鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

【22-3】三点セットで解けない問題(3) 1級書き取り[高]

2011年02月16日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(四)からまりつくこと てんじょう 纏繞

これも難しかった。「辞典」にはありません。纏は準一級、繞は一級です。

纏は、訓読みが多く、まと(う)7-3Y 16-1Yまつ(わる)、まとい、まと(める)6-2Yまつ(る)と5つもあります。まつわるという訓が、からまりつくという意味なので、纏はわかりました。しかし、繞は全く想起できませんでした。

1,「辞典」の意味欄から

繞は、囲繞(いじょうorいにょう)10-3Y 15-3Y 17-3Y 19-2Y 繞(めぐ)る20-2Yで出題されています。囲繞も、めぐらすという意味です。繞に「まつわる」という意味があることは、「辞典」の意味欄に載っているのですが、全く知りませんでした。

2,「まつわる」という意味の熟語から

繞を含む見出し語には、

【繚繞】①長いものがまつわるさま。②袖が長くまつわるさま(以下略)

があります。ジョウを含む熟語として、繚繞が想起でき、繚も繞も「まつわる」という意味があることがわかっていれば、繞が想起できたかもわかりません。でも、ジョウと読む熟語は一杯ありますので、なかなか難しいですよね。

3,「必携」から

繞について、「必携」の訓には、めぐ(る)以外に、めぐ(らす)、まと(う)、まつ(わる)が載っています。ここまで憶えておけば、繞が想起できるのかもわかりませんが、私にはとても憶えられそうにありません。

4,char様のブログ髭鬚髯散人之廬から

以前にも、最近も、纏繞は取り上げられています。char様のブログは、いつも通勤時に携帯電話で拝見しています。見るだけではなくて、厖大な熟語群を書けば力がつきそうですが、とてもそこまではできません。

(九)甘瓜くてい(苦蔕)を抱く。

これも「辞典」にありませんし、「成語林」にも載っていません。全く知らない故事諺でした。ネットでの情報だと、「故事成語名言大辞典」には載っているようで、「蹄窪の内、蛟竜を生ぜず」22-2Kに引き続き、この辞典からの出題です。以前は、故事諺は、「成語林」から沢山出題されていたように思うのですが、出題者の宗旨替えでしょうか。

問題については、甘瓜と「くてい」が対になっていること、甘いの反対語は苦い、瓜の対は蔕(へた)13-3K 18-3Kですので何とかわかりました。蔕の音読みは、テイだったかな? タイだったかな? と思いましたがどちらもあるのですね。

蔕の音読み熟語としては、

人生こんてい(根蔕(底・柢))無く、飄として陌上のちりのごとし 9-3K=征116

が出題されています。私は、複数の漢字があるときは、なるべく簡単な漢字で書ければいい、これは、根底でいいと思っていました。ただ、根蔕と書けるようにしておくと、蔕の音読みにテイがあることがすぐわかるのでしょう。尤も、蔕の見出し語には、 【芥蔕(かいたい)】もあり、タイとテイの読み分けは難しそうです。

合計4点

まとめ

1, 狭義の三点セット 169点

2, 広義の三点セット +13点=182点

3, 三点セット外 18点

(1)常用 7点 (2)準1級・1級の読み 7点 (3)1級書き取り 4点


【22-3】三点セットで解けない問題(2)準1級・1級の読み [高]

2011年02月15日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.11.6 若干訂正)

(一)

2 奎文(けいぶん)

 奎は、初出です。また、音読み見出し語も小熟語もありません。尤も、奎の部首は、大、音符は圭ですから、普通に読めば「けい」と読めます。

 文を「ぶん」と読むか「もん」と読むかですが、「辞典」の文の見出し語を見ると「ぶん」の方が多いので、普通に「ぶん」と読んでおけばいいのでしょう。ただ、「ぶん」と「もん」の読み分けの基準はよくわかりません。

 奎の見出し語としては、熟字訓の【奎宿(とかきぼし)】があります。ただ、巻末索引に載っていませんので、出題可能性は低いと考え、×をして無視していました。この意味欄を読むと、

「星座を構成する16の星の並び方が文の字に似ていることから、文章をつかさどる星とされる」

とあります。 奎が、文章(ぶんしょう)と関係があることがわかっていれば、奎文を「けいぶん」と読めるように思います。

5 厭飫(えんよ)

 厭は準一級、飫は一級です。

 飫は新出です。飫については、「辞典」に見出し語がなく。「四字熟語」に厭聞飫聴(えんぶんよちょう)がありますので、この四字熟語が読めれば、飫(よ)と読めます。尚、「漢字音符字典」によると、夭の音符字で「よ」と読むのは、飫だけです。

  また、「本試験型」第7回に、飫賜(よし)があります。「頻出度順」の方が最近の問題傾向には合致していますが、過去問が殆どなので、過去問未出漢字、熟語の学習には、「本試験型」が最適でしょう。

