メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1996.6~ part3)

2013-07-12 10:03:21 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『マルクス兄弟 オペラは踊る』(1935)

監督:サム・ウッド 出演:マルクス兄弟、マーガレット・デュモン ほか
これぞマルクス兄弟のナンセンスコメディ決定版 あらゆるベストシーンが詰まった最高傑作
こうゆう笑える作品を観たかった

♪Alone 曲:ナシオ・ハーブ・ブラウン 詞:アーサー・フレッド
♪Cosi-Cosa 曲:カパー&ジューマン 詞:ネッド・ワシントン

(ノートにはほぼギャグのメモが書いてあるけど、グルーチョの会話ネタの一部を紹介w
「牛乳育ちのチキンはあるか? その乳を搾ってくれ
「なにもしないで高給とりだわ」「高給をとってるじゃないか」
「ついてくるかい?」「ええ!」「ついてくるな、逮捕するぞ!」

「面倒だ、カットしよう」と契約書をどんどん破っていくやりとりも有名。
「読めるか?」「読めるが、字が見えない(遠くに離して)テナガザルをポケットに入れてないかい?」
「ここなら君も気に入るぞ」「いや気に食わん」「どこが?」「全部だ」「こんな事で友情は壊せない、カットだ」

部屋に警察がやって来て、4つのベッドをどんどん次の部屋に運ぶと「ウサギ並みの繁殖力だ」爆
うーーん書ききれないほどの爆笑ギャグの応酬。
これも舞台で練り上げられたものだろう。無駄なシーンがまったくない。
グルーチョのアップもあって、改めてぶっとく描いた眉とヒゲを見てみとれちゃったw
みんな若々しくて、バリバリの頃だからね。カップルのオペラ歌手のシーンが入るタイミングもイイ。
本人の歌唱かどうかは分からないけど、オペラの味も楽しめる。


『マルクス兄弟 珍サーカス』(1939)

監督:エドワード・ブゼル 出演:マルクス兄弟、マーガレット・デュモン ほか
中盤まではギャグも控えめでローギアのローレル&ハーディ風。動物芸をまじえてストーリーの探偵ごっこ中心だけど、
サーカスショーがメチャクチャに盛り上がる、このハチャメチャぶりはイイ
確か、長年作品に出てきたデュモンが吊り下げられたりするアクションに根を上げて、共演をしばらく休みたいって言ったんだよね
でも、やっぱりグルーチョとの掛け合いの相手は彼女が最高

♪Woo Blind Love 恋に盲目の2人は魚と肉の違いも分からない~
♪リディア 1900年の万博にいたそうな イレズミの女王で 体中が百科事典 ちょっと太めのお尻を振って踊るのもキュート

ギャグメモ:
「やあ、最後に会ってから会うのはこれが初めてだ!」
「白状しないと子ども椅子(high chair)行きだぞ」
「一緒に歩きましょう」「いややめとく。イエバエと契約したんだ、天井は歩かないって」
スピーチで「Good Evening!!」を「おこんばんわ~!」て和訳がイイ。呼ばれて「何じゃろか~?」とかw
「遅いわね」「象はスローだから」「象?」「象なんて言ってないぞ、飲みすぎだ。いい歳して象だなんて・・・」

ん~こうやって書いてみるとそれなりに愛着が沸く作品だね。
マルクス兄弟の作品でバスターがギャグを書いたものがあるんだけど今作かなあ?
でもクレディットには何も書いてなかった。これのメモだけで3時間も過ぎちゃった

(なんだかハッチさんを思い出した。マルクスbros.に通じるナンセンスな笑いのセンス、歌ごころを感じるぞv


『豚と天国』(1990)
監督:フランシスコ・ロンバルディ 出演:グスタボ・ブエノ ほか
冗談キツイね。ホラー映画なのか? スペインの下層民の実態を描いてて思わずひきこまれる話だけど、気の重くなる作品。
今生きることより、死んだ後どこに収まるかのほうが老夫婦にはとても大切なことだったんだね。
「運命は切り開くものだ。強く望むか望まないかが勝敗を分ける」アドバイスは簡単だけど、人生はもっと複雑。


『豚が飛ぶとき』(1993)
監督:サラ・ドライバー 出演:マリアンヌ・フェイスフル ほか
豚シリーズだね。この次に「ベイブ」がきたらもう完璧。豚が流行り?
でも今作は豚の出演はなしの幽霊話を真面目に描いた、ジム・ジャームッシュ製作にしてはパンチの弱い作品。
タイトルはまさかの時って感じの意味。
これだけ大物のスタッフが集まっていたら、もうちょっと面白味のある作品ができてもイイと思うけど。


