韓国の大型ブランコ（クネ）

かなり前のことになりますが、市内の朝鮮初等中等学校のブランコを修理したことがあります。その大きさに驚きました。ロープの長さは６ｍもありました。これを直径３０ｍｍのクレモナロープに交換し、端末をアルミ金具で固定しました。残念ながら試乗した記憶はありません。
その後、都立大の留学生宋（ソン)さん、科学史の研究者板倉聖宣さんから韓国のブランコについて教えて頂きました。昔は良家の庭にブランコがあり、女の子の遊びです。一人でも二人でも遊ぶそうで、ブランコを上手くこげないと丈夫な子を産めない、と言われています。Wikipediaにも説明がありました。

「韓国では、旧暦4月8日（釈迦誕辰日）から5月5日（端午の節句）までの期間、女性が特設の長いブランコを楽しむ風習（クネトゥィギ）がある。このブランコをクネといい、村の入り口や広場の木にぶら下げたり、足場を組んで作った長いブランコで、これに乗ってどこまで高く漕げるかを競うという。」

最近、韓国の方と知り合いになりブランコの画像を送って頂きました。学校のブランコは鉄パイプでしたが、こちらは木製です。梁の高さは７ｍだそうです。設置場所は公園のようです。

ロープの長さを約6.5ｍとすると周期は5.1秒と計算出来ます。日本の安全基準適合のブランコのロープは２ｍ程なので3秒もありません。60度も振れば４ｍ近く上昇出来ます。楽しいでしょうね！
空気の抵抗を無視して、ざっと最下端における速度を計算すると11.3m/s≒40km/hになります。

座板を見ると微妙なカーブが彫り込まれていて美しいと思いました。それとも遊んで減ったのでしょうか。

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(07/09/09追記)私達の親の世代ではブランコで思い出すのは黒澤明監督、志村喬主演の『生きる』ではないでしょうか。1952年公開なので私はやっと2歳、リアルタイムで見るはずもありません。ＬＤでは持っています。ＴＶ番組を見ると今晩9時、松本幸四郎主演でリメイクされたドラマが放映されます。
オリジナルの予告編がYouTubeにありました。


懐かしい名前を沢山見ることが出来ます。さてTVのはどんな出来でしょうか？