 厭飫は、見出し語にはなく、また、厭の音読み見出し語は、エンとオンとありますので、見出し語からは読みが確定できないので、「三点セット」から解ける問題からは 外しました。ただ、厭聞飫聴が読めれば、厭も「えん」と読めるでしょう。「辞典」の厭の音読み見出し語は、エンと読むものが多く、オンは呉音で、仏教語の厭離穢土(おんりえど)だけです。

 9 邨醸(そんじょう)

 邨は、村の異体字です。「必携」には載っていますが、「辞典」の親字欄にも、索引にもありません。村の親字欄に異体字として載っているだけです。異体字は14-1以降出題されていないので、憶えるべき漢字から外していました。今般、約9年振りに出題されました。異体字については、カミュ様が問題を作成してくれています

今後も出題予定であれば、常用追加の「辞典」改訂時に、索引には入れて欲しいですね。索引に載ってなければ、読めない字は探しようがありません。本当は出題して欲しくないけどね。

30 錮(ふさ)ぐ

 錮も新出です。「ふさ(ぐ)」という訓読みはありますが、見出し語にはありません。尚、音読み見出し語としては、「辞典」に【禁錮】、「四字熟語」に【党錮之禍】があります。


(七) 輟食(てっしょく)―輟(や)める

 輟も新出です。音訓とも見出し語はありません。「輟(や)める」は、訓読みにあり、輟食は小熟語であります。

 

(十)        傾欹(けいき)

 欹も見出し語はありません。音読みは、イとキがありますが、「辞典」には読み分けの基準の記載はありません。「新字源」によると、

イ ああ。感嘆する言葉=猗(イ) 欹歟(いよ)

キ そばだつ。かたむく。かたむける。

ですから、傾欹は、キです。問題集に載っていたかなあ? ここまで学習するのはしんどいですね。

 尚、欹については、欹(そばだ)てる13-3Yが出題されていますが、「辞典」にない訓ですから、まさか再出題されることはないでしょう。

これで7点。


【22-3】三点セットで解けない問題(1)常用漢字 [高]

2011年02月14日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

 三点セットで解けない問題が18点分もあり、前代未聞です。まあ、三点セットで182点取れるのですから、三点セット外の問題は全て捨ててもよく、高得点狙いとしておきます。

 ただ、 「狭義の三点セット」の学習もなかなか大変ですので、これなら出来そうというものは、三点セット外でも学習していけばいいと思います。その分、「狭義の三点セット」の学習が少なくて済みます。尚、全て本試験の問題ですから、今後は、「狭義の三点セット」に含まれることになり、いつかわかりませんが、再出題の可能性は充分あります。先ずは常用漢字から。

A 常用漢字で見出し語にない読み 1点

(七)        ばんこん(槃(盤)根)を析(さ)くが如し

  析(さ)くは、「辞典」の訓にはありますが、見出し語にはありません。音訓索引には△を付けていましたが、出題されたので、▲にしました。


B 常用漢字で見出し語にない書き取り 6点

(九)

5 大匠は拙工の為に じょうぼく(縄墨)を改廃せず(出典 「孟子 尽心上」

  これは2002年版「本試験型」(第13回)に載っていました。私が1級の学習を始めた頃に使った問題集です。「成語林」で意味を引いて、孟子先生は立派、その通りと思った記憶があります。こういう故事諺は憶えているものです。

また、カミュ様ご指摘のとおり、「本試験型」2007年版16回の故事諺では、問題は、拙射ですが、その前に、この故事諺が載っています。問題でないところも学習するとよいのは、過去問に限りません。

縄墨は、「辞典」の縄の意味欄、墨の下付欄に小熟語で載っています。見出し語にありませんので、「辞典」では意味がわかりません。小熟語の意味を他の辞典で調べて語彙を増やすという方法もありますが、大変ですね。

8 ほんしゃ(奔車)の上に仲尼無く、覆舟の下に伯夷無し

これは19-1に同じ故事諺が出て、覆舟の方が問われました。その際も難問と思い、拙ブログで取り上げました。今回は、以前とは違うところが問われました。これも、問題以外の漢字も学習するということです。また、ブログを書くと長期記憶に資するかもわかりませんよ。

(十)

 8此尤もせいへい(政柄)を執る者の

これ難問ですよね。政柄=政権です。「日国」の用例によると、 外が「高瀬舟」で使っており、伊藤博文の頃にはよく使われた言葉かもわかりませんが、全く知りませんでした。

伊藤博文が著者ですので、「せい」は政で合いましたが、「へい」が全くわからずです。こういう問題は、一文字だけでも正しく書ければ1点欲しいですね。

柄を権力(人を支配する力、強制し服従させる力)の意味で使う熟語として、「辞典」の見出し語には、

【柄臣(へいしん)】、【横柄(おうへい)】、【権柄(けんぺい)】

が載っています。横柄などは日常的に使いますが、横柄が、ほしいままの権力という意味であることはなんとなくわかっていても、柄=権力ということは分かっていませんでした。漢字一文字ずつの意味をきちんと押さえることが大事と思い、新しい熟語に出会ったときは、最近は、「辞典」の意味欄を確認しています。

