*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*
一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。
眩暈 (12)
眩暈 (13)
聞き慣れた声が自分の名を呼ぶ… 寝てしまったようだ。うつらうつらして答え様とするが眠い夢を引きずっている。
「片桐さん…」
函南の声で目を醒まし目をあけると目の前にまじかに函南の顔があり驚いて慌て顔を離そうとすると函南のオデコとぶつかりお互いに思いも因らぬ痛みに驚く。
「いてて…」
「痛い、ごめんなさい。函南君…大丈夫ですか??」
「たぶん大丈夫じゃないよ。」
「えっ、どうしょう~ 民谷さんに連絡して来ますね。」
片桐は真剣な顔をしてすくりとソファーから立ち上がり足早に執務室へ向かおうとしている。社員休憩室のドアノブを手にして出ようとする瞬間に背後から函南に抱きしめられた。
つい逃げ出そうと身体を動かす心拍数は緊張を通り越して早鐘の様に打ちさほど力強くは抱きしめられてはないが抜け出せない心が揺れ惑う。
「あっ」
「もう、片桐さんは超~心配性なんだから片桐さんとオデコをぶつけたぐらいで重症にはならないと思うけど??」
片桐の背後で函南はイタズラぽく片桐の背中に顔を押し付けて笑っている。その声を聞き片桐はホッと心を撫で下ろした。函南は片桐の抱き心地を楽しむかの様にずいずい顔の位置を上げて片桐の耳元に口唇を寄せた。
「あの…函南君??」
「このまま、じっとしてて気持ちいいんだもん。」
久しぶりにほのかな体温を感じさっきまでの早鐘の様なドキドキした気持ちではなく、函南の腕に抱きしめられて気持ちが落ち着いてきた。
「もういいでしょうか…??」
「うん。」
函南は片桐を腕の中から解放すると片桐は正面に向き合い函南のサラサラした前髪を右手でかき上げる。
「タンコブ大丈夫かな。」
「うん、大丈夫だよ。ほらね。」
函南はニコッと笑い片桐も笑い壁に掛かっている時計を見ると休憩時間がもうそろそろ終わる。
「じゃ、一緒にワゴンを厨房に降ろそうか。」
「はい。」
函南は休憩室の扉を開くと片桐はワゴンをおしてエレベーターに向かう。函南も一緒に片桐と共にエレベーターに乗り厨房へ向かった。
「飯窪さん、御馳走様でした。」
厨房の料理台で飯窪はお客さんに出す料理を盛りつけていた。「おう。」と返事をした。
「オムライス美味しかったです。」
「なら良かった。あぁ、そうだ夕飯にサンドイッチを作るから帰りに忘れずに厨房へ寄ってくれよ。函南もだぜ。」
「どうも、いつもすみません。」
「はーい。辛子マスタードは嫌だかんね。」
「はい、はい、お子ちゃまだなぁ~ 」
厨房に執事が入って来た。髪形はセミロングの細身の執事で歳は28歳で名は初島と言う。他の仕事と二足の草鞋で掛け持ちをしているので週に三日の出勤である。
「片桐さんあーんど函南君、お久しぶりどうもご無沙汰です。」
「こんにちは初島君。」
「初島さんだぁ~。」
「このメニューを注文したお客様が、片桐さんにいつもの珈琲を頼みますって。俺には珈琲の名前を教えてくれないんだよね。分からないから教えてくれて言ったら片桐さんに言えば分かるって言って教えてくんないだよ。」
「碧岾堂の近衛さんですね。」
「そうなの??いかにも高そうな着物なんか着てさぁ、若くはないしそんな歳はくってないみたいだけど日本舞踊??書道の先生??その碧岾堂さんとは片桐さん知り合いなの??」
「碧岾堂の近衛さんはお屋敷でお客様にお出ししてる珈琲の珈琲豆を卸して頂いてる業者さんですよ。」
「そうか珈琲豆屋かなるほどね。」
片桐はそう答えると珈琲を煎れる支度を始めに隣の準備室へ歩いて行った。HOUSE-Rでは紅茶の種類よりも珈琲の種類は少ないが珈琲も出している注文を受けてから一杯分の珈琲豆を挽く。
