ひよりの音楽自己満足

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金属恵比須  ハリガネムシ

2015-02-28 11:38:25 | 21th J-プログレ
 1996年にマルチミュージシャンでコンポーザーでもある<高木大地さん>が中心となって結成された、“日本のアネクドン”とも称されるプログレバンド<金属恵比須>。プロフによれば、<人間椅子>と同じように、70年代ブリティッシュハードロックやプログレサウンドに、猟奇・怪奇・幻想小説から影響を受けた日本的歌詞の音楽を構築され、これまでにもミニアルバムやDVD作品を発表されてきたようですが、2013年にギター&キーボード、高木さん、ヴォーカル&パーカッション&キーボード<稲益宏美さん>、ベース<多良洋祐さん>、キーボード<宮嶋健一さん>、ドラムス<諸石和馬さん>、そしてさらにサポートドラマーに<人間椅子>でも活躍された<後藤マスヒロさん>を迎える編成となって、2014年11月末にフルアルバム「ハリガネムシ」を発表され、同日レコ発ライブを敢行。そして2015年2月にようやく「ハリガネムシ」が一般流通されました。どことなく寂しげな、でも不思議な魅力を感じるジャケットですね。中央の三角はPINK FLOYDの“狂気”を連想しました。王道プログレを期待しちゃいます。
 アルバム1曲目は「蟷螂の黄昏」。波の音が聴こえてきて、シンセの幻想的なサウンドが静かにながれ、それが徐々に大きくなって。短い前奏曲です。
 2曲目は「ハリガネムシ」。ギターのヘヴィリフから始まって、アームでうねらせたり、ピックスクラッチをキメて、リズミカルなリフからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、シンセサウンドがのびやかにながれ、うねって。そしてダイナミックなリフからラップ調のリズミカルなヴォーカルがはいって、ドラムの叩きまくりフィルからヴォーカルがゆったりとのびやかに。その後モーグがのびやかに奏で、ヴォーカルがラップ調でリズミカルに、のびやかに歌って。中盤ではうねる力強いベースラインにのってギターのエモーショナルなソロ、モーグのテクニカルなソロが。終盤ではギターのヘヴィリフからヴォーカルがリズミカルなスキャットを入れ、そしてエフェクトをかけたヴォーカルから、力強くのびやかに歌って。ラストはヘヴィリフとパワフルなドラムから男性コーラスがのびやかに。
 3曲目は「光の雪」。ジェットストリーム音からヘリコプターの音が響き、ダイナミックリフがはいって、ゆったりとドラマティックにながれ、メロトロンサウンドもゆったりと響いてからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって。後期兜虫ズのようなノスタルジックな雰囲気のサウンドですね。そしてダイナミックなブレイクからベースのパワフルでリズミカルなリフにのって、キーボードがゆったりと奏で、ドラムフィルから静かになって、キーボードリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、シンセやメロトロンの音色がのびやかにながれて。その後ダイナミックなリフからヴォーカルが力強くのびやかに歌い上げて、うねりまくるベースやパワフルなドラムとともにダイナミックに盛り上がって。中盤ではオルガンリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、オルガンのクラシカルな音色がミドルテンポで響き、そこから教会風のコーラスが壮大に響き、ヴォーカルがのびやかにドラマティックに歌い上げ、再び荘厳なコーラスが響いて。その後オルガンソロへ。序盤はリズミかるに奏で、パワフルなドラムフィルからテクニカルに弾きまくって。終盤ではオルガンのリズミカルなリフからギターのヘヴィリフとシンセがゆったりとのびやかに奏で、オルガンが響くなか、うねるベースにのって、スライドギターソロが。そしてアップテンポのパワフルなドラムから盛り上がっていって、ギターが弾きまくり、ダイナミックなブレイクからパワフルなスネアの連打にのってダイナミックなリフが壮大にながれ、ヴォーカルがドラマティックに歌い上げて、さらに転調して歌い上げて盛り上がって。ラストは壮大なシンセサウンドがゆったりとながれ、ギターもゆったりとのびやかに。11分の劇的な大曲です。
