去年、アイスバケツチャレンジなるものが流行って(そう流行ってとしか言えないような状況だったよなあれって)
本来の募金活動やらALSに対する理解やらっていう趣旨からはどんどん遠ざかって
何とも言えない気分だったんですが。
あ、ドラマでこんなのも見てました。
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ALSを初めて知ったのはこれだったかな。
このドラマでは結婚するまでにはそりゃいろいろありましたけども
彼女がそもそも介護士だったんで、主人公の身の回りのことする分には
恵まれた環境だったのかもしれませんが。
でね、ホーキンス博士の偉業を描きたかったのか、夫婦の愛を描きたかったのか、ALSがどういうものか、
・・・個人的にはどっちも中途半端だったんじゃないのかな~っていう疑問が残ってしまいました。
ドキュメンタリーなら見れたかもしれない、でも事実に基づくフィクションになると
うまくいえないんだけどなんか自分が見たかったものとは違ってしまったような気がしました。
余命2年と宣告されて、実際にはご存命なんで、
そのことはALSを患うほかの患者さんにとってこれほど希望を与えてくれるはなしはないわけで。
ちょっと生々しいはなしだけども、3人の子供に恵まれたってことは
愛し合うってこともできるわけだ。きっとそれも希望の光になる。
何があってもあなたを愛していく、それはきっと嘘じゃなかったとおもうのね、
ただ、長い夫婦生活の間にそりゃ心のよりどころが必要なこともあるし、恋だってするかもしれない。
心身ともに疲れ果てて笑顔がなくなって余裕がなくなって、気力だけで世話をしているとしたら
そりゃ開放してあげたい、イコールもういいよだったのかもしれないんだけども。
・・・わかってて、無茶言うけど、ずっとよりそっていてほしかったな~・・・・・。
事実に反することを描くわけにはいかないのだろうけど、個人的にはものすごく綺麗事で済ませたかった気分でした。
どっちかいうと文系でありながら、博士のやらんとしていることを理解し、支持し、尊敬してるし、
それが束の間の夫婦生活になってしまったとしても私はこのひとと結婚したいのって
・・・そこまではよかったんだけどね~。
病気の進行が遅かったのは愛のちからがあるんだろうな、でもそこんとこが伝わらない。月日の流れを淡々と描いてしまうと
それがリアルだとしてもなんか物足りなさが残ってしまいました。
ある意味正直に描きすぎて映画としてどうなん?っていう・・・。
お涙頂戴を期待したのではないんだけども、もっと葛藤があって喧嘩があって乗り越えてってくるんだと思ってたんで
ちょっと肩透かしをくらっちゃいました。物理のなんたるかがわからんってのももちろんあったんだけども。(わわわわわ)
・・・何があっても「ふたりで」頑張ってきたんだよっていうのを期待してしまったので
う~ん・・・フクザツです。私には合わなかったな~・・・。
アカデミー賞主演男優賞をとったんですよね。たしかにALS患者としての演技はすごかったなと思うけど。
・・・すいません、これはもう単純にこういう映画が見たいってのと違ってたっていうだけで
好き嫌いだけのおはなしなんでご了承くださいませ。
NAVERまとめをリンクさせましたが
ベタなこというたらあかんのやけど、ここに書かれているような名言のひとつでも言うて欲しかったし
それを奥さんが聴いているシーンでもあればよかったのになって。
自分が求めていたものと違っていたというのは分かります。
だってこういう作品は博士の功績も描ければ、夫婦の愛も描ける立ち位置にいる映画ですからね。
私もこういう経験は何度もありますよ。
映画ファンなら誰もが通る道ですからね。
きっと同じ日に「イミテーション・ゲーム」を見てしまったせいで
同じ愛情でもそりゃ表現違うわなって頭でわかってても
アランがよいわっていう完全にもうこれは好みの問題でして。
ほんま失礼いたしました。(;´∀`)
お互いを愛していながら、お互いのために別れを選択するってのはあちこちのレビューみてやっとこさ納得したとこです・・・(^_^;)
実際病気の進行が緩やかなので
だんだんこれができなくなっていく、その時どうするってのがそんなに極端に描かれていなかったことや
「静かな」物語だったのでお互いあまり感情をむきだしにしなかったことが物足りなかったりもして
これはこういう愛の形でこういう病状だったのだよと
・・・ま~いろんな感想をみてそういう作品でそういう描き方をしたのだとわかったしだいです・・・お恥ずかしい。(^_^;)
この映画ってなんか幸せじゃないんだけど、二人の葛藤を書いてきたって感じでしたね。
あの演技はすごいって思いました。
うん、生きてくってきれいごとじゃないのよね。
別れるってのも愛の形なんだってのをあちこちで読ませてもらってやっと納得したわけですが。
主演ふたりの演技もすごかった、
でも現実にまだご存命の博士はもっともっと
様々な苦難を乗り越えてきたのだろうなって。
別れた奥様も、今寄り添っている方も、
愛情も葛藤もそれこそ今も続いている・・・
リアルな生はもっと大変なのでしょうね・・・。