『立候補』(1992)

監督:マイケル・リンゼー・ホッグ 出演:ダイアン・キートン、エド・ハリス ほか
E.ハリスのマイナー作品を探せばイイものいっぱいありそう。
今作は上院議員から大統領選出馬の際、不利な独身の肩書きを消すためにタイプの女性を見つけたはいいが、
体面や公共性の間で揺れる男女の関係をストレートに描いている。
キャリア・ウーマンで自己表現のハッキリしたアギー役は、まさにダイアンの十八番だし、
元フットボールキャプテンてのは本当のハリスの魅力も爆発。
出会いを描いたのが今作なら、その後を描いたのは『デイヴ』てとこかな。

「フィルムに出てたのですか? yes or no?」この憎たらしいリポーターが効果的
「yesだ。でもアギーは今までの中で最も誠実だ。結婚しても公共物として扱うつもりはない。知る権利というが思いやりを忘れてないか?」
このヒューの演説がクライマックス。病めるアメリカに渇を入れるセリフ。
これだけ広大なアメリカで、考えの違う大勢の人をひとつにまとめようっていう大統領だから、
1人の個人というより、周囲のバックアップの意見のより集めになっちゃうのもムリはないけど、
完璧クリーンな人間じゃあり得ないし、元は誠実でも変わらざるを得ないってこともあるかも。
でもこうしてストレートに究明しようとするアメリカ映画は貴重。
J.コッカーのYou're so beautiful が効果的。


『大陸横断超特急』(1976)

監督:アーサー・ヒラー 出演:ジーン・ワイルダー、リチャード・プライアー ほか
変だな。これも観た覚えがある。いつ、どこでかは思い出せないけど、
とにかく何度観てもよくできたミステリー・アクション、ロマンス・ストーリーだし、
ラストの列車が駅に激突するシーンはもの凄い迫力。合成 逃げていく人々の撮影はどうやったのか。
反対車線の列車に頭を吹き飛ばされるなんて『マッドマックス』の前衛だね。
シカゴの駅に突っ込むまでにブレーキのかかる連結を回さなきゃならない。
ドキドキの盛り上がりは映画ファンにはたまらない。
屋根の上での決闘や、トンネル内での殺人などはヒッチコック的なトリック。
ワイルダーも007並みにハンサムに見えてくるクールな役。プライアーもノリノリな時だったし。
いろんな要素が文句なくノンストップで楽しめる逸品


『奇跡の旅』(1993)

監督:デュエイン・ダンハム 出演:ロバート・ヘイズ ほか 声の出演:マイケル・J.フォックス ほか
ちゃんと「動物愛護団体の厳正な監視のもとに・・・」撮ったというクレジット付き。
にしては一体どーやって撮ったの!?て思うほど様々なアドヴェンチャーが次々と起こる。
犬猫両方のファンが楽しめるし、声の出演がビッグネームでビックリ。そういやマイケルは大の犬好きだもんね。
犬の視点で、犬が主人公で、犬猫のセリフのほうが多いのが面白い。
イタズラ犬で、布をかじったり、エサをせがんだり、マヌケ顔のチャンスがふつーの飼い犬と同じ事をしているだけで可愛い。
でも単に動物好きの贔屓目に寄りかかった映画じゃなく、協会も納得させてしまう、まさにディズニー魂に溢れている。
信頼や友情、愛を知る、動物と人の絆を描いた作品。


スーパー・ギャグ・コレクション『It's 笑 Time(上級編・上巻)』
なんか「喜劇研究会」の皆様が編んだサイレント映画のコメディでベストシーンをカテゴライズした作品。
タイトルから構成もいたってシンプル。アクターの説明があるわけでもなく、名前の表示すらない。
ケースのほうにはちゃんとあったのに。名前と作品名くらいは知りたいな
レンタルショップより図書館のAV資料向き。
バスターの『大列車強盗』の1カットや、チャップリンの『スケート』、ロイドの時計からぶら下がるシーン、マルクス兄弟もチラッと。

(「ああ、悲しき勘違い」「運の悪い話」などのタイトルでまとめてあって、延々とギャグのメモが書いてあるけど割愛


スーパー・ギャグ・コレクション『It's 笑 Time(上級編・下巻)』
笑いをとるため体を張った超危険なスタントの数々。それは笑いを超えてる。
資料付きで、知らない人もたくさんいる。貴重なフィルムが目白押し。
やっぱり危険ってゆったらバスターだよね。

(ほかにも「安全運転」、作品紹介のメモもあるけど割愛


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