メランコリア

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大河ドラマ『西郷どん』 第1~5回

2018-02-09 09:50:56 | ドラマ
大河ドラマ『西郷どん』
原作:林真理子『西郷どん!』
脚本:中園ミホ
語り:西田敏行

『直虎』の余韻が残る中、急に頭を変えるのは、毎回難しい
そして、舞台はまた明治維新 戦国時代と交代制なのか?

これまで何度も観てきたのに、やっぱり大勢出てくる名前や人間関係が覚えられない
また幼名がいっぱい出てくるし

壮大な自然を描いたOPはステキ

西郷どんが出て来るドラマや映画を観た後は、
日常会話に「ありもはん」などと言いたくなるのは私だけですか?

また、5回ずつに分けて観ていきます
最初の5回から熱い人情話で、やたらと泣かせてくる


第1回「「薩摩のやっせんぼ」
“天保11年(1840年)、薩摩の国。西郷小吉は、大久保正助など町内の仲間たちと学問や剣術を切磋琢磨する日々を過ごしていた。
「妙円寺詣り」という藩最大の行事で、小吉たちは一番乗りで寺に到着し、褒美をもらう。
そこで薩摩藩の世継ぎである島津斉彬と運命的な出会いをする。
しかし、小吉は恨みを持った他の町の少年から刀で肩口を切られ、二度と剣が振れなくなってしまう。 ”


明治31年(1898)
上野公園に有名な西郷さんの銅像が建てられて、その除幕式に出た3番目の妻・糸は
銅像を見て「旦那さんは、こんな人じゃありもはん!」と言った(この話、どこかで読んだな











ナレ:
彼女がどうしてこう言ったか真相は分からないが
西郷さんは、男女ともによくモテたそう

(至る所で見るのは全部、太い眉、がっしりした体だけど、全部、本人に似てないってこと?
 それとも、人柄が出てないってことかな?
 当時、写真技術はもうあったろうに、写真は1枚のないの?


1840年 日本は鎖国の最中
小吉(後の隆盛)は、「郷中」(男子のみが学べる場所)で赤山靱負(薩摩藩重臣)のもと
町の仲間たちと勉学、剣術に励んでいた



あら、塚地くん


森の奥で大砲の実験をしている島津斉彬を天狗と間違える
彼は、清国をアヘン漬けにして滅ぼしたイギリス軍が、次は日本に攻めて来ると確信し
異国と戦うための大砲を試していた
口止め料だと子どもたちにカステラをくれる





「妙円寺詣り」では、鎧を着て、寺まで走り、一等になれば赤山から餅がもらえるとはりきる小吉ら



(町同士の子どもらの小競り合いは、「お前何中だよ!」て'80年代のノリにソックリ
 それに餅は焼かずに食べてるの???驚

糸という子どもが一等となるが、後に女の子と分かり、「郷中」は女は学べないと言われ
「自分も同じように学んだり、剣術をしたりしたい!」と泣いて去る

小吉は試しに女装して町中を歩いてみると、「おなごは端を歩け!」と蹴飛ばされたりして散々
小吉:おなごは損じゃ 同じ人間なのにおかしか

その後、侍の子とケンカをして、腕の腱を斬られ、二度と刀を持てないと言われて
林で泣いていると、狩りをしていた斉彬と会う

小吉:天狗さまの下で忠義を尽くしたいが刀を持てなくなった 生きていても仕方ない! と号泣する

斉彬:
刀の時代は終わる お前は民のために尽くす侍になればよい
死んではならん 強くなれ

赤山から世界地図を見せてもらい、日本がいかに小さいか驚く子どもら
そこに斉彬からもらったカステラを包んだ紙に書いてあった文字を見つけて聞くと
「Cargoxira」(?)「鹿児島」の意味だという



(ものすごいテキトーな地図/爆

その後、郷中の子どもたちは日本を支える要人となるが、本人たちはまだ知らない
西郷さんは陸軍大将になるのか












桜島











郷中教育は形を変えながら今も受け継がれている(まだ女人禁制?