尚、権柄については、がくぶんの問題集第5回195番に書き取りで出ています。こういうときに、ただ、書ければいいということではなく、漢字一文字ずつの意味を確認していけばいいのでしょう。でもやっぱり、知らない熟語は書けないかな。

C 小計 7点


【22-3】広義の三点セットで解ける問題(2)

2011年02月13日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(1)の続きです。

D 四字熟語を構成する二字熟語で見出し語にないもの 2点

(五)        その難きことばんこん(槃(盤)根)析(さ)くが如し

 「四字熟語」・「辞典」(盤の親字欄)の見出し語にある槃(盤)根錯節を構成する二字熟語です。ただ、槃(盤)根は、「辞典」の見出し語にありません。この文章題で、槃(盤)根を想起するには、「四字熟語」または「辞典」の説明にある、 「槃(盤)根」とは、地中で曲がりくねった根、はびこった木の根という意味を理解しておかなければなりません。

 盤については、「辞典」の意味欄に「わだかまる、まがりくねる、めぐる」という意味が載っています。しかし、槃については、「辞典」には、

①たらい、平らな鉢 
②たのしむ、たのしみ 
③梵語の音訳に用いられる 涅槃17-2K

 の意味しか載っていません。盤根と書ければいいと思いますが、槃にも「わだかまる、まがりくねる、めぐる」という意味があることは他の辞書で調べる必要があります。

 「辞典」には、槃の訓読みは「たらい」しか載っていませんが、「必携」には、他に、たの(しむ)、めぐ(る)、たちもとお(る)の訓(訓義)が載っています。たらいと読めればいいけど、「必携」の他の訓義も憶えておくといいのでしょうが、これは大変なことです。

 尚、槃(盤)については、ばんかん(槃(磐・盤)桓)7-1K=136という難しい熟語が過去問で出ています。徘徊の類義語ですね。


E 前記事の(1)11点と合わせて合計 13点

 「狭義の三点セット」と合わせて、182点となります。9割以上とれます。私は、見出し語だけでも、熟字訓も四字熟語も二字熟語も音訓読みもまだまだですので、矢張りこの三点セット中心学習にしようと思います。

 尚、前記事のA~Cは、何れも準1級・常用ですので、準1級・常用の見出し語も学習したらいいのか、1級より簡単じゃんと思われるかもわかりません。

 ただ、1級を学習したことのある方なら、ご理解頂けると思いますが、1級の学習は、次から次へと1級配当漢字が出てきて、とても準1級・常用まで手が回らないのです。1級配当が約3000字、準1級・常用も約3000字ですから、新たな1級漢字を憶えるのに手一杯というのが実感だと思います。

 前記事のA~Cの問題は、孰れも準1級で出題されてもおかしくない問題ばかりですから、先ずは、準1級や2級以下の受験時に、なるべく沢山の語彙を学習しておくことが大事でしょう。1級学習時には、問題を解いて、出てきた準1級や常用漢字の他の訓読みや、熟語を合わせて憶えていくことでしょう。1級漢字と学習方法に差違はありません。「辞典」の準1級以下を取り敢えず読むというのも一方法ですが、私は途中で止めてしまいました。


【22-3】広義の三点セットで解ける問題(1)

2011年02月12日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

A 常用漢字の「辞典」の見出し語 新出読み 1点

(一)      弓弭の調(みつぎ)を献上する。

  弓弭(ゆはず)は、「辞典」の索引にある熟字訓ですから、序でに憶えておこう。は、一文字でも「ゆはず」と読み、onlyな訓です。問題になっていないところにも気を配ることは、式神様が提唱されたところです。

 

B 常用漢字の「辞典」の見出し語 新出書き取り  6点

(二)      そよ(戦)ぐ

 戦については、文章題で戦(おのの)く8-1Y=征140頁が既出です。これを学習したとき、「辞典」をひいて、他の表外訓読み見出し語として、「そよぐ」もあることを確認します。また、音訓索引を見れば、onlyな訓ですから、書けるようにしておいた方がいいのでしょう。onlyな訓の一級漢字(書き取り用)は以前纏めたことがありますが、準一級や常用についても、onlyな訓は要注意なのかもわかりません。

(八)剴切18-2Y⇔しっとう(失当)

 出題者の遊び心が感じられる問題。推測だが、出題者は、当初、失当を問題文にして、剴切を問おうとしたような気がする。読み問題から書き取り問題への転化だし、剴は1級漢字で、剴切は、「辞典」の見出し語にもあるから、剴切は、剴切な問題だと思う。ただ、今回難しい問題を沢山作りすぎたので、ここは、逆にしちゃえということではないだろうか。

