高峰秀子著、文藝春秋刊
先日読んだ、著者の「にんげんのおへそ」に感銘を受けたので、その前に出版された本書を手に取りました。
10編のエッセイの内、9本はオール読物に掲載されたもので、最後の「菜の花」は文藝春秋の「司馬遼太郎の世界」に収録された追悼文のようです。
異なる色合いのエッセイが楽しめましたが、クルーズ船の旅の経験を記した「年金花火」は少し変わった構成でした。
その他は高峰さんの感性と気っぷの良さと毒舌、更に茶目っ気がミックスした内容です。
最後の「菜の花」は、高峰さんご夫妻が敬愛した司馬さんとの交流を振り返ったものですが、文末の哀切が凝縮した文章が胸に迫りました。
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○高峰秀子
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評価は4です。
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