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東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

シグナルインジェクター&トレーサーの製作(1/2)

2010年10月14日 | 古ラジオ修理工房

 先日、古いトランジスタラジオを修理しようとして不具合を見つけました。しかし、その不具合の修理をするために必要な測定器や治工具がないのであきらめました。今回、最低限ラジオを修理するために必要な治工具を作ってみることにしました。作ったのはシグナルインジェクターとシグナルトレーサーです。

  アルミケースにドリルで穴あけ      端子類を取り付ける
 

 シグナルインジェクターは高周波を含む信号をラジオに注入する器具です。一方、シグナルトレーサーはラジオ内の信号を取り出して聞く器具です。この二つを別々に作るのではなく、両方を一つのケースに収めることにしました。また1.5V動作とすることにしました。

     上部がインジェクターの端子類、下はトレーサーの端子類


 自分で電子器具を作るのは30年ぶり位でしょうか。学生時代にストックしていた半導体やコンデンサーなどの電子部品を久しぶりに取り出しました。学生時代に研究室などで使った部品を見てとても懐かしくなりました。中には扁平形のトランジスタが何個かありました。

   表側のスイッチや端子類     ストックしていたトランジスタ(2SA103)
 

 シグナルインジェクターでは方形波,ブロッキング発信,ホワイトノイズなどで信号を作ります。今回は簡単なブロッキング発信で高周波を含む信号を作りました。高周波を多く含むために、高周波用のトランジスタ(2SA103)を使ってみました。
 一方、シグナルトレーサーは信号を復調して音声で聞くため低周波用のトランジスタ(2SB175)を使いました。Hfeを測定すると168でした。ゲルマニウムトランジスタとしては増幅率が高いものです。

   シグナルインジェクター部        シグナルトレーサー部
 

 学生時代は細かい部品を難なく扱えましたが、40年ぶりの電子部品はとても扱いにくいものでした。半田ごてをあちこちにぶつけてしまい、何箇所かビニール線が溶けてしまいました。さらに眼が疲れるため、最終的な配線は後日することにしました。シグナルインジェクターは試しに単独で動作させてみました。すると、「ピー」と言う音がしましたので正常に発信しているようです。

   左がトレーサー部、右がインジェクター部。眼が疲れたため後日配線

コメント
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