 (六)      ぞうじょうまん(増上慢)

 仏教由来語。「法華経」にも出てきます。仏教専門語は書き取りに出る確率は低いと思っていますが、これは、「辞典」にも「自分を過信し高慢になること。また、その人」とあり、一般的にも使われます。最近こういう人増えましたよね。法華経と同じく、五千人くらいにしておいて欲しい。

 尚、増上慢は、十年前に受験した準1級13-1で出題され、私にとっては懐かしい問題でした。最近の準1級のことはよくわかりませんが、語彙力増強には、準1級の問題を解くのも一計かもわかりません。

 

C 準1級の「辞典」の見出し語 新出書き取り 4点

 (二)昼になって朝顔の花が つぼ(窄)んだ。 

 1級漢字 蕾む(これも新出)と同訓異義語の書き取りで出題されました。窄については、いままで、すぼ(窄)める11-1K 16-2Kが出題されています。これも、「辞典」を引けば他の訓読み見出し語として、せま(い)、せば(まる)、つぼ(む)があることがわかります。

 また、「辞典」の音訓索引には、「つぼむ」として、窄と蕾の二つが載っています。この二つの意味を調べれば、意味が寧ろ逆で異義語であり、同訓異義語として狙われやすいものでした。異義語の場合は、音訓索引に仕切り線を入れ、見出し語【蕾む】には≠窄、【窄む】≠蕾むと書き込み、対照できるようにしておきました。

 (七)      大政の ぜんてつ(前轍)を変更し、

 準1級 轍については、故事諺で、てっぷ(轍鮒)の急8-1Kが出題されています。「辞典」の轍の親字のところには、意味欄にも下付欄にも前轍が小熟語で載っており、前の親字のところには、前轍が見出し語で載っています。私は、「辞典」の1級、準1級配当漢字の下付小熟語は、見出し語があるかどうかを調べて、あるものはK ないものはKに×をしています。

 ここまでで11点。狭義の三点セットと併せて、180点です。


【22-3】狭義の三点セットの学習法

2011年02月11日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.2.12 167点→169点に訂正)

A 狭義の三点セットで解ける問題  169点

  狭義の三点セットだけで、合格点に達することは以前と同じですが、以前よりは、かなり点数が下がってきています。一部学習しなくてもいいと思うものもありますが、4-1からの過去問全部、「辞典」「四字熟語」の1級漢字のある見出し語を全部学習しても169点しか取れないということはかなり難化しています。問題集をただ解くだけでは絶対合格できないことは明らかです。


B 過去問既出1級漢字の学習

21-1 21-2の分析からは、今までに出題された1級漢字を含む熟語等が形を変えて出題されることが結構ありますので、 「辞典」「四字熟語」の見出し語を少しでも多く学習していくことが先ずは肝要と思います。具体的に書きますと

1、 国字については、満点を取る。(四)以外の書き取りで出る場合もある。

2、 出題された1級音読みについては、「辞典」の見出し語にある訓読みも学習する。

3、 出題された1級訓読みについては、「辞典」「四字熟語」の見出し語にある音読み、音熟語も学習する。

4、 出題された1級読み問題について、「辞典」「四字熟語」の見出し語にある場合は、書けるようにする。

5、 出題された見出し語については、 「辞典」で意味を調べて、他の小問(語選択書き取り、対義語・類義語、故事諺、文章題)で出題されても解答できるようにする。

6、 出題された1級漢字は、 「辞典」の他の見出し語(索引にある熟字訓の読みも含む)も学習する。

7、 出題された1級漢字は、 「四字熟語」の他の見出し語も学習する。(ただ、これをするには、1級四字熟語に含まれる1級漢字から、四字熟語が検索できるようにしておかなければなりません。私は、「四字熟語」の見出し語に1級漢字が含まれるものは、全て「辞典」の該1級親字欄に転記しました。「辞典」の1級親字欄を見れば、その1級漢字が含まれる四字熟語が参照できるようにしています。「四字熟語」の1級配当を全て書けるようにすることは至難ですが、一度は全部書いてみた方がいいと思います。)

 ただ、これを完璧にすることはかなり困難です。また、上記はあくまでも、出題1級漢字から語彙を拡げる方法ですので、新出には太刀打ちできません。従って、次には、


C 新出1級漢字の学習

学習した1級漢字については、私は、「辞典」や「必携」の親字欄にチェックをつけていきました。そして、チェックされていない漢字についても、「辞典」「四字熟語」の見出し語は学習するようにしました。過去問には出題されていなくても、問題集に載っているものもありますから、それらも、「辞典」「四字熟語」の見出し語を学習することでしょう。

また、過去問を入手していない方は、市販の問題集を解いていくことになりますが、最新の「頻出度順」が最近の問題傾向に一番合致していますので、先ずはこれでしょう。その後は、「征服」→「合格ノート」→「問題と解説」の順番でしょう。