 4曲目は「嵐が丘の向こうに」。前曲から続くストリームサウンドから、チェンバロ風サウンドのミドルテンポのリフがながれ、メロトロンサウンドがゆったりとほのぼのメロディを奏で、アコギもゆったりとほのぼのしたメロディを奏で、そのままエモーショナルなソロを。
 5曲目は「紅葉狩」。シンセ・アコギ・メロトロンの音色がゆったりと哀愁メロディを奏で、ブレイクからアコギリフにのってしっとりと和歌風の郷愁ただようヴォーカルがはいって、さらにハイトーンで歌い上げて。そしてベースのメロウなリフからダイナミックなリフがはいって、哀愁メロディがのびやかにながれるかな、モーグのエモーショナルなソロが。その後アコギリフからしっとりした和歌風ヴォーカルがはいって、ハイトーンで歌い上げ、コーラスもはいって、叩きまくりドラムとともに盛り上がって。中盤ではダイナミックなリフからギターがのびやかに奏で、叩きまくりドラムフィルからギターがフィードバックサウンドを響かせ、変拍子でのギターのリズミカルなリフと叩きまくりドラムが。その後ブレイクからギターリフと静かなリズムからオルガンサウンドが響き、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、メロトロンサウンドが響き、ダイナミックなリフから変拍子でもリズミカルなリフと叩きまくりドラムが。終盤ではうねりまくるベースリフにのってギターのリズミカルなリフがはいって、ドラムが叩きまくり、シンセサウンドがのびやかにながれ、ラストはダイナミックなリフがドラマティックに。
 6曲目は「イタコ」。ハイハットのカウントからアグレッシブなヘヴィギターリフがスラッシュモードのドコドコドラムにのって押しまくって、ブレイクから男女のヴォーカルが交互にコミカルにアヴァンギャルドに歌って。中盤ではギターがミステリアスな感じのリフからアグレッシブなソロを。その後再びスラッシュモードで激しくパワフルに押しまくり、ラストはギターのミステリアスなリフが。イメージ的には人間椅子の“ダイナマイト”のような、一気に押しまくって突き進む短い爆走曲ですね。ハチャメチャアヴァンギャルドヴォーカルも面白いっす。
 7曲目は「川」。男性ヴォーカルがアカペラでゆったりとけだるい感じで歌い、アコギリフがはいって、キーボードがゆったりとたおやかに奏でて。70年代中期のフォークやニューミュージックの独特なサウンドを聴かせてくれます。その後ヴォーカルがハイトーンで歌い上げ、ミドルテンポのリズムがはいって盛り上がって。その後ギターのエモーショナルなソロが。それが徐々に静かにフェードアウトしていって。
 70年代のノスタルジックなサウンドをふんだんに取り入れ、パワフルにヘヴィにダイナミックにドラマティックに聴かせてくれる、素敵なアルバムですね。レコ発ライブを観に行けなかったことをものすごく後悔しております。きっと、めちゃめちゃ楽しくて、感動感涙のライブだったことでしょう。次回7月にライブが予定されているようなので、ぜひとも観に行きたいっす。

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2 コメント

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Unknown (ひろまえ)
2015-03-08 01:16:34
 金属恵比寿は個人的に前々から気になってたバンドなので、
このライブには自分も行きたいと思っとります。

 ドラムが後藤マスヒロさんだってのも大きいですねー。

 と、単なる体調不良かと思ったら重度のインフルエンザで、
人間椅子のFCライブに行けなかったモノが言ってみます。

 ひよりさんの詳細なライブレポが救いです……
それでは失礼しました。
ありがとうございます。 (ひより)
2015-03-08 11:25:06
 わぁ!ひろまえさん、いらっしゃいませ!
コメントをありがとうございます。めっちゃ嬉しいっす!
 え、FCライブに行けなかったんですか!それは残念でしたね。まあかなりの長丁場でしたから、無理して行ったらもっと大変なことになっていたかもしれませんから。次回、おそらく来年かもしれませんが、その時はぜひ!
 金属恵比須、次のライブは7月のようで。なんとか観に行きたいものです。人間椅子ではやらないであろうマスヒロさんヴォーカルの曲も前回のライブでは2曲やられたそうなので、そちらも楽しみです。

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