稲刈りが終わると脱穀をします。しかし、脱穀後のワラの後始末が大変です。しめ縄に使うには多すぎるし、ほとんどのワラは細かく切って田んぼか畑にまいて還元します。その時に、ワラを細かく切るカッターが必要になります。今年は、手動でもエンジンでも使えるワラカッターを使うことにしました。去年はエンジンで回すカッターを使いましたが、手動ではないためほんの少しのワラや雑草を切るにもエンジンをかけなければなりませんでした。
今年は手回しで雑草やワラを切るカッターを使用
この農機具は、博物館に入れてもおかしくないようなレトロな機械です。私が子供頃(昭和30年代)、この機械で牛の餌を作るためのワラや草を切っていました。数週間分のワラを牛小屋内で作るのですが、埃がすごくてマスクをしていないと顔や鼻内がすぐに埃で真っ黒になりました。しかし、手動でもエンジンでも使えるとても便利な機械です。
ワラや草の投入口 カットされたワラと回転刃
この機械の良いところは、手で回せることです。もう一つの良いところは、カットするワラや草の長さをネジ一つで調節できるところです。早くワラを腐らせたい時は細かくカットし、急いでカットしたいときは長めにカットします。
ワラや草のカットする長さを簡単に調節できる橙色のつまみ
この機械を長年使っていると刃が磨耗してきます。その時は回転刃を固定刃にわずかに近づけます。しかしながら、よく磨耗する箇所は、一番多く切断する面である刃の中心部分です。中心部分が磨耗すると砥石で研ぐしかありません。最近はこのような機械の刃を研ぐ専門の人がいなくなったので自分で研ぐしかありません。
回転刃を固定刃に近づけるネジ 中心部分の磨耗で切断がやや緩い