もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

眩暈 (4) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編

2009-08-22 12:41:45 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*



一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。





         眩暈 (4)


昼が過ぎいつもの様に屋敷は賑わい常連客が多いので客も慣れた対応で屋敷に来ているので混乱はない。片桐は注文を取ったり厨房を手伝だい働く。

HOUSE-Rは午後休みなく営業しているのでスタッフの昼食は時間をずらして昼休みにする。民谷が時間を割り振ってあるので昼食割り振り表を見て各々が確認して昼食を取る。

二時になると一段落して片桐は函南と昼食にした飯窪に頼んだ今日のメニューはオムライスとシーザーサラダとオニオンスープにスイーツはチーズケーキのオレンジソースがけ。

厨房の隣続きの食器棚部屋で食べても良いし基本的には三階のスタッフ休憩室で食べている。

屋敷には食事を運ぶ小型のリフトとエレベーターがあり車椅子でのお客様が来館が出来る様になっているので三階へ食事を運ぶにも使用している。

片桐は厨房に顔を出して飯窪に声をかけたすると飯窪は作り立てのオムライスをお皿に盛りつけている最中だった。

午後からのスタッフがワゴンを用意してくれたらしくシーザーサラダとオニオンスープにスイーツのチーズケーキはのせられていた。

オムライスにはデミグラスソースがたっぷりとかけられていて匂いだけで食欲をそそる。飯窪はオムライスを二人分作り終えてワゴンにのせた。

「飯窪さんいつもすみません。今日も美味しいそうです。」

「ちゃんと食べないとダメだぜ??」

「飯窪さんの作るお料理は美味しいから残さずに頂いてます。」

飯窪の隣に居る同じ調理師である鷹山はそんな二人をみて飯窪をからかう。

「飯窪さんはほんと片桐さんに甘いよねぇ~ 片桐さんこんなでも良かったらどうぞお好きの様に。」

「僕は男ですし、それにこんなおじさんで…」

片桐は照れ笑うのを見て鷹山も笑っている飯窪含めて調理師は片桐に甘い。 片桐は気づいていないが函南は気づいている。

「ねぇ、片桐さんが休みの日の都合が合えば屋敷で出すスイーツの研究を兼ねてデパ地下の新商品のスイーツを購入しにデパ地下を巡るんですが、男一人で食べれる量なんてたかが知れてるし函南君も誘って片桐さんが嫌じゃなきゃ一緒にどうです??」

鷹山は片桐に言うと…

「えっ、僕で良いんですか??函南君にも聞いてみますね。どうも失礼します。」

そう云うと料理をのせたワゴンをおしてエレベーターに向かって行った。そんな片桐の後ろ姿を見つめる飯窪と鷹山。

「片桐さんオッケイて事かな??」

そう飯窪に尋ねる鷹山に飯窪は答えた。

「良いて事だろ。俺も一緒に行って良いだろ??」

「来いよ、どうせ暇なんだろ。良かったダメて言われたら俺どうしょうかと思ったもん。」

「片桐さんほんと変わったよな。屋敷に勤め始めは気安く話せなかったし。」

「初めて厨房に来た時はほんとこの人は大丈夫かなって思ったけど今は表情も良いし落ち着いたんだろうな。」

「もう一年だっけ??」

「あぁ、一年半年になるよ。」

片桐が何故この屋敷に勤める様になったのかは函南も他のスタッフは誰も知らない。 知りたいと思うが片桐を思えば聞く必要もないと思うので理由を聞いてない。

エレベーターに乗り三階へ向かう三階に着きドアが開き片桐は料理をのせたワゴンをおして休憩室へ行く。

休憩室のドアをノックすると内側からドアが開き函南がドアを押さえていて片桐がワゴンを休憩室の中におして入れた。

休憩室のテーブルにはシルバーのカラトリーセットと紅茶が用意されていて函南は片桐がワゴンをおして部屋に入るとテーブルに料理を移動させた。

テーブルの椅子に座り向き合う様にして座る。

「いただきます。」

「召し上がれ。」

二人で楽しく昼食を食べるオムライスがふんわりと口当たりがいい。自分で作るとオムライスが固くなるかドロドロで形にならないが飯窪が作るとふんわりして別物になる。

二人での昼食の時は紅茶を煎れるのと昼食の後片付けは函南が当番になっていてお互いの役割分担が決まっている。

いつも作ってくる料理の量を見ると食べられるのかと思うけど残さずしっかり食べてしまう。スイーツも食べ終わり少し経つとワゴンに食べ終わった食器をのせて、函南はワゴンをおしてスタッフ休憩室にある流し台へ向かった。

燕服の上着を脱ぎ壁のハンガーに掛けてシャツの袖を捲り函南は食器を洗う時用のエプロンをして後片付けをした。

片桐も函南の後を追う様に流し台へ来たが函南が自分の役割分担だからと言うと片桐は礼を言いスタッフ休憩室のソファーに戻って行った。

スタッフ休憩室の窓辺に置かれたソファーから眺めのよい窓の外を見ると庭に小鳥が憩いに来ていて庭には小さな池と噴水があり都内であるが様々な小鳥が水を浴びて遊んでいる。

窓の外を見終えると昼食を済ませて眠気がしてうとうとしソファーにもたれ掛かり片桐は忘れたくっても忘れらないあの日… 佐伯により鳥籠から解き放たれた未だ戻らぬ小さな同居人を思い出し哀しくなり瞳をとじキクチマーケティングを去った日の事を思い出した…



眩暈 (5)

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