もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

眩暈 (32) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編

2009-09-26 10:55:23 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。






         眩暈 (32)


その事がきっかけとなり函南とも親しくなり一緒に通勤する事になり朝は函南が片桐のアパートに寄り朝食を食べてから一緒に屋敷へ出勤する様になった。


片桐の3ヶ月に渡る研修も終わりいつもの様に函南と出勤すると栗栖が屋敷に来ていた。その隣には民谷が居る今日は短めの丈の紺色のメイドワンピースを着てまるで屋敷のメイドの様な雰囲気であった。

「おはようございます。函南君片桐さん。」

「おはようございます。函南様に片桐様。今日は以前に採寸した片桐様の制服をお届けにあがりました。」

函南も片桐も挨拶を二人に返した。

民谷は台車に大きな箱をのせていてたぶん制服と思った。それにしても箱も大きく多いのでロッカーにすべて収まるか不安になった。

「片桐さん、こちらが制服です。それと制服が収まらないでしょうから制服と小物専用のロッカーの鍵をお渡ししておきます。」

準備よく民谷は片桐にロッカーの鍵を手渡した。

「では、いつもの様に執務室でお待ちしております。栗栖様はどちらへ??」

「私は大広間の方におじゃまします。」

「では、大広間の方へご案内致します。」

そう言うと民谷は函南と片桐に一礼し栗栖はメイド挨拶をして去って行く。

函南は台車をおして更衣室へ向かうと三島や他の執事が出社して来た。

「おはよ~。」

「おはよう。」

「おっ、片桐さんの制服??」

「うん、そうだよ。」

「更衣室に行く途中に階段があるから箱を運ぼう。かなりあるなぁ、燕尾服の時はそんなになかったのに。」

「あぁ、じゃ川崎君と大船君と藤沢君はこっち。函南君はこれね」

「僕はこれだね。」

5人で荷物を分担して持つので片桐は何も持たず手ぶらで荷物を持とうとした。

「良いよ、片桐さん。気にしないでね。」

「朝からわざわざすみません。」

そう言うと5人にお辞儀をした。

6人で階段を降りて更衣室へ向かった。片桐が更衣室の扉をノックして扉を開けて持って5人が荷物を持ち更衣室に入ると小田原が着替えを済まし終えたところだった。

「おはよう。」

「おはよう、小田原さん」。

「小田にぃ~はろ。」

「おはようございます。小田原さん。」

それぞれに挨拶を小田原に返した。

「今日は輿入れか??」

「なーに輿入れて??」

片桐は1人もじもじと恥ずかしがる。

「片桐さん、開けて着て見ようよ。」

「はい。」

小田原がテーブルに背を向けて歩き更衣室を出ようとした瞬間に片桐の危機感に満ちた叫び声を聞き思わず振り返った。

「どうした?!片桐さん。」

「これ間違って入ってるのでしょうか??僕は男なのに女性が着るワンピースが入ってます。」

「ワンピース??」

「なんでだろ、栗栖様が入れ間違えたのかな??聞いてこようか。」

そう会話をしていると更衣室の扉がノックされて大磯が入って来た。

「皆さん、おはようございます。」

「大磯さん…あの~ 」

「当屋敷の規定では執事になるには身長は180ないとダメです。片桐さんは採寸したとき確か176でしたよね。」

「そんなぁ…今日からワンピースを着てお給仕をするなんてヒドイです。知ってたなら教えてくれれば…」

「もう3ヶ月も研修したのですよ??今更、それぐらいで辞めてどうします。」

「そんな…聞いてない‥」

片桐はぐずつき泣き言を言っていると‥

「なぁ、着替えを手伝おう。」

「小田原さん??」

「俺も片桐さんがメイドワンピ着てお澄ましているのを拝みたいしな。」

「賛成~♪」

「私がこの屋敷でメイド第1号になった時は誰も喜ばなかったのに…」

大磯はすたすたと自分のロッカーへ歩きロッカーの鍵を開けて背を向けて着替える。

大磯が着替えていると背後から片桐の必死の抵抗している声が聞こえる。暫くするとおとなしくなったらしく素直に着替えさせた様で抵抗はしてない。

大磯もなんだかんど言いながら片桐のメイドワンピースの着替えを手伝った。

「おぉ、片桐さん似合うなぁ。写メりたい。」

小田原は自分に携帯電話を鞄から取り出し撮影をする。小田原の撮影が終わると片桐は俯き泣きそうな顔をしていた。

「このお屋敷にそんな規定があるとは知らなかったなぁ。大磯さんは身長どう見ても180あると思うけどどうして??」

函南が大磯に尋ねた。

「舞台では私にはそういう役が廻って来ないのでメイドになるのは自らの意志でメイドになりました。」

「凄い大磯さん!!」

函南は無邪気に尊敬し喜んでいた。

「函南達も着替えろよ。俺は片桐さんを執務室に送り届けて来る。」

「は~い。」

一斉に返事をした。小田原と片桐に付き添う様に大磯も更衣室出て行った。



眩暈 (33)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。