D 1級漢字を含まない熟字訓の読み

 熟字訓は、過去問からかなり出ますので、先ずは過去問なのですが、最近は必ず新出がでます。22-3では、鬼頭魚(しいら)、高襟(ハイカラ)、狼煙(のろし)が新出でしょう。いずれも1級漢字は含まれておらず、上記の学習方法からは零れます。

 「辞典」の索引にある熟字訓を全て読めるようにすることも至難です。以前、同訓同義の熟字訓について、複数回出題されたもの1回だけ出題されたものを纏めたことがあります。今回新出の熟字訓の内、 「しいら」は、勒魚、「のろし」は、烽火もあり、同訓同義で複数の熟字訓があるものです。こういうのが出題されやすいのかもわかりませんが、これだけでも結構あります。


E 狭義の三点セットだけでは足りないか

ここまでやっても169点。しかも、学習したつもりでも必ずケアレスミスとか、思い出せないとかありまあすから、実際は合格点ぎりぎりでしょう。そうすると、22-3については、「狭義の三点セット」に絞ることなく、「広義の三点セット」や「三点セット外」も学習した方がいいということになりそうです。憶えるべきことを少なくする、そのために狭義の三点セットを学習するという当ブログのコンセプトもそろそろ曲がり角に来たようです。


【22-3】間違ったところと反省点

2011年02月07日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(22.2.12 訂正)

括弧内は、自己短評です。

(一)

2 奎文 ○けいぶん  ×けいもん (考えすぎ)

5 厭飫 ○えんよ ×おうよく (厭の字は厭)

9 邨醸 ○そんじょう ×とんじょう(「辞典」の見出し語にない異体字が出るとは! 邨=村)

15 糶売20-1Y ちょうばい ×ちょくばい(これ、よく間違える)

29 嚔(る) ○はなひ ×くさめ
 は今まで、音読みで打嚔(だてい)8-1Y、噴嚔(ふんてい)20-1Y  訓の書き取りで くしゃみ(嚏)14-1K 18-1Kが出題されており、5回目の出題です。「辞典」の見出し語には、くしゃみ以外にはなひ(る)もあり、 onlyな訓でした。過去問で出題された1級漢字について、「辞典」に複数の音訓見出し語があるときは、出題語以外の見出し語も学習することが肝要です。わかってはいるのですが、なかなかマスターしません。)

(二)3 風にそよ(ぐ) ○  ×靡  (最近万葉集で靡はよく出てきました。でも、万葉の時代も、靡は、そよぐとは読まないでしょう。)

(四) 1 からまりつくこと  てんじょう ○纏繞 ×纏嫋 (惜しい。)

(五) 
5 めいき鏤骨  ○銘肌  ×銘記
 どこかでやったんだが・・。 銘も肌も、2級で常用です。1級配当四字熟語にいて、1級漢字の方を問わず、常用漢字の方を問うことが偶にあります。けんま(肩摩)轂撃18-2Kなどです。

9 宵衣かんしょく ○旰食  ×旱食
 
縦と横の間違いです。この四字熟語も新出ですし、の字も新出だと思います。旰については、「辞典」の見出し語には、旰(く)れる一語しかなく、音読み見出し語はありません。旰をカンと読む見出し語は、「四字熟語」の宵衣旰食だけです。1級漢字の音読み見出し語が、「辞典」には載っておらず、「四字熟語」だけに載っているものは、要注意だと思います。例えば、充数12-1K  鬼哭啾啾、哀鳴啾啾など。

 (六)     
4 
鬼頭魚 ○しいら ×あんこう

9 高襟 ○ハイカラ ×ワイシャツ 

(孰れも「辞典」索引にあり。熟字訓は8割できればよしとしましょう。)

(七)      浹(し) ○あまね ×せま (いつやったっけ)

(九)      切羽はばきする ○ ×巾木 (国字の鎺が出てこなかった)

(十)   なお、下線部も問題です。 
A 3汝がれいぎょしっこく(桎梏) ○囹圄(圉) ×隷禦

 これも考えすぎ。 「れいぎょ」と言えば、草満囹圄(圉) 18-2K 21-1Kですよね。また、故事諺で、倉廩満ちてれいぎょ(囹圄(圉))空し16-3K  頻149頁にもありました。(「頻」は、頻出度順 漢字検定 合格!問題集 1級(新星出版社)の略称とします。) 
 四字熟語や故事諺だと難なく書けるのに、文章題で出題されると思いつかないことがよくあります。

C 
8此尤もせいへいを執る者の ○政柄 ×政兵 (惜しい。柄は権力の意。こういう柄の使い方は難しい。良問だと思う。)

9その難きことばんこん析(さ)くが如し) ○槃(盤)根 ×磐根 (槃(盤)根錯節をきちっと学習しておけば出来ますね。)

尚、(十)B 7皇国浮沈の機さんぜんたる上は ○燦然 正解でした。


【22-3】文章題書き取りが駄目でした

2011年02月06日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.2.12 若干追加)