片桐はワゴンに珈琲を煎れる道具を乗せて隣の準備室から戻って来た。
眩暈 (14)
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眩暈 (12)
眩暈 (13)
聞き慣れた声が自分の名を呼ぶ… 寝てしまったようだ。うつらうつらして答え様とするが眠い夢を引きずっている。
「片桐さん…」
函南の声で目を醒まし目をあけると目の前にまじかに函南の顔があり驚いて慌て顔を離そうとすると函南のオデコとぶつかりお互いに思いも因らぬ痛みに驚く。
「いてて…」
「痛い、ごめんなさい。函南君…大丈夫ですか??」
「たぶん大丈夫じゃないよ。」
「えっ、どうしょう~ 民谷さんに連絡して来ますね。」
片桐は真剣な顔をしてすくりとソファーから立ち上がり足早に執務室へ向かおうとしている。社員休憩室のドアノブを手にして出ようとする瞬間に背後から函南に抱きしめられた。
つい逃げ出そうと身体を動かす心拍数は緊張を通り越して早鐘の様に打ちさほど力強くは抱きしめられてはないが抜け出せない心が揺れ惑う。
「あっ」
「もう、片桐さんは超~心配性なんだから片桐さんとオデコをぶつけたぐらいで重症にはならないと思うけど??」
片桐の背後で函南はイタズラぽく片桐の背中に顔を押し付けて笑っている。その声を聞き片桐はホッと心を撫で下ろした。函南は片桐の抱き心地を楽しむかの様にずいずい顔の位置を上げて片桐の耳元に口唇を寄せた。
「あの…函南君??」
「このまま、じっとしてて気持ちいいんだもん。」
久しぶりにほのかな体温を感じさっきまでの早鐘の様なドキドキした気持ちではなく、函南の腕に抱きしめられて気持ちが落ち着いてきた。
「もういいでしょうか…??」
「うん。」
函南は片桐を腕の中から解放すると片桐は正面に向き合い函南のサラサラした前髪を右手でかき上げる。
「タンコブ大丈夫かな。」
「うん、大丈夫だよ。ほらね。」
函南はニコッと笑い片桐も笑い壁に掛かっている時計を見ると休憩時間がもうそろそろ終わる。
「じゃ、一緒にワゴンを厨房に降ろそうか。」
「はい。」
函南は休憩室の扉を開くと片桐はワゴンをおしてエレベーターに向かう。函南も一緒に片桐と共にエレベーターに乗り厨房へ向かった。
「飯窪さん、御馳走様でした。」
厨房の料理台で飯窪はお客さんに出す料理を盛りつけていた。「おう。」と返事をした。
「オムライス美味しかったです。」
「なら良かった。あぁ、そうだ夕飯にサンドイッチを作るから帰りに忘れずに厨房へ寄ってくれよ。函南もだぜ。」
「どうも、いつもすみません。」
「はーい。辛子マスタードは嫌だかんね。」
「はい、はい、お子ちゃまだなぁ~ 」
厨房に執事が入って来た。髪形はセミロングの細身の執事で歳は28歳で名は初島と言う。他の仕事と二足の草鞋で掛け持ちをしているので週に三日の出勤である。
「片桐さんあーんど函南君、お久しぶりどうもご無沙汰です。」
「こんにちは初島君。」
「初島さんだぁ~。」
「このメニューを注文したお客様が、片桐さんにいつもの珈琲を頼みますって。俺には珈琲の名前を教えてくれないんだよね。分からないから教えてくれて言ったら片桐さんに言えば分かるって言って教えてくんないだよ。」
「碧岾堂の近衛さんですね。」
「そうなの??いかにも高そうな着物なんか着てさぁ、若くはないしそんな歳はくってないみたいだけど日本舞踊??書道の先生??その碧岾堂さんとは片桐さん知り合いなの??」
「碧岾堂の近衛さんはお屋敷でお客様にお出ししてる珈琲の珈琲豆を卸して頂いてる業者さんですよ。」
「そうか珈琲豆屋かなるほどね。」
片桐はそう答えると珈琲を煎れる支度を始めに隣の準備室へ歩いて行った。HOUSE-Rでは紅茶の種類よりも珈琲の種類は少ないが珈琲も出している注文を受けてから一杯分の珈琲豆を挽く。
片桐はワゴンに珈琲を煎れる道具を乗せて隣の準備室から戻って来た。
眩暈 (14)