「壮生」歳時記

~NPO法人壮生の交遊録~

まほろば散歩

2011-12-20 08:59:17 | 日記

明日香冬映え

 

初冬の明日香路へ行って来ました。

明日香村を訪れるのは2000年1月、200411月に次いで3回目で7年ぶりとなりました。

ここが古代史の宝庫「明日香村」です

 

行程はJR大阪駅から環状線で鶴橋駅に出て近鉄大阪線に乗り換えて桜井駅に行き、

そこから明日香村を目指してひたすら歩きました。

 

行きたい所へ行ってください

 

飛鳥と聞くだけで古代へのロマンが掻き立てられます。

明日香村は蘇我蝦夷・入鹿の親子が権勢を示すために麓に

邸宅を構えていたという甘樫丘などの緩やかな丘陵があり、

ほどよい起伏に富んだ風土の中に里の景色が自然として溶け込んでいます。

万葉文化館と「甘樫丘」  後方は金剛・葛城の山並み

 

蘇我馬子の墓と言われている石舞台古墳や謎に満ちた酒船石や亀石などの

石造物が村のあちこちに点在しています。

 謎に包まれた代表的な石造物の「亀石」

 

また、聖徳太子が生まれた橘寺、飛鳥大仏のある飛鳥寺や

西国7番札所の岡寺(龍蓋寺)の古寺や板蓋宮跡などの古跡があります。

 聖徳太子が生まれたと言われている橘寺

 

北の方には大和三山や三輪山、東の方には二上山や

葛城・金剛の山並み、南の方には吉野の山々が望めます。

古代史の夢の跡を感じながらわくわく気分で歩きました。

 大和三山の耳成山と後方は二上山

 

道の辻には、案内板が掲げてあって

高松塚、石舞台、飛鳥寺、岡寺、万葉文化館、飛鳥資料館、八釣マキト古墳などと書かれています。

 

どこへ行こうかと思わず迷ってしまう道案内の標識 

 

時間の関係もあるので外から眺たり、一ヶ所での滞在時間も出来るだけ短くしました。

立ち寄った場所は岡寺、亀石でした。始めに計画したコースを3時間余りで歩きました。

冬映えの明日香に似合う飛鳥川の流れ 

 

可能なら長逗留して飛鳥の里を隅々まで探訪したいものです。「髭ダンディー記」

 

なお、今年のブログは今回を最後とさせていただきます。来年は1月11日から再開させていただきます。

今年は千年に一度という大震災に見舞われました。そして人々の「絆」がいかに大切かということをこの震災によって気付かされました。

 1年間のご愛読に感謝させていただくとともに、来年が皆様にとって明るい希望に満ちた時代への新たなスタートの年になりますように心からご祈念申し上げます。良いお年をお迎えください。

 


京都散策

2011-12-13 14:32:48 | 日記

京都の紅葉③

 

今熊野観音寺から清水寺まではいつものように東大路通を歩いて行きます。

途中には智積院や三十三間堂があります。初めて歩いた時は遠いと思ったのですが、

何回も歩いているとさほど遠いとは感じなくなりました。

東山五条の交差点から五条坂を上って行ったのですが、

観光バスが狭い道をひっきりなしに行き交うために押し合いへし合いになっていました。

灯の燈った清水寺の全景

 

いつ来ても清水寺への道は混雑していますが、秋の紅葉の季節は6時30分から

夜の拝観が始まり境内がライトアップされるため、午後の拝観時間は5時30分までとなっています。

舞台から見た見事な紅葉 所々にありました

 

いつもの倍の時間をかけて舞台につきました。舞台で川端康成の小説「古都」の主人公の千重子が

「ここから(清水寺の舞台)京の街の夕暮れが見たかったの。入り日の西山の空を見たかったの。」

という件(くだり)を思い出し、感傷に浸りながら暮れなずむ京都の街をゆっくりと眺めたかったのですが、

入れ替えの時間が迫っていたためか後から後から押し寄せて来る人波で、そうするわけにもいきませんでした。

入り日の西山を臨む 小説「古都」の世界です

 

どうしても譲れない場所では夕闇にかすかに浮かぶまだ十分に

赤く染まりきっていない紅葉を許される限りの間眺めました。

音羽山の紅葉と京都タワーの組み合わせです

 

薄暮の五重塔 屋根の上の小さな突起は烏の群れです

 

どの季節に来ても清水寺には決して裏切られることはありません。

月並みな表現ですが、やっぱりここが京都では一番だと思いました。

 

これは定番の風景です

 

帰りの参道にはこれからライトアップを見物に行く人々の長蛇の列が続いていました。

五条坂の人混みと京都の街の夜景

 

足早にこれらの人々をやり過ごし帰路に着きました。

途中、1130日から開催される京都師走の風物詩、歌舞伎の「吉例顔見世興行」の

 看板の「まねき」がずらりと揚がったことを思い出したので南座を見物しました。

「まねき」が揚った南座の夜景

 

 

「髭ダンディー記」


京都散策

2011-12-05 15:26:17 | 日記

京都の紅葉②

 

紅葉の名所の清水寺は別格として、今回一番期待をしたのが今熊野観音寺です。

一昨年の夏に行った時に寺の人から規模は東福寺や大きい寺にはかなわないが、

とてもきれいな紅葉が見られるということを聞いていたので訪れてみました。

本堂と右側の銘木「五色のカエデ」 

 

「三室戸寺駅」から京阪電車に乗り「中書島駅」で乗換えて最寄りの「東福寺駅」に着きました。

駅を降りて最初にびっくりしたのが駅前の混雑でした。京都一の紅葉の名所「東福寺」に向かう人でごった返し、

その人並みに押されながら歩いて行きました。九条通り交差点には沢山のガードマンが出て交通整理をしていました。

ここで東福寺に向かう人たちと別れて今熊野観音寺に通じる泉涌寺道を歩いて行きました。

見頃になると紅一色に染まるそうです 

 

人影が疎らになり少し安心しました。やはり穴場だったのです。

途中で泉涌寺への参道から逸れて少し行くと見覚えのある今熊野観音寺に着きました。

 大師堂の前から見た紅葉と黄葉

 

寺の境内の階段を上った所には、樹齢300年と推定される銘木「五色の紅葉(カエデ)」が枝を広げていましたが、

残念ながら見頃は1週間か10日先のようでした。境内の中の幾本かの紅葉は鮮やかに染まっていました。

境内で一番色付いていた紅葉 

 

寺の人の話では、「地球温暖化のせいで昔と比べると紅葉の時期は年々遅くなってきており、今年も遅れている。」そうです。

もしかすると今年はこのまま冬になってしまうと綺麗に紅葉せずに落ちてしまうのではないかと心配になってきました。

「大師堂」の屋根にかかる紅葉 

 

きれいに紅葉することを願い色付いている木々を写真に収めました。

 日本医学の発展に貢献した人を祀る「医聖堂」を背景に

 

日暮れの時間を気にしながら清水寺に向かいました。「髭ダンディー記」