このバックで流れる歌はサラ・オレインさんなのね



第2回「立派なお侍」
“西郷は、元服して吉之助と名乗り、年貢の徴収を行う役人の補佐役をつとめていた。
 そこで年貢が払えず、借金取りに娘を売られそうになっている百姓・平六と出会う。

 吉之助は斉彬が藩主になれば、藩の悪しき農政の仕組みを変えてくれると願うが、
 斉彬の父・斉興とその側室・由羅が実権を握っていた。
 役人たちに怒り心頭の吉之助は、斉興の家老・調所広郷に直訴しに行くが…。 ”

もう子役時代終わった 早いな 6年後 吉之助は18歳

長雨が続いて米が実らず 井之上(吉之助の上役)はワイロをもらって上に口利きすると言う
相変わらずウナギを捕まえてる吉之助 父の給料を足しても10人の大家族をまかうのに苦労している

奉公に行って家族を養わなければならないという娘ふさにおにぎりをあげると
農民なのに白米を食べたことがないという

大久保が来て、だいぶ出世した様子でお祝いを開く
赤山と一緒に糸も来て、父のもとで学問しているという 吉之助に気がある様子

あら、ユラさんが抱いているのは狆では?(インスタとリンクした
ナリアキラを嫌い、ユラの子・久光に藩主を継がせるという父



ナリアキラ:
薩摩の悪事を幕府に言って父に責任を負うてもらう
次に来る時は、薩摩の藩主になる

薩摩藩の年貢は厳しく、ワイロが横行し、農民は苦しむ一方
測る時に米をこぼしただけで「それでは献上できない」と捨てられてしまう始末
(今と同じ食品ロスがもうあったのね

「定免法」でなく「検見取」にしてくれと調所に頼む吉之助
調所:多少ワイロがあっても、薩摩を守るための忠義
吉之助:民は殿様の子どもです それが忠義では?
調所:そこまで言うならやってみろ 上手くいくはずがない

森を抜けるとたわわに実る「隠し田」に出て
農民から「検見取」はやめてくれと土下座される

赤山に「ナリアキラ様に会って相談したい」と頼む
娘や田畑を売る農民もいると手紙を書いて早朝向かう

ふきは糸のところで働くことになるが
糸も貧しくて雇えなくなり、人さらいが来たと吉之助に言う

赤山はナリアキラの足止めに一生懸命なのを気づかれ、事情を話す
赤山:その者は、今ごろ百姓のために駆けずり回っています

ふきは「自分が奉公に行けば家族が助かる」と観念する
吉之助:オレはおなご一人救えんやっせんぼじゃ!




鹿児島市
鹿児島城は天守閣がなく、鶴のように見えたことから「鶴丸城」とも呼ばれた





石垣の銃弾跡は「西南戦争」の激戦を物語る



島津家の別邸「仙巌園」は大自然を借景とする





のちにナリは、工場群を建設
島津家は明治維新の中心として活躍する







第3回「子どもは国の宝」
吉之助は、江戸のナリアキラに何通も農民の困窮を書いて送る
薩摩は日本一、武士の割合が高いゆえ、侍の多くは百姓同様貧しい暮らしだった

イノシシを撃って食べてたか 今も昔も変わらないな
咳にはイノシシの肝が効くって・・・



11人になった西郷家 祖父、三男は下痢になってもクスリ代も払えない
西郷の父は赤山の経理担当なのか 赤山の家も貧しいと分かっているため借りることも出来ない

最大の権力者・アベマサヒロにナリアキラは薩摩藩の悪事を明かす
アベ:私は貴殿が立ち上がるのを待っておった

大商人・板垣の屋敷に父は金を借りに行くが断られる
土間に土下座をする吉之助の器量を買われ100両貸してくれる

噛むと柔らかいと聞いて噛むと固い
結局、返したのは明治維新後になった

(本物の金だもんね 今考えるととんでもない贅沢な時代
 その価値を低く見て、後にほとんど外国にとられたみたいだけど

中村半次郎と名乗る子どもが泥棒と言われ殴られていて、「子どもは国の宝」だと守る吉
親が島流しにあい、土地も奪われ、乞食同然だと話す



金で買った米を熊吉の実家にも持っていき、その晩泊まると
半次郎が家族と村を出て行くのを見る

当時、藩を無断で出ることは、武士なら「脱藩」、百姓なら「逃散」「走り」と言われる重罪
見つかれば死罪 二度と侍には戻れない
と聞き
半次郎:オレは侍は捨てられない 吉之助:お前の剣の腕を捨てるのは惜しい

ナリアキラの子は病で亡くなる たてつづけに3人の子を亡くしている
屋敷の下に呪いがかけられていた ユラか?

