あくまでもぐ菜の妄想だからね(^-^)/
※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。
身代わり 後編
ロンドン炎上後から五年…‥ 劉(ラウ)は特に変わりなく、表向きは崑崙(こんろん)の英国支店長業務を勤めて居る。
一つだけ変わった事は良い遊び相手だったシエルが居ないぐらいで、大変退屈な毎日で何か楽しい事がないか思っている。
裏社会の連中は今だにファントムハイヴ家の当主である、シエルに怯え息をころし様子を伺っており劉(ラウ)にとっては仕事が数倍も捗(はかど)る。
噂に尾鰭(おひれ)が付き、まことしやかにシエルが存在し相変わらず女王の番狗(ばんけん)をして居て、女王にとって都合の悪い裏社会の者を始末したと────────
劉(ラウ)は上海(しゃんはい)マフィア青幇(チンパン)の、情報網(もう)を駆使(くし)しシエルについて情報を調べさせた。
細身で黒の燕尾服を着た執事を従えたシエルを見たと言う情報や、死んだとも言う情報が劉(ラウ)の元に寄せられたがどれも真偽(しんぎ)は不明であった。
ただ一つ、有力な情報はあった…… ファントムハイヴ家当主に代々引き継がれるブルーダイヤの指輪が、所有者を転々としオークションに出品されると聞いた。
ブルーダイヤの指輪が所有者を転々とする理由は、そのブルーダイヤの指輪を保有すると災難(さいなん)が所有者に降り注ぐと言ういわくつきであった。
(あの、伯爵らしいね。ほんと、執念深い。それにしても、伯爵は執事君と何処(どこ)に居るのやら。)
劉(ラウ)はくすりと笑う。
窓辺から午後の眠気を誘う、柔らかく優しい陽射しが差し込む。
崑崙(こんろん)英国支店の事務所でゆったりとソファーに座り、劉(ラウ)はお気に入りのキセルを吹かす。藍猫(ランマオ)は劉(ラウ)の太股(ふともも)を枕変わりにし横になり身体に大判のブランケットを掛けて瞳を閉じ眠って居る。
(ブルーダイヤの指輪は伯爵の執事君をおびき寄せる、餌にはなるが────── 災難(さいなん)は困るね。あの、執事君が居れば伯爵も一緒に居るはずだから…‥)
劉(ラウ)が藍猫(ランマオ)の髪の毛にそっと触れると、藍猫(ランマオ)は眠たげに身じろぐ。
ブルーダイヤの指輪を自分が保有しなければ良い事で、誰かに所有させて置けば良いと思いつき声を立てて笑い自分の結論に劉(ラウ)は満足した。
「義兄様、どうした??」
劉(ラウ)のご機嫌な笑い声を聞き、藍猫(ランマオ)は瞳を細目ながら劉(ラウ)を見つめ聞いた。
「あぁ、ごめん。お昼寝をして居た藍猫(ランマオ)を起こしてしまったね。うん、ちょっとね。ゆっくりお休み、藍猫(ランマオ)。」
藍猫(ランマオ)は小さく欠伸(あくび)をすると、静かな規則正しい寝息を立て眠る。
劉(ラウ)は深呼吸をすると、ゆったりと一休みをした。
数日後、劉(ラウ)はオークションに参加しブルーダイヤの指輪を落札した。騙し紛(まが)いの商法で財を成した男がブルーダイヤの指輪を譲って欲しいと、数日後にその男が劉(ラウ)の崑崙(こんろん)の事務所に訪れた。
営業会話を得意とする劉(ラウ)に良い様に男は乗せられ喜んで、意気揚々(いきようよう)とブルーダイヤの指輪を劉(ラウ)から譲って貰い帰って行った。
青幇(チンパン)の情報網(もう)を使いまことしやかに、ブルーダイヤの指輪の噂を流させた。
落札したブルーダイヤの指輪が幸運を招いたと──────
劉(ラウ)は男にこう言った。
この指輪は、希少価値があるだけではなく…‥ 幸運を呼び寄せるブルーダイヤの指輪で、数多くの偉業(いぎょう)を成し遂げた事業主である、貴方に相応(ふさわ)しいブルーダイヤの指輪ですよ。 何があっても、絶対に手放さずに保有してください。
劉(ラウ)には災難の被害は何もなく虎視眈々(こしたんたん)といつあの、男がブルーダイヤの指輪を手放すか待って居た。
数ヶ月後にその男が度重なる災難に身を窶(やつ)しとうとう、ブルーダイヤの指輪を譲ったと聞き劉(ラウ)は部下にその事を男の元に聞きに行かせた。
部下の情報に寄ればブルーダイヤの指輪を譲った相手は細身の燕尾服を着たどこぞの貴族の執事風の男で、風貌を聞くと以前と変わらないセバスチャンであると劉(ラウ)は納得した。
(なんだぁ、生きて居るのか… 執事君は、ほんと大変だね。そうであれば、私も楽しいよ───── 伯爵。)
劉(ラウ)は独(ひと)り心地で、楽しげに笑う。
「藍猫(ランマオ)、退屈だろ?? 面白い遊び場を見つけたんだよ。あぁ、ホワイト ローズて言う相談屋さん。女の子同伴じゃないと、ダメなんだってさ。だから、一緒に遊びに行こう。」
「相談はない。」
「私があるんだ。おいで、藍猫(ランマオ)。」
バルドとフィニは予想もしない劉(ラウ)の来客に戸惑う。そして、ブルーダイヤの指輪とセバスチャンの情報を、劉(ラウ)により齎(もたら)されて驚く事になる。
黒執事 S.R.S. 身代わり the End.
