今日は小平新春将棋大会に参加してきた。昨年優勝の小林悟さんをはじめ、中村恭さん・藤田一暁さん・横山さん・村井君など、ローカル大会ではあるが強豪が多数参加しており、今日も厳しい戦いになると思っていた。
1回戦:対藤田一暁さん
今日の初戦は何と強豪藤田一暁さん。初戦の相手にしては厳しいと思っていたが、当たってしまったものはしょうがないので、全力を尽くすことにした。戦型は相矢倉となり、後手番ながら藤田さんが激しい攻め合いを選択された。何となく先手番の自分の攻めの方が1手早そうで、少しずつ手応えを感じていたが、どうやら大きな誤算があったらしい。終盤にも藤田さんに致命的なミスが出て、最後は受け切って圧勝。難敵相手にまずまずの内容で好スタートを切ることができた。
2回戦:対佐野さん
2回戦は佐野さんという方と。後で感想戦でお聞きしたところによると、甲州支部の方らしい。そういえば、甲州支部の掲示板に、自分のブログに書いた記録が抜粋されていたのを最近知ったのだが、まったく無名の私のブログを読んでいただいている方がこんな所にもいるとは・・・と少々びっくりした。
さて、佐野さんとの将棋は出だしが非常にユニークだったので、少し書いてみようと思う。(先手:佐野さん、後手:私)▲7六歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7七飛!。そんな手があるのか?とびっくりしたが、少し読んでみると中々簡単には優勢にならない。続く△3四歩▲7八金に△6二銀が早くも疑問だったようで▲7五歩となって、△7七角成も△8六歩もできなくなってしまった。結局、折角2手目に△8四歩と突いたにも関わらず、石田流に組まれてしまった。そしてその後のこちらの駒組も少々危険だったようで、浮き飛車から飛車を叩き切られ、飛金交換ながら馬を作って先手ペースとなってしまった。対局中は少々無理攻めでは?と思って誘ったつもりだったのだが、今振り返ってみると、駒得でもこちらの方が苦しい気がする。半ばやけくそ気味に玉頭から食い付いたところ、佐野さんが対応を誤り、最後は中段に泳ぎだしたこちらの玉が攻めの拠点となり、即詰みに討ち取ることができた。最後はぴったりの詰みではあったが、途中は相当苦しかったようで、反省の多い1局だったと思う。この序盤は中々面白い将棋だったので、時間があれば研究してみたいと思う。まぁ先手をもって好んで指す将棋とは言い難い気もするが、石田流が好きな人には面白い変化だと思う。
この2回戦では小林悟さんー村井君という好カードがあり、小林悟さんが貫禄の勝利。
3回戦:対寺本氏
3回戦は寺本さんという方と。飯島流の角引き戦法から四枚美濃に組めたものの、先手の振り飛車穴熊も非常に固く、仕掛けづらい将棋となった。後手番ながらポイントを挙げる手はないかと考えていた矢先、寺本氏に致命的なミスが出て、そこからは手堅く受け切って最後は圧勝。
この3回戦では小林悟さんが横山さんに圧勝していた。
4回戦:対小林悟さん
いよいよ4回戦。ここまで3連勝は小林悟さん・中村恭さん・青木君・私の4人。私の相手は、神奈川の強豪小林悟さん。小林さんとは今回が4回目の対戦で、過去の対戦成績は1勝2敗。2連敗の後、3年前のアマ竜王戦神奈川県大会の予選でやっと1勝を返し、今回はそれ以来の対戦となった。
小林さんとの将棋は相矢倉となり、先手の私が7八玉型のまま6筋を盛り上がるというありえない構想をみせてしまい、序盤ははっきり苦しかったと思う。しかし、自分の玉側の桂馬を8五に跳んだ手が相手の攻めを遅らせる好手だったようで、難解な終盤戦を迎える。こちらの陣形だけがバラバラでまとめにくい将棋ではあったが、玉を中段に上がった手が好手でこちらの玉が寄らなくなり、最後は小林さんの玉をきっちり寄せ切って圧勝。序盤の構想におおきな反省点があったが、中盤からは自分らしく強気に指したのが功を奏した結果となった。
もう片方の全勝対決は中村恭さんが貫禄をみせつけたようだ。
決勝:対中村恭さん
いよいよ決勝。相手は中村恭さん。強敵だが、昨年の西東京名人戦では勝つことができたので、今回もいい結果を出したいと思っていた。しかし・・・。
戦型は私の右玉対中村さんの菊水矢倉。この戦型はどうも右玉側が分が悪いように感じているが、今回は中村さんが右銀まで自陣に引っ付けてミレニアム囲いにしてきたため、攻めがやや細かったように思う。それでも完璧に攻めを切らせることはできず、難解な終盤戦を迎えた。終盤、こちらの玉が簡単に寄り・詰みがあったが、いずれも逃してもらい、苦しい将棋を何とか逆転できたかにみえたが・・・。猛追したものの一歩及ばず、振り返ってみれば1秒も優勢になった瞬間はなかったかもしれない。最後の終盤は逆転する順もあったかもしれないが、自分の実力では勝ちを発見することはできず。
・・・ということで、4連勝と絶好のスタートをきったものの、最後は一歩及ばず準優勝に終わった。決勝戦は自分の実力不足という他ないが、自分の実力を考えればまずまずの結果だったと思う。反省すべき点は次回以降の大会に活かせればと思っている。また、今日は甲州支部の方々と少しお話できたのも収穫の1つ。「棋は対話なり」という格言があるが、将棋を通じて知り合いが増えることは非常に大きなことだと思うので、今後もこうした機会は大切にしたい。
今週は体調があまり思わしくなく、筋トレもサボり気味だったが、さすがにそろそろトレーニングしなくてはと思い、試合が終わってからジムに行ってきた。やはり筋トレはマメにやっておかないと、すぐに体がナマってしまうので、できる限り欠かさないようにしたい。