半次郎の田畑を赤山に頼み、侍の困窮を訴える
吉:みんながたらふく飯が食えるようになる世の中にしないと
赤:ナリアキラさまが藩主になる日も近い 薩摩が変わる

調所は密貿易などの件でアベに呼ばれ、責任を一手に引き受ける
誰が仕組んだと聞き、ナリアキラが現れる 「日本も前に進まなければならない」
「今夜一緒に飲んでいろいろ教えてほしい」と言っても断る調所

調所は不正をすべて自分のせいにして毒を飲んで死ぬ
(この時代はもう切腹じゃないのか さすがに痛いもんねえ

父ナリオキの耳に入り、ナリアキラ派と思われる者ら約50人が切腹、島流しにあった
世に言う「おユラ騒動」(ユラの暗殺を計画したという理由 やっぱりまだ切腹はあるのか

赤山にも切腹のご沙汰が下った

「今夜はここらでよかろかい」て西田さんのナレの終わり方もステキ


山川港は鎖国の中で密貿易の入り口として財政を支えた





街中によく見かける「石敢當」は、中国発祥の魔よけ



財政の建て直しを命じられた調所は、幕府の目を逃れて琉球、清国との貿易を蝦夷まで拡大



1200年以上の歴史のある「指宿神社」 社殿は島津ナリオキが建立





薩摩藩の財力は、後に、近代化、明治維新の原動力となった



第4回「新しき藩主」
吉之助らは赤山を救ってくれと久光に土下座するが
「自分には何も出来ない」と断られる

(とんだマザコンだな そう育てられたからか
 小柳ルミ子さん演じる妖艶なユラ様は、角川映画『里見八犬伝』の夏木マリさんを思わせる

「ユラの呪いだ」という瓦版まで出て、嘆くユラ








赤山の弟・歳貞が父に介錯人を頼みに来る
門弟と酒を飲む赤山
赤山:イモと同じ 1つ1つ形も考え方も違う ぶつかり合って立派な侍になることが最後の願い

夜中に刀を振る父
切腹に立ち合わせてくれと頼む吉
切腹の後、モノクロとなり、血のついた白い着物をもらう



吉:あの妾、決して許せんど!!

ナリアキラの耳にも入る
大久保次右衛門まで島流しとなる 正助も謹慎処分
次右衛門とキチベエは小さい頃からの親友で、相撲をとる どこにでも土俵があったのか?



「薩摩の国主に何をためらっているか、何から逃げているのか」と文と赤山の血のついた着物を送る吉

年明け、ナリオキは徳川家慶に謁見する
将軍から茶器をもらうのは、隠居しろという意味
アベ:ナリアキラ殿に任せられよ



ナリ:
西郷吉之助に言われなければ気づきませんでした
年貢に苦しみ、大事な娘を売らねばならない者、他国に逃げる者が多い
江戸で生まれ、江戸で育った私に幾たびも書状で知らせてくれた
(血の白い着物も見せて)私に望みを賭けた者のために薩摩を立て直さねばならない!

斉興:薩摩のことはすべてわしが決める とすべて調所のせいにする

ナリ:
藩主は切腹 家は取り潰しになります 隠居すれば丸くおさまる
鎌倉以来続く島津家をお守りください

(そばで耳をそばだてるユラ

密貿易で手に入れた銃を出すと、ユラが「私を撃ちなさい!」とかばう
ナリ:これは父と私の最後の戦です





ナリ:
天の声を聞くことにしましょう 弾は一発だけ
生き残ったほうが薩摩が藩主(ロシアンルーレットか

まず、自分の頭を撃ち、外れる
手が震える父は銃を落とし、涙を流し安堵するナリ

斉興:これからはお前と茶でも飲んで安楽に過ごすか
ナリに銃を撃つユラが外れる

嫌々ながらようやく父は隠居
ナリは43歳でようやく薩摩藩主になるナリアキラ
(もう出家してもいい歳では?

