カレーなる日々 / शानदार दिन

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【インドの世界遺産】 ~ タージ・マハル ~(アグラー) 2012年①

2012年08月25日 23時22分59秒 | 北インド / NOUTH INDIA
 まずは建造物を説明しておこう。

ムガール帝国の第代皇帝シャー・ジャハーンが、
妃ムムターズ・マハルのために
年の歳月をかけて建設した総大理石の墓廟。
そこから愛の象徴とも言われる。

 ムムターズは本名アルジュマンド・バーヌー・ベーガム。
1595年に貴族の娘として生まれた。
1612年にシャー・ジャハーンと結婚したが、
1630年38歳の時に14人目を出産し死亡。

墓標はインド・イスラーム文化の代表的建築で、1632年着工、1653年完成。
ペルシャやアラブ、ヨーロッパから2万人の職人を集めた。

 大理石はラージャスターン産、ジャスパーはパンジャーブ、
翡翠は中国、トルコ石はチベット、ラピスラズリはアフガニスタン、
サファイアはスリランカ、カーネリアンはアラビアから取り寄せ、
全部で種類もの宝石が嵌め込まれている豪華絢爛な墓である。

敷地は580m×300m、塀に囲まれて左右対称に造られている。
赤砂岩で縁取られた南門(ダルワーザー)、
正方形で幾何学的に分割されたムガル式四分庭園(バギーチャー)、
西側のモスク(マスジド)、東側の迎賓施設(ミフマーン・カーナー)、
そして高さ42mの4本の尖塔(ミナレット)を従える墓廟(マウソレウム)がある。
このミナレットは若干外向きに建てられており、
万が一地震が来ても墓標に向かって倒れないように設計されている。
墓標は60m四方で東西南北の全てが対照に建てられている。

完成後シャー・ジャハーンはヤムナー河の対岸に自分の黒大理石の廟を建設し、
大理石の橋で結ぼうとしたが、民衆の不満が高まり、
王子間の権力争いに勝利したアウラングゼーブによってアグラー城に幽閉された。
元々シャー・ジャハーンはアウラングゼーブには冷淡であったらしいので、
そのへんも影響しているかもしれない。

こちらがその建設予定地の跡。
           


なお、シャー・ジャハーンは1666年に死去し、
タージマハル内のムムターズの墓の隣に埋葬された。

 ムガール帝国の皇帝たち(抜粋) 

第1代皇帝:バーブル(在位1526~1530年)
第2代皇帝:フマユーン(在位1530~1556年)
第3代皇帝:アクバル(在位1556~1605年)
第4代皇帝:ジャハンギール(在位1605~1627年)
       (アクバルの長男)
第5代皇帝:シャー・ジャハーン(在位1628~1658年)
       (ジャハンギールの3男で兄弟と抗争の末、皇帝となる)
第6代皇帝:アウラングゼーブ(在位1658~1707年)
       (シャー・ジャハーンの3男で兄弟と抗争の末、皇帝となる)

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