もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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『鬼畜眼鏡Rのend後メガミドルートで+霧島』

2009-12-29 01:58:23 | 腐女子の御伴
         *ご注意*



*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。 一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。*








                   9月1日 24:00





霧島は御堂との仮契約が事実上消滅した事を知る。夏貴から条件付き契約の譲渡を受けた御堂の突然の失踪…‥ 一時は生存さえも不確かっで漸く何処かっで生存して居ると察知をしていたが頑なに意思の疎通を拒絶され逢える機会を失いその日を迎えた。

生前に夏貴から送られた左手首にしていたビンテージモデルの腕時計がそれと共に消滅してしまい、閑散とした寝室で膝まずき窓辺から差し込む冷たい月の光が霧島だけを煌々と照らし包み込む。

深い溜息をつき霧島は立ち上がり寝室を出て行く、コッチ側に居るさしたる理由も無い様に思え闇に一人消える。





『歳月は人を待たず、過ぎ去りしは光陰の矢の如し』 鬼畜眼鏡Rメガミドルートend後+霧島



淫靡な紅いカーテンの幕は閉じられており、床も紅い絨毯が敷き詰められてアンティークの紅いソファーは座り心地は大変宜しいが悪趣味…

Mr.Rはソファーにゆったりと足を組んで座り、瞳を閉じてはべらかせたペットである触手を黒の革手袋をした手で、愛しげに撫でうっとりとして居るとMr.Rと向き合う様にソファーに座って居る客は話し出す。

「人間の記憶を都合良く改ざんし消せるのに、自分の記憶を消せも出来ないものですね。」

「何をです??」

「そう想いませんか??」

「だからこそ、影の様に付き添い顔と名前を忘れられない様に仕えるのでしょう。私は数十年かけてやっとお名前を戴けて嬉しいのです。」

触手は客の手に伸び腕とソファーに座って居る足に纏わり付く、客は特に嫌がりもせずに触手にさせるがままで気にもしてない。

「私には…何も‥大切にしていた物が何もかも消えてしまいましたよ。」

「貴方はまだ名前もおありでしょ??お顔を忘れられてないのなら大丈夫なはずでしょう。」

「えぇ。」

「貴方は御主人様と共に過ごした歳月の何もかもを失いたいのですか??霧島さん。」

「…‥」

霧島はMr.Rの返答に詰まり言い返す事もなく俯き押し黙る。

「ほら、嫌なはず。ならば、もう一度、下僕としてご自分の御主人様にお仕えになられてはどうです。私は我が麗しき王である佐伯様を、貴方の御主人様に差し上げる気はございません。」

「貴方と言う方は自分の主人の、幸せを願わないのですか!!」

ソファーから立ち上がろうとする霧島を触手達が抑えつけ、身動きがとれずに霧島はソファーに腰掛ける。

「何をそんなに思い詰めているのやら、下僕である者が御主人様に私的な恋愛感情などを持つからですよ。それでは、省いて捨てる人間と変わりませんね。」

Mr.Rは終始機嫌良く喋るが取り乱す霧島への感情に、配慮する事なく自分の意見を直観的に述べている。Mr.Rの言い分に反論する事なく霧島はガックリとうなだれ身体を丸めると触手達が慰める様に霧島の身体に巻き付く。

「うちの子達は本当なんて、良い子達でしょ。」

触手達を見てMr.Rは満足げにそう微笑む。

「最後に…一言を御堂様にお伝えして私はコッチ側から去ります。今日はありがとうございました。貴女方にも慰められましたよ。」

触手達は霧島にそう言われるとパタパタと身振りをし喜んでいるらしい。Mr.Rはそんな触手達に労う。

「お疲れでした。さぁ、クレイドルに戻りゆっくり休みなさい。また、遊んであげてくださいね。」

触手達は身振りでMr.Rに挨拶をしスルリと消えて行くので霧島は触手達の行方を見つめた。


「私は下僕として佐伯様に仕え、佐伯様に王として相応しき支配者になって戴きたいのです。」

霧島は向き直るとMr.Rの瞳は爛々と輝き何処から出したのかいつも間に黒の革手袋をした手に、まだ熟れてない早生の柘榴の実を大切に包み込む様に両手で持ち口唇を寄せる。

「佐伯様はあのまま相応しい支配者として覚醒し突き進むと私は思い喜び一塩でしたが、我が麗しき王が貴方の御主人様を選ぶとは思いもしませんでしたね。」

とMr.Rは延々と霧島に佐伯の素晴らしさを説き始めいつもは疲労する事のない霧島は疲労が絶頂に達したので帰る事にした。

「私は帰ります。下僕である貴方から佐伯様の情報を、聞けたので安心しました。」

「もう、帰られるのですか??これからお話ししあがいがあるのに残念ですねぇ。また、いらしゃったらお話しの続きを致しましょう。」

Mr.Rは心底から残念と言う顔で言うので霧島は呆気に執られながら、ソファーから立ち上がり紅い幕カーテンを開け扉を開き退室して行く。

そんな霧島を見送りMr.Rはこう呟いく。


「御主人様に固執なさるのもご自由ですが、下僕が私的な恋愛感情で縛られるとは愚かですよ??操るぐらい動作もないのに何を、戸惑っていらしゃるのか見ていて飽きませんね。」






                    「全ては、貴方しだいと言う事です。」





          「end.」





*カキしたけど消すの勿体ないから公開致しました*

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