その知らせを聞いて、キチとショウノスケらは大喜びし、弟子みんなで赤山の墓参りに来る


嘉永4年 ナリがお国入りを果たす
300名の華やかな行列 町民の大歓声を聞いて涙するナリ
子どもが集まり「子は国の宝だ」と許す




10代藩主・ナリオキは18歳で家督を継いだものの、実権は長いこと祖父に握られていた(あんたもかい
祖父・シゲヒデは教育改革を進め、海外文化に強い関心を持ち、舶来品の蒐集などで藩の財政を悪化させた

そんな祖父に似たナリアキラを後継者にすることをナリオキはためらった
引退直前、久光にあてた密書が残っていて、悪口が書いてある









玉里邸は、ナリオキが建てた別邸跡
ナリオキは隠居後もたびたび藩に影響を及ぼそうとした





第5回「相撲じゃ!相撲じゃ!」
何もかも変わると期待する民衆
ナリは祝いに「御前相撲」を開催し、優勝者には米10俵と聞くキチらはテンションアップ!

謹慎処分中も、勉強に精を出すショウスケに紙を持ってくる糸
『海国図志』など書を持ってくるキチ どちらも当時は貴重だよね



ナリが国主になったのに、ユラへの処罰もないばかりか、
島流しになったりした人々の赦免もなく、重臣、久光もそのまま起用と聞きショックを受け
相撲に必ず勝って、赦免を請うというキチ

糸はエビハラに見初められ縁談が来たが悩み、下駄を蹴り上げるとキチに当たる





糸の縁談話を聞いてショックのショウスケ
糸もショウスケに惚れてると言う仲間



この木の上イイね トム・ソーヤみたい



満佐(キチの母):親が決めた相手に嫁いで、立派な薩摩隼人を産むのが薩摩女です

祖母が最初に器量が良く、働き者のマサに惚れて、嫁に欲しいと周りに手を回したと白状する


御前相撲当日
期待のシンパチが食べ過ぎで便所から出てこれない

相撲見物に美人で有名なオイチ(後の篤姫)も来る
ナリも来て、大会が始まる







シンパチの代わりに西郷が出る(鈴木さん、この役のために相当体を作ったのかな
名前の届出がない者は出られないと言われるが、ナリは許す
紹介文では「自分の思った道は曲げないから役所での評判は悪い」と書いてある



篤姫は賭けようと言い出す
篤姫:勝負は思いが強い者が勝ちます
賭けに勝ったらスイーツなのね

ショウスケは糸と2人で話す
ショウスケ:他に想う人がいるなら嫁に行くのは止めたほうがよか
想い人がキチと分かる


決勝戦の相手はエビハラだが、足を捻挫していると知る
「そこを狙え ショウスケのために勝て!」と言われても納得出来ないキチ

エビハラ:情けは無用じゃ

篤姫:わざと負けるつもりか?
ナリ:この勝負、わしと賭けぬか? 負けたら大損だぞ
篤姫:それでも賭けとうございます あの西郷吉之助に

西郷は正当な相撲で勝つ

ナリ:良き相撲だった 次はわしが相手じゃ

仲間:よしとけ もし勝ったら首が飛ぶぞ!

篤姫:行け、西郷! 私はそなたに全部賭けちょって




本気でやって殿を投げ飛ばしたキチ
ナリ:皆の者、大義であった

切腹になるかも知れないと聞いて慄く家族ら
キチは牢に入れられる そこにはもう1人、男がいた




ナリは海外に対抗するため「富国強兵」「殖産興業」に取り組んだ



鉄製の大砲をつくるための「反射炉」には、石と、薩摩焼きのレンガが使われた





薩摩切子など、ガラスにさまざまな色をつける技術を成功させた



赤いビードロは大名への贈り物として珍重された



ナリの先見性により、「集成館」は日本の産業革命のさきがけとなった

(そこまで言うなら、もっと先につくって試してた佐久間象山先生を取り上げて欲しいなあ
 人格にちょっと問題あるからNHK向きじゃないのか?
 毎回、この時代のドラマにほとんど出てこないのはおかしい

幕末の天才兵学者 佐久間象山@先人たちの底力 知恵泉

『誇り高きサムライ・テクノクラート 佐久間象山』

春の信濃路・真田丸の旅@あさイチ




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