(四)からまりつくこと てんじょう 纏繞
これも難しかった。「辞典」にはありません。纏は準一級、繞は一級です。
纏は、訓読みが多く、まと(う)7-3Y 16-1Y、まつ(わる)、まとい、まと(める)6-2Y、まつ(る)と5つもあります。まつわるという訓が、からまりつくという意味なので、纏はわかりました。しかし、繞は全く想起できませんでした。
1,「辞典」の意味欄から
繞は、囲繞(いじょうorいにょう)10-3Y 15-3Y 17-3Y 19-2Y 繞(めぐ)る20-2Yで出題されています。囲繞も、めぐらすという意味です。繞に「まつわる」という意味があることは、「辞典」の意味欄に載っているのですが、全く知りませんでした。
2,「まつわる」という意味の熟語から
繞を含む見出し語には、
【繚繞】①長いものがまつわるさま。②袖が長くまつわるさま(以下略)
があります。ジョウを含む熟語として、繚繞が想起でき、繚も繞も「まつわる」という意味があることがわかっていれば、繞が想起できたかもわかりません。でも、ジョウと読む熟語は一杯ありますので、なかなか難しいですよね。
3,「必携」から
繞について、「必携」の訓には、めぐ(る)以外に、めぐ(らす)、まと(う)、まつ(わる)が載っています。ここまで憶えておけば、繞が想起できるのかもわかりませんが、私にはとても憶えられそうにありません。
4,char様のブログ髭鬚髯散人之廬から
以前にも、最近も、纏繞は取り上げられています。char様のブログは、いつも通勤時に携帯電話で拝見しています。見るだけではなくて、厖大な熟語群を書けば力がつきそうですが、とてもそこまではできません。
(九)甘瓜くてい(苦蔕)を抱く。
これも「辞典」にありませんし、「成語林」にも載っていません。全く知らない故事諺でした。ネットでの情報だと、「故事成語名言大辞典」には載っているようで、「蹄窪の内、蛟竜を生ぜず」22-2Kに引き続き、この辞典からの出題です。以前は、故事諺は、「成語林」から沢山出題されていたように思うのですが、出題者の宗旨替えでしょうか。
問題については、甘瓜と「くてい」が対になっていること、甘いの反対語は苦い、瓜の対は蔕(へた)13-3K 18-3Kですので何とかわかりました。蔕の音読みは、テイだったかな? タイだったかな? と思いましたがどちらもあるのですね。
蔕の音読み熟語としては、
人生こんてい(根蔕(底・柢))無く、飄として陌上のちりのごとし 9-3K=征116頁
が出題されています。私は、複数の漢字があるときは、なるべく簡単な漢字で書ければいい、これは、根底でいいと思っていました。ただ、根蔕と書けるようにしておくと、蔕の音読みにテイがあることがすぐわかるのでしょう。尤も、蔕の見出し語には、 【芥蔕(かいたい)】もあり、タイとテイの読み分けは難しそうです。
合計4点
まとめ
1, 狭義の三点セット 169点
2, 広義の三点セット +13点=182点
3, 三点セット外 18点
(1)常用 7点 (2)準1級・1級の読み 7点 (3)1級書き取り 4点