ちょっと虚脱状態です。
既に三日が経過しようとしていますがまだ走る気力がわいてきません。
大きな、そして明確な目標を掲げていないと力って入りにくいものですね。
やはり一番の原因は清水市長が見事に完走なさったことから来る安堵感です。
5時間30分前後で完走できる確信は持ってはおりましたが、
直前練習で非常に軽い走りをなさいましたから
「後半まで足がもつかな~? 失敗できないぞ!」という恐れも感じ始めていたのも事実です。
世界ロードランナーズ協会前会長の帖佐先生が視察にいらっしゃっていたのも多少プレッシャーでした。
帖佐先生は私が別所沼で52日間走り続けた時にもお忍びで応援にいらしてくださり、
その後3回にわたり「丸亀ハーフ」へご招待くださった恩人です。
マラソンを目指していた先生は東京教育大学(現筑波大学)卒業直後、
箱根駅伝の5区、6区の伴走(昔は箱根の山に限ってОBが伴走できました)をなさった時
凍った路面で滑って腰を強打してしまい、マラソンを断念なさったという方です。
しかしその後日本選手権で1500メートル優勝など、日本のトップランナーとして活躍、
あの小出監督や世界の沢木選手を育てて順天堂大学を今に導かれた方なのです。
そんなご経験から 「マラソン」 には特別な思いをお持ちです。
何年か前に清水市長にもお引き合わせいたしました。
「記録が出るコースを作らなきゃだめですよ!」 強く市長に訴えていらっしゃいました。
「清水市長が走るのか? あの市長は偉いよ! 楠田君が伴走するのか、それなら大丈夫だろう」
大会の10日ほど前にお電話でお話しして、「こりゃあ失敗できないぞ!」
と思った時からあれほど痛みで苦しんだ腰がシャッキとしたのです。
私にとってそんな方なんです。
大会翌日お電話をくださいました。
「コースは去年よりは良いけどもうちょっとな~! しかし折り返しが3回もあっちゃだめだな~、
さいたまから日本代表が出ない限り有望選手は名古屋、大阪へ行ってしまうぞ!
本当に「さいたま」の事を心配して下さってます。
そんな先生との会話をベースに私自身の印象を申し上げれば、
確かに坂は多い、しかしリズムに乗った選手なら難なく乗り越えるでしょう。
自分のレースをしてみないと何とも言えませんが、若干のコース見直しも含め、
何か運営面、その他の要素で 強い選手がどんどん「さいたま」を目指してくれるよう
努力してゆけば押しも押されもしない良い大会に育ってゆくと思います。
大会前、私自身も「坂が多くて・・・・」と言っておりました。
地元で活動させて頂いている以上、「きついコースだけどどう云う訳か記録が出るな~」
そんな大会へと育ててゆくのは、コース設計者や役員、スタッフは勿論ですが、参加する我々の責務でもあると思います。
やはりマラソン大会は走る人が育てて行かないと・・・・写真のように楽しんで走るためにも。