メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ラストシーン』(2002)

2013-03-14 10:58:34 | 映画
『ラストシーン』(2002)
監督:中田秀夫
出演:西島秀俊、若村麻由美、麻生祐未、麻生久美子、ジョニー吉長 ほか

西島秀俊さん出演作シリーズ。監督は『リング』を撮った中田さん。
麻生久美子さんシリーズもいろいろ観たけど、飛ばしてた? ポスター見ると主役級だね。
撮影所長役で笹野高史さんもちょっと出てる
他にも、生瀬勝久、竹中直人、小日向文世らの豪華キャスティング。
並々ならぬ存在感を出してたジョニー吉長さんは去年亡くなられているんだね。
金子マリさんの元旦那さまで、金子ノブアキさんのお父さんだって/驚


▼story
1965年。人気シリーズ映画の完結とともに、結婚して女優を引退する看板女優・吉野恵子。
彼女との共演がきっかけで人気が出た三原健は、若手俳優に役を奪われて周囲とモメる。
「これからはテレビの時代なのよ」
アルコール中毒を隠して楽屋で酒を飲んでいると、妻・千鶴がいてセリフ合わせを手伝うという。
彼女も元端役の女優だったが、三原と結婚して、流産してから2人の仲はギクシャクしていた。
千鶴にも八つ当たりし、現場に戻った三原は、玉突き事故で千鶴が亡くなったことを知らされる。

2000年。人気シリーズドラマの映画化を撮影していて、末期がん患者役に三原が起用され、
ずっとアルコール中毒と闘い、一線を退いていた三原は、35年ぶりに現場にやって来た。
どうしてもつっかかってしまうセリフがあり、怒号を浴びせるテレビ関係者。
一方、大道具のミオは、自分の努力がまったくムダに思えて、もう仕事を辞めようと決心していた。。


DVD特典は、メイキング映像に監督のコメンタリーがついたものと、
監督から見た出演者に対する感想インタビュー。
西島さんに対しては「二枚目が好きなので、恋人役の演技をつい自分でやってみてしまう」倒錯ぶりもゆってたw
なぜだか、撮り終えてから事情があって、封切は2年後になり、封切前に10回ほど自分で観直して、
そのつど大泣きしてしまったという。うーん・・・わたしは泣けなかったなぁ
映画からテレビの時代に移るノスタルジックな作品もいろいろ観てきて、感覚がマヒしてきてるんだろうか?

中田さん自身が日活撮影所で助監督をやっていた想い入れもあり、
映画を撮っている様子を映画に撮るってゆうアイデアが好きとのこと。
昔は1ヶ月に100本とか平気で撮ってて、本当に人々の娯楽の中心だったんだね
昔みたく雲の上の存在みたいな大スターの時代は終わったけれども、
また最近、邦画に面白い作品が増えて見直されてきたのは嬉しいかぎり。


コメント