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ちなみにこのブルーレイは劇場で先行発売、映画の半券もってたらシネコンで買えた。
あ~~買っときゃよかった・゜・(ノД`)・゜・
15歳のタカオは27歳の女性からみたらただのガキでしかないのだろうと思い、
27歳のユキノは逆に15歳のときの自分に誇れるような大人になってないことを悩んでた。
雨宿りという形で後一歩が踏み出せない自分の避難場所というか
心のインターミッションを描いてた作品でした。
そして、二人に寄り添うかのように、
3人目の主人公であるがのごとく様々な「雨」が映画を彩ります。
アニメで水の表現て難しいんちゃいます?
そして「靴」と裸足があちこちで効果的に使われてて
ユキノさんの足型をとってるシーンが妙にエロティックだったな~。
別にそういうシーンじゃないんだけど、たかが靴を脱いだくらいでドキッとするくらい。
15歳の少年にとって女性の「足に触れる」だけでもすごい体験ちゃいますか?
ましてやこの時はまだ名前も素性もしらない年上の女性でっせ(すごい言い方(^^;)
恋を「孤悲」と書く、
孤独で悲しい、その文字に込められた思いはいかばかりか。
この奥ゆかしい、美しいセンスっていいね・・・。
新海さんのインタビューが載ってる「Other voices」を引用しますが
愛に至る以前の、孤独に誰かを希求するしかない感情の物語だ。
誰かとの愛も絆も約束もなく、その遙か手前で立ちすくんでいる個人を描きたい。
・・・ってことです。このへんの言葉がうまくでてこなくてそのままもってきてどうも。(^^;
雨の日本庭園でイラストを書いている少年と謎めいた女性の出会い。
何の約束もないまま逢瀬を重ねるふたりは
いつしか雨の日をまちのぞみ、雨が降れば会えることを楽しみにしていた。
出会ったころ、季節は梅雨に入ったばかり。
靴職人を目指す少年は、彼女が「歩けるようになるための靴」を作りたいと思い始める・・・。
そして、梅雨が明けてしまったあとふたりは・・・・
全くの余談ですが、新宿御苑ではアルコール禁止です。(^^;
でも、雨の日本庭園でチョコレートとビールを飲んでる美しいおねーさんに
めっちゃ会いたいやんと思った男子はめっちゃおったんちゃうかな。(おいおいおい・・・)
私再現しましょか?コーヒーで。(んなアホな)
15歳と27歳。
学生と社会人という、立ち位置が違うことの格差こそあれど、
お互いに今欠けているもの、今欲しいものに手を伸ばそうとして届かなくてもがいてるものたち。
タカオが「靴をつくってるときだけはユキノのいる世界にいられる気がした」ってのは
子供扱いされたくない、夢を笑われたくない気持ち。
その反面で大人になったって「ファンデーションが割れた」くらいで悲しくなるほど
ユキノは自分の弱さと戦ってた。
このまま淡々と進むのかと思いきや、やっぱりクライマックスでどっと感情が溢れ出すシーンがあります。
それを超えたときにやっと、
「お互いがそれぞれの道を歩き出すことができるようになる」わけなんですが
これはコクってチャンチャンやったらシバく~とおもってただけになかなかいい展開でした。(^-^)
雨が降れば会える、裏返せば梅雨が明けたらもうそこにはいないの?っていうさみしさはあれど
雨が降らなくても私はここにいますっていう万葉集の返歌がここで生きてくるわけで。キャ~~。(アホ)
出来上がった靴は「雪の日」のあのベンチにコトンとおいて
それでもう完結ですね、会いに行かなくてもいい。そういう「余韻がハッピーエンド」な作品でした。
とにかく、めっちゃ好きです、こういうの。(あ~逃げた!そのひとことで片付けるんかいっ)
私も見てきました。前回が前回なだけに新海監督の新作には期待していましたが、やってくれましたブラボーです。
やはり新海監督はこういう独白+映像美で魅せてくれるのが一番いいのかなと、改めて思いました。ジブリテイストなんていりません。ショートでも十分心に作品ができると証明してくれたと思います。
ラストもラブラブにはならずにいい感じのバランスで終わって、秦さんの「Rain」がピッタリ過ぎて心に響きました。
※余談。新宿御苑、アルコールだめなんですね。知らなかった。じゃあオールフリーでならOKかww
ですよね。「セカイ系」と言われてる新海さんですけど
十分フツーの恋物語も描けるやんと。
自分のカラーで勝負してけばいいんですよ~~。(^-^)
あれが格差婚とかいう安易なオチやったら
ぶっとばすとこでしたけど
切なくても好感度大の結末やったと思います。
映画の場面でも確か禁止マークでてませんでした?(^^;
あ、いつか
雨の新宿御苑で日本庭園の写メのっけてください(^-^)/
ホンモノがみたいです(ミーハーでどうも)
そうそう!
そこは妙に色っぽかったですよね~(笑)
でも、この物語での靴は別の象徴でもあって、
うまいなぁって思いました。ハイ。
雪とか雨とか、自然の使い方も巧いですよね。
でしょでしょ?
ことありきたりな恋愛ものにしないかわりに
ちゃんとそういう部分で魅せてるんだなと。
新海さんの絵ってとくに光が好きなんですが
今回はほんとにいろんな表情の雨を
見たような気がします。
そうそう・・・ほとんどが雨のシーンだったせいもあって
クライマックスの空と
エンドの雪のシーンも印象的でしたね(^-^)
でもそれこそ新海監督が雨を効果的に用いたがゆえの色っぽさでしょう。
そういうところがたまらなく好きになれる映画でしたよ。