 毎度同じく知人に問題を見せて貰って解きました。出題形式は変更ありません。答え合わせも、いつもながら2ちゃんに拠ります。その後、カミュ様のブログで、文章題の「燦然」は正解であることがわかりましたので、修正しました。

(一)音読み      16点/20点
(一)訓読み        9点/10点
(二)書き取り     28点/30点
(三)国字       10点/10点

(四)語選択       8点/10点
(五)四字熟語     16点/20点
(五)同 意味       10点
/10点
(六)熟字訓       8点/10点
(七)熟語と訓読み  9点/10点
(八)対義語・類義語 20点/20点
(九)故事諺      18点/20点
(十)文章読み     10点/10点
(十)文章書き     
14点/20点

計 176点

文章題の出典は、

A 森外 「即興詩人」

B 大久保利通文書「倒幕の宣旨降下の奏請書」 これは幕末でしょうね。最近幕末の出題多いです。

C 伊藤博文「教育議」

B、Cはかなり渋いですね。Aは有名ですが、私は読んだことありませんでした。


新星出版社版 「頻出度順 漢字検定 合格!問題集 1級」を買った

2010年12月05日 | 参考書・問題集

(22.12.12 圧状や溷廁があったため訂正)

 既に2ちゃんで話題になっていますが、標記の問題集が発売されました。1級の問題集は、改訂版は時々発売されていましたが、新刊の発売は、久しぶりです。少なくとも拙ブログを開設した平成18年6月以降では初めてです。そのため、早速買ってきました。

 現在の問題形式に完全準拠で、問題も「頻出度順」と冠しているようにう)、過去問からかなり収録しているようです。21-2の新出熟語の読み問題圧状(おうじょうも載っていました。「征服」も、殆どが過去問収録ですが、平成16年頃までの問題しか載っていませんので、最近の新出過去問が載っているという点では、この「頻出度順」の方がいいように思います。値段も少し安いですし。

 また、溷廁(こんしの読み問題がありました。廁については、「過去問情報」に拠りますと、21-3の上廁(じょうしが初出です。過去問をそのまま載せずに熟語が変わっており、また、は過去問未出です。従って、必ずしも過去問そのままばかりではなさそうです。

 5回分の模擬試験以外は、問題形式順に、問題と解答が同じ頁にあります。解答は赤字で書いてあって、赤シートが付いていますので、朝の厠で学習するのに便利です。早速学習を開始していますが、最初の方の読み問題は、殆ど過去問でしょう。過去問を全部渉猟した者にとっては、新出が殆どないのであまり面白くありませんが、知識の確認には資するものです。

 また、第1回模擬試験を解いてみました。174点。文章題は、オリジナル問題ですが、本試験の方が難しいように思います。解いて間違ったのは、今までもよく間違い、拙ブログにも記事にしてきたものがかなりあります。随分過去問も忘れてきましたので、少し真面目に学習しようと思い、1級漢字の帳面作りを再開しました。


【22-2】「蹄窪の内、蛟竜を生ぜず」は辞書に掲載されているか

2010年11月01日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.2.5 表題若干変更)

 今回の故事諺で、ていわ(蹄窪)が出題されました。勿論出来ませんでしたし、全く知りませんでした。私が解いた問題集にも出題されていなかったと思います。辞書にのっているどうか調べたところ、次の3冊に載っていました。

1,「大漢和」(旧版 親字数48902)

【蹄窪】 牛馬の足跡のくぼんだところ

【蹄窪之内不生蛟竜】 牛馬の蹄跡の窪んだ所には蛟竜は生じない。小さい土地には、大人物が出ない喩。とあり、出典は、「新論」 で「蹄窪之内不生蛟竜、培塿之上、不植松柏」

とあります。

2,「大字典」(親字数14924)にも

【蹄窪】ひづめのあとのくぼみ。馬のあしあと 新論「蹄窪之内不生蛟竜」

 しかし、1級学習の為に、「大漢和」や「大字典」を総覧するなんてことはできないでしょう。

3,「新明解漢和」 

【蹄窪】ひづめのあとのくぼみ 

「新明解漢和」は10年前に準1級の学習を始めたときに使っていましたが、準1級の問題集に出てくる熟語も載っていないものが結構あり、その後「新字源」に乗り換えた記憶があります。ですから、【蹄窪】が載っていたのは少し意外です。ただ、今回の故事諺は載っていないので、仮にこの熟語を学習しても、今回の問題では想起できないでしょう。

その他以下の辞書を捲りましたが、何れも載っていませんでした。

A 故事諺辞典 「成語林」

B 漢和辞典の【蹄】欄 「漢検漢字辞典」、「新字源」(初版)、「全訳漢辞海」(初版)、「漢語林」、「現代漢語例解辞典」、「旺文社漢和辞典」(S39)、「新潮日本語漢字辞典」、「字統」、「字通」

