「壮生」歳時記

~NPO法人壮生の交遊録~

大宰府天満宮

2012-09-10 14:42:36 | 日記

福岡県太宰府市にある大宰府天満宮は菅原道真(菅公)を祭神とする神社で、
一般的には天神様と言った方が分かりやすく、京都の北野天満宮ともに
全国天満宮の「総本社」で菅公の霊廟として篤く信仰されています。

参道と突き当たると鳥居と大きな案内石碑が立っています

大宰府天満宮・北野天満宮・防府天満宮(又は大阪天満宮という説もある)を
合わせて「三天神」と呼びます。(日本人は三○○というのが好きです。)
学問の神様・菅原道真公を祀る神社らしく受験シーズンには数多くの受験生が合格祈願訪れます。
また、修学旅行のコースにも組み込まれていて全国から沢山の生徒が立ち寄ります。
参詣した時にも子供を連れた家族や学生の姿が気のせいか多いような気がしました。
西鉄太宰府駅から表参道には土産や名物の梅が枝餅の店が軒を連ねています。

土産店が軒を連ねる西鉄「大宰府」駅から続く参道


鳥居の上にも天満宮の石の額が掲げてありました

鳥居をくぐり、御神牛の横を通り、心字池に架かる二つの太鼓橋を渡ると赤く塗られ楼門に辿り着きます。
その奥には同じく赤く塗られ本殿が鎮座しています。本殿の両脇には合格祈願の絵馬や
学業成就や家内安全のお守りを売る売店があります。

「心字池」に架かる二つの太鼓橋のうちの一つです


「御神牛」ではないけれど小雨に濡れて汗をかいたような牛


太鼓橋を渡ると堂々とした楼門が目に飛び込んできます


近くで見た楼門 落ち着いた朱色が印象的です


楼門をくぐると奥まった所に本殿が鎮座しています


本殿の中には御神体が置かれていました

本殿の奥には、荻原井泉水が樟の美しさと自然の成せる生命の神秘を詠んだ
「くすの木千年 さらに 今年の若葉なり」という歌の歌碑が立っています。

ともすれば見落としがちな荻原井泉水の歌碑

また、境内のいたる所に「飛梅伝説」にちなんで梅の木が植えられています。
「飛梅伝説」とは、大宰府に赴くために都を発つ道真が庭先に立っている梅を見て
「東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春をわするな」と歌った。
この歌に歌われた梅が、主人の道真を慕ってはるばる大宰府まで飛んできて
根を下したと伝えられているというものです。

境内のいたる所に梅の木が植えられていました


石灯籠に「飛梅」の絵が描かれていました

他にも、表参道を突き当たった先に幕末維新の策源地といわれ
三条実美ら5公卿が3年半余り滞在した「延寿王院」があります。
薩摩の西郷隆盛や長州の伊藤博文、肥前の江藤新平、土佐脱藩の坂本龍馬や中岡慎太郎も
訪れたり滞在したと言われています。

歴史を動かした策源地の「延寿王院」の山門

歴史のある大宰府天満宮にぜひ一度は行って見たらどうでしょうか。「髭ダンディー記」


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