メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1991 part12)

2012-10-03 14:15:55 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part11からのつづき。


『ピートとドラゴン』(1977)
監督:ドン・チャフィ 出演:ヘレン・レディ、ミッキー・ルーニー ほか
アメリカ、もっと正確に言えばディズニーは、
子どもに夢を持たせる世界を創造するのが本当に上手だね、エライ
わたしももっと小さな頃からこんな作品を観て育ったら全然違っていたかも
ミュージカルがまたその夢を膨らませ、楽しい作品にしているし
町の人々の純情さや温かさは現代では貴重なものになってしまった。


『赤い靴』(1948)
製作・監督・脚本:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー 出演:アントン・ウォルブルック ほか
真の幸福とは? その答えが分からなくてプリマは自ら走る汽車に飛び降りたのだろうか。
「赤い靴」の話そのものを映画化したのかと思っていたら、
そのヒロインに似た境遇のヴィッキーと彼女の才能を見出し、磨いていくボス、
同じく彼に認められて有名作曲家となった男の舞台裏の話に焦点を当てている。
40年代の作品でありながら、まったく古さを感じさせない。
現実と想像の倒錯した独特な映像で描かれている。
ヒロインの品のある顔立ち、ボスのアートに対する執念、
バレエという特異な世界をすこし垣間見れた気がする。


『フール・フォア・ラヴ』(1985)
監督:ロバート・アルトマン 出演:サム・シェパード、キム・ベイシンガー、ハリー・ディーン・スタントン ほか
『パリ、テキサス』に出たスタントンが出ている似たような感じの雰囲気。
いきなり前振りもなしにストーリーが始まっていく。
荒涼とした地での男女のやりとりがあまりにしつこく、陳腐でイライラする。


『D.C.キャブ』(1983)
監督:ジョエル・シューマッチャー 出演:アダム・ボールドウィン、ミスター・T ほか
どこがスピーディなギャグなのか?と不思議だが、
『A TEAM』でも見せているミスター・Tのキャラは好感が持ててイイ。
本当にこんなメチャクチャなタクシー会社がいたら怖い。


『シエスタ』(1987)



監督:メリー・ランバート 出演:エレン・バーキン、ガブリエル・バーン、イザベラ・ロッセリーニ、マーティン・シーン、ジョディ・フォスター ほか
俳優は最高 ストーリーは最高 音楽は最高
なぜ今の今までこんな凄い作品が埋もれ続けていたんだろう
これを観た者は、全員絶大な不安と絶望の谷へ突き落とされる。

「殺されたのが彼女でなく、私なのだとしたら、
 どうしてまだこんなにあなたに愛を感じるのかしら?」

エレン・バーキンは、吐き気がするほどステキ!

(まさにマイベスト。こちらも参照のこと→here


『ミスター・グッドバーを探して』(1978)

 

監督・脚本:リチャード・ブルックス 出演:ダイアン・キートン、リチャード・ギア、トム・ベレンジャー、ウィリアム・アザートン ほか
昼は聾唖学校の教師、夜はバーで男漁りに、ドラッグ、酒、煙草、パーティーetc...
幼少の頃にポリオに罹って、いつかは不具になる身だと人生を投げ、
両極端の生活を両立させている女をキートンが魅力的に演じている。

最初の教師との不倫に敗れて、自堕落な姉と徐々に入れ替わるように
今度は男を次々と替えてゆく様は見ていて気持ちがいいくらい。
その相手がイイ俳優ぞろいで、みな芽が出る前のすごい顔ぶれ!
でも、ベレンジャーってあんまりイイ役柄に当たらない人ね

ラストがあんまりショッキングでビックリ/滝汗
途中でもイマジネーションと現実が混ざり合った映像で時々アッと思わせる。
ジェームズ役の人はどこかで見たことあるけど、誰だったかしら?
すごくカッコイイ

(またもやマイベスト。この後、ウィリアム・アザートンの出演作を片っ端から漁って観た。
 いまマイベストだと思っている映画は、ほとんどこの頃に観てたんだな。。
 最近は、こうゆうゾクゾクするような作品が見当たらない。


『赤ちゃんはトップレディがお好き』(1987)
出演:ダイアン・キートン、ジェイムス・スペイダー ほか
この女性の場合、ペースの速さと集中力の方向で、
結局道をそれても育児での道を確立できたからいいよね。
キートンの垢抜けた、例の訳分からんことを喋り続ける個性的な演技と、
脇を固める獣医のサム・シェパードや、ボスの席をいつのまにか乗っ取る
ビジネスマンを演らせたら七変化の得意技、スペイダーほかがいい味出していて面白い。
赤ちゃんの演技?もなかなかのもの。
女性の社会進出が進んだアメリカにおける“仕事と家庭の両立”という
大問題を反映させた、赤ちゃんシリーズのうちの1本。


『ムンクブローの伯爵』(1934)
監督:シーグルド・ヴァレーン 出演:イングリット・バーグマン ほか
バーグマン記念すべき映画デビュー作。
いつも活気とお喋りと賑やかな下町での人々の様子を描いた作品。
今じゃあまり驚かない設定だが、バーグマンののびのび、はつらつとした
スウェーデン時代の演技と可笑しいほど大柄な体型がイイ。


『愛と追憶の日々』
監督:ジェームス・ブルックス 出演:シャーリー・マクレーン、デブラ・ウィンガー、ジャック・ニコルソン、ダニー・デヴィッド ほか
マクレーンが盲目のように娘エマを愛するがゆえに起きてしまうトラブルの数々。
専業主婦として3人の子持ちのエマ、夫は生徒と浮気、
そして、危ない隣人(ニコルソン)とオーロラとの往年の愛とでも言おうか。
でも話はエマのがん発覚によってガラリと涙ボロボロのドラマに変わる。

当時40代半ばのマクレーンのオスカー級の母親演技、
同賞級のニコルソンの相変わらずダーティな魅力ぶり、
当時20代半ばのウィンガーの初々しいベビーフェイスとハスキーヴォイスの組み合わせ、
ボリュームあるキャストで満足な名作に仕上がっている。


『プランサー~トナカイの贈り物』(1989)
出演:サム・エリオット ほか
田園の子どもたちも現代じゃサンタも信じない。
麻薬で死んだなどの悲惨なニュースばかりの中での少女の純粋さが新鮮だ。
雪景色がこの頃とんと見れないため、とてもステキに映る。


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