C 国語辞典等 「広辞苑」(第4版)、「日国」(旧版)、「大辞林」、「大言海」、「角川類語新辞典」

 結局、この問題で正解に達することは極めて困難ですし、またどのように学習したらいいのかもわかりません。ただ、1級は合格リピーターが鎬を削っていますので、こういう絶対解けないような問題が一問くらいはあってもいいと思います。

 漢検協会は、今回から満点賞を授与することになりましたから、1級で何人満点を取ったか是非公表して欲しいなと思います。


【22-2】間違ったところと反省

2010年10月31日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.2.5 表題若干変更)

A書き取り 24点

(二)5 り貫く ○18-2K ×刮

意味がonlyな訓です。よく間違えます。

14 神ににえを捧げる ○OR贄 20-3K
×上部を 勢―力 にしてしまった。


(四) 驚いて目をみはる。 ○瞠若10-2Y 17-2K  ×瞠着

(八) 練達⇔不堪  ×不勘

顚蹶≒蹉躓 ×蹉地

音物≒苞苴 ×阿堵物

絶筆≒獲麟 ×鶴麟

鳥目≒阿堵物 ×奉書

類義語・対義語の回答に、三文字熟語が出るのは初めてでは?

(九) るいせつの辱め ○縲紲(絏) ×累紲 (これも惜しい!)

ていわの内、蛟竜を生ぜず。 ○蹄窪 ×羝輪

(十)     澹乎たり、りょうかくたり ○寥廓 ×寥郭 (惜しい!)

拙官等両議を提出し、閣議をりんせいす ○稟請  ×稟成  「辞典」の見出し語にありますね。


B 四字熟語の意味 2点

才能や徳を外にあらわに出さない ○衣錦尚絅 ×車載斗量


C 読み 2点 

(一)窓櫺 ○そうれい ×そうらい

(六)鳳尾松 ○そてつ ×とどまつ


【22-2】対義語・類義語を沢山間違った

2010年10月31日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.2.5 表題若干変更)

 いつもと同じく知人に問題を見せて貰って解きました。出題形式は変更ありません。答え合わせは2ちゃんに拠ります。

(一)音読み      19点/20点
(一)訓読み      10点/10点
(二)書き取り     26点/30点
(三)国字       10点/10点

(四)語選択       8点/10点
(五)四字熟語    20点/20点
(五)同 意味       
8点/10点
(六)熟字訓       9点/10点
(七)熟語と訓読み  10点/10点
(八)対義語・類義語 10点/20点
(九)故事諺      16点/20点
(十)文章読み     10点/10点
(十)文章書き     
16点/20点

計 172点

文章題の出典は、
北村透谷「松島に於いて芭蕉翁」を読む」(岩波文庫「北村透谷選集」(新本品切)に所収)

B
 久米邦武「米欧回覧実記」(これも岩波文庫や岩波現代文庫にあり。アマゾンで新本売っています。)

C 井上馨・三島通庸「秘密建議書」


【22-1】間違ったところと反省

2010年06月21日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.2.5  表題若干変更)

A 書き取り・四字熟語の意味

(二)
6 消しゴムのかす ○5-1Y 19-1K ×糟
 意味がonlyな訓です。以前と同じ間違いをしました。

7 教育界にひえきする所がある。 ○裨(俾)益17-2K 19-1K 20-2K ×稗益
 部首間違い病です。これも以前と同じ間違いです。

8 泣きじゃくって ○ ×熱
 onlyな訓です。新出でしょう。ただ、「じゃくる」と連濁なので難しい。「辞典」の見出し語に、【泣き噦る】はあります。

14 濁世の汚埃をせんぜいする。○蝉蛻18-3Y ×洗撕
15 せんぜいして行動の可否を決する。 ○占筮  ×瞻?
 
  この同音異義語は難しかったです。 何れも「辞典」の見出し語にあります。蝉蛻は、読み問題から書き取り問題への転化です。

 また、「問題と解説」120頁に同じ熟語の同音異義語問題が載っています。ただ、「問題と解説」の文例は易しいのですが、本試験のこの文例から、この熟語を想起することは難しいですね。

 特に、「辞典」によると、蝉蛻は、蝉の蛻という意味の他に、【蝉脱】=俗世間を超越すること。解脱 と同義とあります。この意味まで知っておかないと想起できないでしょう。「日国」には、用例として、「古事記」や「史記 屈原伝」が挙げられています。

 なかなかこういう境地にはなれないし、筮いで行動も決めないから、どちらも解けませんわね。

(三)4 おおづつ ○  ×金+貢
 よく間違う国字です。国字くらいは見直しておくべきでした。
 

(五) 問1
1 きんおう無欠15-2K 19-2K ○金甌 ×金?
 これは、以前よく間違って、単語札も作ってありました。こういうのも直前に見直さなければいけないなあ。

