東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

シグナルインジェクター&トレーサーの製作(2/2)

2010年10月16日 | 古ラジオ修理工房

 先日作り始めて途中で中断したシグナルインジェクターとシグナルトレーサーを配線して完成させました。若い頃はこの細かな配線は全く苦になりませんでしたが、今はこのような細かな作業はとても目が疲れます。しかし、昔取った杵柄はとても役に立っています。ハンダ付けの勘どころなどは体で覚えているものですね。

 配線したシグナルトレーサー部    配線したシグナルインジェクター部
 

 しかしながら、細かい作業は大変です。アルミケース内でのいわば立体配線はお互いに接触しないように気をつける必要があります。配線して一番困ったことは、シグナルインジェクターの信号をわずかに、シグナルトレーサーがひろってしまうことでした。想定外の事態でしたが、信号が漏れていると思われるシグナルトインジェクター側トランスと、シグナルトレーサー側の入力を離すことで解決することができました。

  配線が終わったシグナルインジェクターとシグナルトレーサーの内部


 しかし、もっと想定外のことが起きてしまいました。それは、ハンダの熱で電源スイッチの内部接点の支えが溶けて、スイッチが入りっぱなしになってしまったことでした。中国製のスイッチでとても安価でしたが、安かろう悪かろうの代表のような部品でした。

 接点の支えが溶けたスイッチ(分解中)   配線を完了して、やっと完成
 

 完成した後、テストしてみました。シグナルトレーサーの入力をシグナルインジェクターの出力に当てるとうるさいほど音が出ました。そして、ラジオをシグナルインジェクターの出力線に近づけるとビービーと音が出ました。これでやっとラジオの修理ができそうです。

   信号の入出力に使うテスター棒と、トレーサー部で音を聞くイヤホン

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする