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前橋市の特産品「大島梨」でジャムを作る

2011-08-29 05:12:29 | 博物
前橋市の東部環状線を南下し、陸橋を越えて松並木を過ぎると梨園と直売所が沢山並んでいます。毎年、梨園を解放してジャズ・ブルースで楽しませてくれる関口さんのお店もこの道沿いにあります。土曜日にライブ情報を確かめに行き、特産の梨も手に入れることが出来ました。

生でも頂きます。水気が滴り糖度も高いのです。この梨でジャムも作ってみました。洋梨(ラ・フランス等)のジャムは見かけたことはありますが、和梨のジャムは見たことがありません。和梨は果肉がしゃりしゃりして、洋梨のようにねっとりしていません。ジャムにしたときにこのザラつきが口に当たるのではないかと心配になります。
ネットで調べるとレシピはあります。リンゴジャムの経験を思い出して試作です。糖度が高いので砂糖は控え目にして、酸味を添加することにします。ペクチンの量は最後の段階で調整しました。
家族で試食して「美味い!」、心配したざらつきもありません。色も奇麗に仕上がりました。ラベルを貼って、生産者の関口梨勝園さんに試作品を持って行きました。味も色も気に入って頂けて嬉しかった。

大島地区には「関口」が付く農園が多いのですが、これには理由があります。旧利根川の河床であったこの地区は水はけが良過ぎて、米麦の生産に適しません。江戸時代の末期、米や麦に替わる農産物を探し、梨の栽培を始めたのが関口長左衛門(1808‐1872)さんです。彼の功績によって前橋は梨の名産地になりました。

国会図書館のデジタルライブラリーで明治27年に発行された『皇民読本 尋常小学科用 巻之7,8 [第2冊]巻之8』で、関口長左衛門さんの記述を読むことが出来ます。
群馬ケンミンは上毛カルタで「老農 船津伝次平」には馴染んでいますが、前橋市民は関口長左衛門さんのことも知るべきでしょう。

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2 コメント

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おいしそうですね (みー)
2011-08-31 11:54:57
梨のジャム・・・とっても美味しそうですね!私も早速やってみます。

我家では、今は桃とソルダムのジャムを盛んに作成中です。

一番家族が好きなのはイチジクのジャムのようです。
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和梨 (271828)
2011-08-31 18:06:39
みーさん こんばんは

日本の梨は海外に輸出されて好評です。アメリカ人のお友達も「洋梨は甘いだけで、日本の梨の方が美味しい」と言います。
梨はリンゴと比べて糖度高く、酸味に欠けるので、糖分を抑え、酸味を加えると美味しく出来上がります。またゼリー化の要(ペクチン)も少ないですね。
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