね。昨年十月、小豆島を訪ねた際、帰り岡山の吉備路文学館に立ち寄り大好きな比庵富士を模写させていただいたのを思い出しました。この富士山「比庵九十二」とありましたから亡くなられる直前の作だと思うのですが…。何だかエネルギーが満ちあふれて元気をもらったものです。

今回のお話の中でも「長生きが勝負」だとおっしゃってたそうで「七十才から丈夫」になられたそうで、長生きの秘訣のお話は興味をそそられました。「毎日楽しみ遊び心を持って常に感謝の気持を忘れない。無理をせず規則正しい生活を心がける。自作の歌の朗詠も」あののびやかでとらわれない心うつ詩情あふれる作品は比庵さんの生活そのものの中から生れたのでしょうね。朝焼・夕焼が好きだったそうで「老いを紅(くれない)に描く」という言葉もいいですが、それを実践された比庵さんの生き方はステキですね。固様のお話に元気をもらいました。