3 なんこう北暢 ○南洽 ×南訌
 新出でしょう。あおむし様の自作問題には、当然載っており、その時も間違ったので、「四字熟語」の洽にがしてありました。こういうところだけでも見直さないといけないですね。

6 老驥ふくれき6-1K 18-2K ○伏櫪 ×伏
  これも頻出ですから間違ってはいけないですね。櫪(くぬぎ・かいばおけ)に伏すと憶えておきましょう。以前は書けたのに、いつのまにか忘れてしまうのがあるから難儀です。

 なお、は配当外です。「大漢和」によると、(レキ・リャク・う(つ))=撃=擽とあります。以前、配当外の漢字を76字まで学習しましたので、これが77字です。

問2  時間の貴重なことのたとえ ○オ尺璧非宝 ×キ天歩艱難
 これも、あおむし様の自作問題を解いて、意味も間違えましたので、意味のところに赤線が引いてありました。

(九)2 ていよう藩に触る。 ○羝羊7-1K 20-1K ×觝羊
 これも、部首間違い病です。文章題に觝触(ていしょく)が出題されていましたので、まさか同じ字は出題されないと思いながら、羊偏が想起できませんでした。羝の見出し語は、【羝羊】だけですから、これだけ書ければいいものです。

(十)
2 かんか日に警むる(出典 渡辺崋山「慎機論」) ○干戈18-1Y 20-1K ×看過
 20-1Kでは、故事諺問題で、干戈を交えるで出題されました。本問は、幕末の時勢を論じた文章です。日々警戒しているものは何かと考えれば、干戈=戦争なのですが、平和ボケした頭では浮かびませんでした。 

10 ちゅうじん広衆の区には必ず数員出張し・・(出典 栗本鋤雲「暁窓追録」)
 ○稠人6-2K  ×稠尽

 外国のポリスのことを書いた文章です。文意から、人が多いということまでは分かり、稠は出来ましたが、人が浮かびませんでした。【稠人】は、見出し語にもあり、6-2Kでは、雪嶺の「真善美日本人」の文章で出題されています。このときは、(注)として多くの人々と書いてありました。こういう言葉を自家薬籠中の物としていくことはなかなか大変です。

B 読み
(一)
3 尠少問154頁 ○せんしょう ×しんしょう
 新出でしょう。「辞典」に小熟語で載っていますが、見出し語ではないので、三点セット外です。できなくても仕方ないでしょう。「漢字音符字典」で甚の音符字は、10字ありますが、センと読むのは尠だけです。こういう仲間外れの読みは狙われ易いですね。

9 懽呼 ○かんこ ×がいこ
 これも新出でしょう。懽は、見出し語はなく△の漢字です。
 
16 勖勉 ○きょくべん ×びんべん
17 棣鄂 ○ていがく ×とうがく

(六)二合半 ○こなから ×ますますはんじょう

(七)恤む ○めぐ ×あわれ


【22-1】160点台に下がりました。

2010年06月20日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.2.5 表題若干変更)

 いつもと同じく知人に問題を見せて貰って解きました。出題形式は変更ありません。答え合わせは2ちゃんに拠ります。

(一)音読み      16点/20点
(一)訓読み      10点/10点
(二)書き取り     20/30点
(三)国字        8点/10点
(四)語選択      10点/10点
(五)四字熟語    14点/20点
(五)同 意味        8点/10点
(六)熟字訓       9点/10点
(七)熟語と訓読み   9点/10点
(八)対義語・類義語 20点/20点
(九)故事諺      18点/20点
(十)文章読み     10点/10点
(十)文章書き     16点/20点

計 168点

文章題の出典は、
A  渡辺崋山「慎機論」 江戸期のものは、21-2の松陰に続いて2回めです。

B 幸田露伴「狂濤艶魂」 露伴は、8回目。ぶっちぎりの1位の面目躍如です。

C 栗本鋤雲「暁窓追録」
この人も初出です。岩波文庫で昨秋発刊されたようです。

 


近況

2010年06月13日 | 私の経験と学習の軌跡

 ブログ更新を約4ヵ月間も放擲してしまってすいません。一旦書かなくなると、腰が重くなるものです。

 最近の漢字学習は、朝の厠での「辞典」読みと、mixiアプリの漢字テスト(読み)だけです。「辞典」は、21-2の前は、3級常用親字欄を読んでいましたが、その後、4級→5級と進み、今日は、【棒】欄を読んでいました。mixiアプリの方は、1週間に一度、新しい問題が出ると解いています。

 もう来週20日(日)が、22-1の本試験ですね。朝の厠で、よく間違う問題のチェックくらいしようかな。いつもながら受験しませんが、もし問題が入手できましたら、この程度でどのくらい解けるのかやってみます。

 実は、7月25日施行の数検2級に申し込んでしまって、今は、数学ばかり学習しています。今朝も、放物線と直線で囲まれた面積の問題(数Ⅱの微積)を解いて苦しんでいました。