ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

OPSよりも正確な打撃指標を発見した

2018-04-29 07:25:44 | Weblog
野球の数字の話なんですが、タイトルの通りおそらくOPSよりも精度の高い打者の能力の示し方を考案しました。打撃能力値とでも名付けておきましょう。野球好き、数字好きの方は読んでみてください。それは打席数÷(安打数+本塁打数+打点+得点+四死球)です。防御率と同じで数字が小さい方が能力が高いことになります。主な打者の通算成績の例を挙げてみましょう。

王貞治 11866打席÷(2786安打+868本塁打+868本塁打+2170打点+1967得点+2504四死球)=1.15。
4000打数以上の選手ではこの数字がナンバーワンでしょう。もう少し、名選手の数字のみ上げていきます。

落合博満 1.26  長嶋茂雄 1.37  張本勲 1.37  野村克也  1.42  山本浩二 1.35 清原和博 1.35 

金本知憲 1,41  松井秀喜 1.25(巨人時代のみ)


この中では松井選手が王さんに次ぐ数値です。しかし、28歳までの数字のため、日本で現役を終えていたら、いくらか数字を下げていたでしょう。それでも1,25は立派な数値です。ちなみにイチロー選手は4000打数未満のため参考記録ですが、1.35です。

そしてMLBですがベーブルースは1.05。驚くべき数値です。さすがは野球の神様。大谷君がどこまで迫れるか楽しみです。

かつて国力を表す数値はGNPで表していましたが、今はGDPが主流です。この打撃能力値も誰かの目に留まり、広まることを期待しています。皆さんも暇な時にでも、好きな選手の記録で遊んでみるのも楽しいかもしれません。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄人

2018-04-25 22:09:55 | Weblog
あなたの詩を書くのはこれが最初で最後だろう
ラジオで聴く声が高くかすれていて異変には気づいていた
衣笠さんも生身の人間だったと今更ながら思い知らされた
戦友の江夏さんが俺もすぐ行くからと語っていた

僕が野球を見始めてからあなたの引退の日まで
衣笠祥雄の名は常にスコアボードにあった
彼がベンチを温めることはなかった
皮肉にも引退後もベンチを温めることはなかった

当時のセリーグには華やかな三塁手が多かった
巨人の原、阪神の掛布
そして広島のサードには常に衣笠がいた
今や死語になりつつあるホットコーナーそのものだった

あなたはミスター赤ヘル、山本浩二とともに広島黄金期を築き上げた
トラ少年の僕にとって、巨人とともに目の上のたんこぶだった
阪神が優勝した年ですら、広島には負け越したのだから

カープ女子受けは芳しくないであろういかつい外見とは違い
選手を見る眼差しは温かく、穏やかだった
ジャズにも精通したお洒落な衣笠さん
長く野球ファンを楽しませてくれてありがとうございました
最後まで出場し続けた71年の人生、お疲れさまでした
そしてさようなら、心優しき鉄製の人

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝の告白

2018-04-20 07:59:54 | Weblog
思えばあの頃が僕の人生のピークだったのかもしれない
もっとかみしめておけばよかった
しかし、まさか思いもよらなかったから
深く暗い空洞を隠すように敷いてあった薄紙の上を僕は歩いてしまった

地獄に落ちてから長い手数をかけました
抜け出せないと知りながら、光の射す方へよじ登ろうとした
しかし、それは僕に向けられたものではなかった

もう走れなくなった
だから僕はコーヒーを飲みながら
流れる雲を茫然と見つめた
若葉の香りが美しく
僕とは見事なまでに不釣り合いでした


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何と例えればいいのだろう

2018-04-12 08:10:46 | Weblog
その美しさを何と例えればいいのだろう
ふさわしい言葉を見つけるのが難しい
遠い昔、小学校の苦手科目の宿題のよう
それでも間違い覚悟でひねり出す
霞の空の向こうにぼんやりと透ける真実

その強さを何と例えればいいのだろう
ふさわしい言葉を見つけるのが難しい
遠い昔、迷子になった時の五差路のよう
それでも間違い覚悟でひねり出す
容易に開けられても決して動かすことはできない巨大な冷蔵庫

その哀しさを何と例えればいいのだろう
ふさわしい言葉を見つけるのが難しい
遠い昔、夏祭りですくい上げた金魚の飼育のよう
それでも間違い覚悟でひねり出す
訳も分からず檻に入れられた人たちの媚びた笑顔


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大谷翔平は21世紀のベーブルースだ

2018-04-04 19:49:15 | Weblog
大谷選手がやってくれました。メジャー初本塁打のスリーランを含む4打数3安打3打点。勝利投手が2日の間に打者として初回にホームランを放ったのは、あのベーブルース以来,97年ぶりとのことです。真ん中低めに見えました。あのボールをホームランできるところに、大谷君の長距離打者としての才能を感じます。例えば、ヤンキースなどで活躍した松井選手ならゴロか、せいぜいライナー性の打球になっていたと思われます。大谷君のリーチの長さ、またバッティングのしなやかさ、そしてパワーがかみ合った一発でした。あとはアウトコースを逆方向にスタンドまで運んでくれれば完璧です。まず彼の力なら問題ないでしょう。怖いのはケガだけではないでしょうか。

個人的には打者としての大谷選手を買っています。勿論、ピッチャーとしての非凡さは言わずと知れたことですが、ただ、野茂英雄さん以来、日本人投手の活躍は当たり前になりました。それに対して打者は、イチロー選手がヒットを打つことに関しては世界一と証明したものの、全体として非力というのが、日本人打者の評価でしょう。日本人打者でメジャーで40本以上打てる可能性があるのは大谷君しかいません。二物を与えられたものの悩みですね。

しかし、それは結果が、そして運命がどちらかの方向に決めてくれるでしょう。ベーブルースも若い時期に打者に専念したからこそ、714本ものホームランを打てた訳ですから。いつまでも二刀流を見ていたいけれど、大きな結果を残すためには早くどちらかに専念した方がいい。難しいですね。ただはっきりしているのは21世紀のベーブルースになれる選手がいたとしたら、それは大谷翔平だという事です。

---------------------------------------------------------------------------------------------

、「大人になるにつれ、かなしく」(42)を加筆修正しました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする