泉靖一著、岩波新書刊
本書の初刊は1959年(昭和34年)です。下記URLによれば、著者は1970年(昭和45年)に亡くなっているとのことです。そして、本書は第43刷で2001年発行です。恐らくその後も重版されていると思いますが、作者が死んで後45年後も発行されていることに本書の価値が現れているのではないかと思います。
本書は、インカ帝国として統一された地域が、帝国成立前に、地域毎にどのような文化を生み出したのかを中心として、地域毎、時代順に述べています。そして、インカ帝国の成立から滅亡、更に、その後のスペインによる侵略と略奪の様子を生々しく描き、その後の独立の経緯も簡潔に述べています。
発行当時は、南アメリカの古代国家に関する知見が乏しい中、機会を得て、研究にのめり込んでいった著者の、学問途上の成果をまとめたのが本書だそうです。淡々とした文章の背後に、南アメリカの古代文明への敬意を感じました。良書です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/泉靖一
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評価は4です。
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本書の初刊は1959年(昭和34年)です。下記URLによれば、著者は1970年(昭和45年)に亡くなっているとのことです。そして、本書は第43刷で2001年発行です。恐らくその後も重版されていると思いますが、作者が死んで後45年後も発行されていることに本書の価値が現れているのではないかと思います。
本書は、インカ帝国として統一された地域が、帝国成立前に、地域毎にどのような文化を生み出したのかを中心として、地域毎、時代順に述べています。そして、インカ帝国の成立から滅亡、更に、その後のスペインによる侵略と略奪の様子を生々しく描き、その後の独立の経緯も簡潔に述べています。
発行当時は、南アメリカの古代国家に関する知見が乏しい中、機会を得て、研究にのめり込んでいった著者の、学問途上の成果をまとめたのが本書だそうです。淡々とした文章の背後に、南アメリカの古代文明への敬意を感じました。良書です。
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