カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

東京都健康安全研究センター薬用植物園(その1)

2008年05月29日 21時14分59秒 | 日記 / DAIRY
都心からはやや遠いが東大和市にある、
東京都健康安全研究センター薬用植物園へ行ってみた。

                  

①「おっかのうぇ~ヒナゲシの花で・・・」

②「あかく咲くのはケシの花 白く咲くのは百合の花・・・ 」

  (ああぁ・・・若者はこの歌を知らないであろう。)

この植物園の売り(?)は入場無料で、
栽培されているケシの花が見られる事だ。

「ケシ」と言えば、日本では、
あへん法と言う法律で栽培が禁止されている。

①の「ヒナゲシの花」は、栽培が許可されている種類のケシ、
  つまりは阿片にならないケシ(ポピー)である。

②の「あかく咲くケシの花」は、これだけでは、
  どちらの種類のケシなのかは解らない。

     いけないケシ

植物園にあった資料によると、
葉っぱの見た目で判断できるようだ。

阿片の原料になるケシは、葉柄がなく葉は茎を抱く。
葉の切れ込みが浅く縁が波打つ。
色がロウで覆われたような緑灰色である。
表も裏もほとんど無毛である。

     厳重な警戒

 ケシが栽培されている畑はこの様に二重の柵に囲まれている。
そして柵の上部は有刺鉄線があり、
監視カメラも取り付けられている。

     有刺鉄線 

 合法的に柵の内部に入るためには・・・・
開花の時期を待つ・・・。
日によっては先着順で70名はは入れるようだ。
もう一つは薬科大学の学生になる、の二通りのようだ。

                  

花が咲いた後に実ができる。これをケシ坊主と呼ぶ。
ケシ坊主に傷をつけ樹脂を集めて乾燥させた物が生阿片である。
(最上部の写真でスイカの様な模様になっているのが、
  樹液採集のために傷をつけたケシ坊主。)

ちなみに阿片を精製したものがモルヒネであり、
モルヒネを科学的に変化させたのがヘロインである。

1Kgの阿片を集めるためには約2000本のケシが必要で、
手作業で生阿片を集めるのも大変である。
その上、効き目がモルヒネやヘロインには劣るらしい。
効き目を上げるために精製・化学変化させると、
阿片の時より量が20~25%に減るそうだ。

 まぁあんまり割りに合わないようだし、
法律に抵触するので栽培しようとは思わないように。

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コメント
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