![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/25/041247ac97f4633ff51d73a8e96426d2.jpg)
■「80年後のKENJI 「銀河鉄道の夜」(2013年)~宮沢賢治 映像童話集」前編・後編
脚本・演出: 望月一扶(かずほ)
出演:
太賀:ジョバンニ
染谷将太: カムパネルラ
田中哲司・・・カムパネルラの父
冨樫真・・・ジョバンニの母
永岡佑: ザネリ・・・ジョバンニの同級生
清水優: マルソ・・・ジョバンニの同級生
中村ゆり・・・科学教師
小沢日出晴・・・活版所の文選工(出て来た? 楽しみなシーンだけど、分からなかった
横田栄司・・・考古学者
渋川清彦・・・鳥捕り
山本剛史・・・銀河鉄道の車掌
忍成修吾・・・かおるとただしの家庭教師をしていた牧師、船の沈没事故に遭遇
草刈麻有: かおる・・・12歳程の女の子、ただしの姉
佐藤瑠生亮: ただし・・・6歳程の男の子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/98/dbb8fababf03499beae0ddb94cbb3f59.jpg)
哲さんと、賢治。こんな奇跡的な組み合わせが実現したドラマをやっと観た。
OP映像だけで泣けてくる。。。
CGがこれだけリアルに再現できるようになったから、
賢治の世界もより身近に感じられる。
現代劇にアレンジされていたけど、そもそも原作も時代や国は特定していないものね。
30分という短い時間だけに、大切なシーンが失われたようにも感じたけれども、
これはこれで素晴らしい映像美だった。
▼あらすじ(ネタバレ注意
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/b4/13ad9fc52a88489ea332f12b83bffe45.jpg)
カムパネルラの父から「1年前、事故の前のことを話してほしい」と言われるジョバンニ。
ジョバンニ「旅をしたんです」(太賀って人、織田くんに似てるな
ストーリーは、知っての通りなので、自分の好きな場面、セリフを抜粋しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/19/5cb28f803abb1a5411c90531cbac3e8e.jpg)
「銀河ステーション、銀河ステーション」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/c6/155770363ced3a11bade5602a19a5b70.jpg)
リンドウの花ことばは「哀しい時の君を愛する」
(私は『銀河鉄道の夜』を読んでからリンドウが好きになった。
「お母さんは、僕を許してくれるだろうか?
誰だって本当にいいことをしたら、一番幸せなんだよね。
だからお母さんはきっと僕を許してくださると思う」
話を聞きながら、「あの頃は私は仕事ばかりしていた」というカムパネルラの父に
ジョバンニ「家族がいても寂しさを感じることってあるのでしょうか?」
白鳥座の海岸で会った考古学者に言われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/56/2a2e22ebbadbd70e9a495bd5651bba11.jpg)
「よく言うでしょう、魂は不滅だって。つまり永遠ということです」
鳥を狩る人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/5b/8edc5edc978c35ed52186a5874507dcb.jpg)
「どこまで?」
「どこまでも行くんです」
「いいですね! 実際どこまでも行きますよ」
彼が降りてからつぶやくカムパネルラ。
「漂ってるんだよ。ここじゃないどこかへ。誰だってそうじゃないか」
牧師と姉弟が乗ってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/3a/db437bd311e3e90974a89fd5e9c1a3ce.jpg)
弟「ぼく、船に乗らなきゃよかったな」
サソリの火のエピソードも大好き
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/cd/4acdd1d57f20fb74ed38ba9e413bc210.jpg)
サザンクロスで降りる3人
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/da/404b7357f081af2f58a0fcc4f7b1f664.jpg)
カムパネルラ「きっとここが本当の天上なんだ。あ、あれは母さんだ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d6/06fb0c34df3e36a6c9b9990c4a1b3d5b.jpg)
夢から覚めて、通りを歩いていると、マルソが叫ぶ。
「カンパネルラが川に落ちたよ!」
ジョバンニは、あの銀河のどこかにカムパネルラがいることを知っている。
「僕は探しにいく。この世界のどこかにある本当のしあわせを
どこまでも、どこまでも行こう
永遠という時間軸の中で過去と現在が等しく存在するならば、
未来だってきっとあるはずだから」
*
私にとって『銀河鉄道の夜』の映像化は、ますむらひろしさんのアニメーションと、細野晴臣さんの摩訶不思議な音楽の世界だ。
心の中のベストフィルム~『銀河鉄道の夜』(1985)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/44/f83dea75c1665ea110c403be55a83cf4.jpg)
このアニメ映画を初めてテレビで観た時のことを今でも忘れない。
最後にカンパネルラと別れて、ジョバンニが声を割るように叫ぶシーンで
私は号泣しすぎてこめかみが痛くなった。
観終わってボーーっとしているうちに兄が帰ってきて、気まづい思いをしたっけ。
私にとって『銀河鉄道の夜』の文体は、賢治の書いたものだけ。
「青空文庫」
でも、もっともっと今の子どもたちにも知ってもらいたい。
日本にこんなにも素晴らしい物語りがあることを。
*
「春と修羅」 序
わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
脚本・演出: 望月一扶(かずほ)
出演:
太賀:ジョバンニ
染谷将太: カムパネルラ
田中哲司・・・カムパネルラの父
冨樫真・・・ジョバンニの母
永岡佑: ザネリ・・・ジョバンニの同級生
清水優: マルソ・・・ジョバンニの同級生
中村ゆり・・・科学教師
小沢日出晴・・・活版所の文選工(出て来た? 楽しみなシーンだけど、分からなかった
横田栄司・・・考古学者
渋川清彦・・・鳥捕り
