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会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

お話しする人形・プリモプエルと老人

2005-09-09 23:56:53 | Weblog
 90代で1人暮らしをするおばあさんが、ケンタ君と名付けたお話しする人形(プリモプエル)を大事にしている話を聞いた。洋服を着せ、人形に何でも話す。プリモプエルが的確な返答をしてくれるわけではないが、このお年よりには話しかければ、なにかを必ず言ってくれる人形がとても大事なのだ。活躍するプリモプエルに拍手を送りたい。
  だが手放しで喜んでいるわけにはいかない。見方によれば、高齢者を1人住まいにし、話し相手が人形だけとは社会の貧困そのものの図ではないだろうか?脳出血で倒れ1年4ヶ月ぶりに復帰した辺見庸がこう書いている。要約すると「資本主義の普遍的なものは一つ、それは市場。国家は市場が集中する場であり、富と貧困を生み出す途方も無い工房である。人類の貧困を生む作業に加担して、骨の髄まで腐っている」
 先進国は経済のグローバル化で後進国を食い物にし、市場原理に任すと言うコイズミさんは働く人たちを失業やパートタイマーに追い込み、差別を助長してきた。そんな社会は高齢者や障害者を弾き飛ばしていく。辺見庸はこうした状況に「人間としての恥辱」と言う言葉を対置し、毎日新聞の牧太郎は今回の狂乱選挙についてこう言う。「恥の文化に背を向けた虚飾の人々が登場する。恥の文化とは、自然の摂理に従い、最大多数の幸せを表現するために人知を集めた行動規範である」
 今日、期日前投票を行ってきた。日本はどこへ行くのだろう?
 

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