※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。
身代わり 後編
ロンドン炎上後から五年…‥ 劉(ラウ)は特に変わりなく、表向きは崑崙(こんろん)の英国支店長業務を勤めて居る。
一つだけ変わった事は良い遊び相手だったシエルが居ないぐらいで、大変退屈な毎日で何か楽しい事がないか思っている。
裏社会の連中は今だにファントムハイヴ家の当主である、シエルに怯え息をころし様子を伺っており劉(ラウ)にとっては仕事が数倍も捗(はかど)る。
噂に尾鰭(おひれ)が付き、まことしやかにシエルが存在し相変わらず女王の番狗(ばんけん)をして居て、女王にとって都合の悪い裏社会の者を始末したと────────
劉(ラウ)は上海(しゃんはい)マフィア青幇(チンパン)の、情報網(もう)を駆使(くし)しシエルについて情報を調べさせた。
細身で黒の燕尾服を着た執事を従えたシエルを見たと言う情報や、死んだとも言う情報が劉(ラウ)の元に寄せられたがどれも真偽(しんぎ)は不明であった。
ただ一つ、有力な情報はあった…… ファントムハイヴ家当主に代々引き継がれるブルーダイヤの指輪が、所有者を転々としオークションに出品されると聞いた。
ブルーダイヤの指輪が所有者を転々とする理由は、そのブルーダイヤの指輪を保有すると災難(さいなん)が所有者に降り注ぐと言ういわくつきであった。
(あの、伯爵らしいね。ほんと、執念深い。それにしても、伯爵は執事君と何処(どこ)に居るのやら。)
劉(ラウ)はくすりと笑う。
窓辺から午後の眠気を誘う、柔らかく優しい陽射しが差し込む。
崑崙(こんろん)英国支店の事務所でゆったりとソファーに座り、劉(ラウ)はお気に入りのキセルを吹かす。藍猫(ランマオ)は劉(ラウ)の太股(ふともも)を枕変わりにし横になり身体に大判のブランケットを掛けて瞳を閉じ眠って居る。
(ブルーダイヤの指輪は伯爵の執事君をおびき寄せる、餌にはなるが────── 災難(さいなん)は困るね。あの、執事君が居れば伯爵も一緒に居るはずだから…‥)
劉(ラウ)が藍猫(ランマオ)の髪の毛にそっと触れると、藍猫(ランマオ)は眠たげに身じろぐ。
ブルーダイヤの指輪を自分が保有しなければ良い事で、誰かに所有させて置けば良いと思いつき声を立てて笑い自分の結論に劉(ラウ)は満足した。
「義兄様、どうした??」
劉(ラウ)のご機嫌な笑い声を聞き、藍猫(ランマオ)は瞳を細目ながら劉(ラウ)を見つめ聞いた。
「あぁ、ごめん。お昼寝をして居た藍猫(ランマオ)を起こしてしまったね。うん、ちょっとね。ゆっくりお休み、藍猫(ランマオ)。」
藍猫(ランマオ)は小さく欠伸(あくび)をすると、静かな規則正しい寝息を立て眠る。
劉(ラウ)は深呼吸をすると、ゆったりと一休みをした。
数日後、劉(ラウ)はオークションに参加しブルーダイヤの指輪を落札した。騙し紛(まが)いの商法で財を成した男がブルーダイヤの指輪を譲って欲しいと、数日後にその男が劉(ラウ)の崑崙(こんろん)の事務所に訪れた。
営業会話を得意とする劉(ラウ)に良い様に男は乗せられ喜んで、意気揚々(いきようよう)とブルーダイヤの指輪を劉(ラウ)から譲って貰い帰って行った。
青幇(チンパン)の情報網(もう)を使いまことしやかに、ブルーダイヤの指輪の噂を流させた。
落札したブルーダイヤの指輪が幸運を招いたと──────
劉(ラウ)は男にこう言った。
この指輪は、希少価値があるだけではなく…‥ 幸運を呼び寄せるブルーダイヤの指輪で、数多くの偉業(いぎょう)を成し遂げた事業主である、貴方に相応(ふさわ)しいブルーダイヤの指輪ですよ。 何があっても、絶対に手放さずに保有してください。
劉(ラウ)には災難の被害は何もなく虎視眈々(こしたんたん)といつあの、男がブルーダイヤの指輪を手放すか待って居た。
数ヶ月後にその男が度重なる災難に身を窶(やつ)しとうとう、ブルーダイヤの指輪を譲ったと聞き劉(ラウ)は部下にその事を男の元に聞きに行かせた。
部下の情報に寄ればブルーダイヤの指輪を譲った相手は細身の燕尾服を着たどこぞの貴族の執事風の男で、風貌を聞くと以前と変わらないセバスチャンであると劉(ラウ)は納得した。
(なんだぁ、生きて居るのか… 執事君は、ほんと大変だね。そうであれば、私も楽しいよ───── 伯爵。)
劉(ラウ)は独(ひと)り心地で、楽しげに笑う。
「藍猫(ランマオ)、退屈だろ?? 面白い遊び場を見つけたんだよ。あぁ、ホワイト ローズて言う相談屋さん。女の子同伴じゃないと、ダメなんだってさ。だから、一緒に遊びに行こう。」
「相談はない。」
「私があるんだ。おいで、藍猫(ランマオ)。」
バルドとフィニは予想もしない劉(ラウ)の来客に戸惑う。そして、ブルーダイヤの指輪とセバスチャンの情報を、劉(ラウ)により齎(もたら)されて驚く事になる。
黒執事 S.R.S. 身代わり the End.