山本剛史・・・銀河鉄道の車掌
忍成修吾・・・かおるとただしの家庭教師をしていた牧師、船の沈没事故に遭遇
草刈麻有: かおる・・・12歳程の女の子、ただしの姉
佐藤瑠生亮: ただし・・・6歳程の男の子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/96/6b585711a68c48d3d6b37877090177bc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/98/dbb8fababf03499beae0ddb94cbb3f59.jpg)
哲さんと、賢治。こんな奇跡的な組み合わせが実現したドラマをやっと観た。
OP映像だけで泣けてくる。。。
CGがこれだけリアルに再現できるようになったから、
賢治の世界もより身近に感じられる。
現代劇にアレンジされていたけど、そもそも原作も時代や国は特定していないものね。
30分という短い時間だけに、大切なシーンが失われたようにも感じたけれども、
これはこれで素晴らしい映像美だった。
▼あらすじ(ネタバレ注意
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ea/0d0d69b61759f21b45eaa820bfc78cdd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/b4/13ad9fc52a88489ea332f12b83bffe45.jpg)
カムパネルラの父から「1年前、事故の前のことを話してほしい」と言われるジョバンニ。
ジョバンニ「旅をしたんです」(太賀って人、織田くんに似てるな
ストーリーは、知っての通りなので、自分の好きな場面、セリフを抜粋しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/77/44666beaa55b588b6bca830f3b71ef42.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/19/5cb28f803abb1a5411c90531cbac3e8e.jpg)
「銀河ステーション、銀河ステーション」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/8d/bd9eee2f1a78c6d05024553a615da945.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/c6/155770363ced3a11bade5602a19a5b70.jpg)
リンドウの花ことばは「哀しい時の君を愛する」
(私は『銀河鉄道の夜』を読んでからリンドウが好きになった。
「お母さんは、僕を許してくれるだろうか?
誰だって本当にいいことをしたら、一番幸せなんだよね。
だからお母さんはきっと僕を許してくださると思う」
話を聞きながら、「あの頃は私は仕事ばかりしていた」というカムパネルラの父に
ジョバンニ「家族がいても寂しさを感じることってあるのでしょうか?」
白鳥座の海岸で会った考古学者に言われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/56/2a2e22ebbadbd70e9a495bd5651bba11.jpg)
「よく言うでしょう、魂は不滅だって。つまり永遠ということです」
鳥を狩る人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/3a/a8c13e71947983dede5e961b1b4304f9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/5b/8edc5edc978c35ed52186a5874507dcb.jpg)
「どこまで?」
「どこまでも行くんです」
「いいですね! 実際どこまでも行きますよ」
彼が降りてからつぶやくカムパネルラ。
「漂ってるんだよ。ここじゃないどこかへ。誰だってそうじゃないか」
牧師と姉弟が乗ってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/3a/db437bd311e3e90974a89fd5e9c1a3ce.jpg)
弟「ぼく、船に乗らなきゃよかったな」
サソリの火のエピソードも大好き
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/cd/4acdd1d57f20fb74ed38ba9e413bc210.jpg)
サザンクロスで降りる3人
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/da/404b7357f081af2f58a0fcc4f7b1f664.jpg)
カムパネルラ「きっとここが本当の天上なんだ。あ、あれは母さんだ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d6/06fb0c34df3e36a6c9b9990c4a1b3d5b.jpg)
夢から覚めて、通りを歩いていると、マルソが叫ぶ。
「カンパネルラが川に落ちたよ!」
ジョバンニは、あの銀河のどこかにカムパネルラがいることを知っている。
「僕は探しにいく。この世界のどこかにある本当のしあわせを
どこまでも、どこまでも行こう
永遠という時間軸の中で過去と現在が等しく存在するならば、
未来だってきっとあるはずだから」
*
私にとって『銀河鉄道の夜』の映像化は、ますむらひろしさんのアニメーションと、細野晴臣さんの摩訶不思議な音楽の世界だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0099.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/44/f83dea75c1665ea110c403be55a83cf4.jpg)
このアニメ映画を初めてテレビで観た時のことを今でも忘れない。
最後にカンパネルラと別れて、ジョバンニが声を割るように叫ぶシーンで
私は号泣しすぎてこめかみが痛くなった。
観終わってボーーっとしているうちに兄が帰ってきて、気まづい思いをしたっけ。
私にとって『銀河鉄道の夜』の文体は、賢治の書いたものだけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/round_b.gif)
でも、もっともっと今の子どもたちにも知ってもらいたい。
日本にこんなにも素晴らしい物語りがあることを。
*
「春と修羅」 序
わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です