鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

【22-3】狭義の三点セットの学習法

2011年02月11日 | 22-1(第52回)~22-3(第54回)

(23.2.12 167点→169点に訂正)

A 狭義の三点セットで解ける問題  169点

  狭義の三点セットだけで、合格点に達することは以前と同じですが、以前よりは、かなり点数が下がってきています。一部学習しなくてもいいと思うものもありますが、4-1からの過去問全部、「辞典」「四字熟語」の1級漢字のある見出し語を全部学習しても169点しか取れないということはかなり難化しています。問題集をただ解くだけでは絶対合格できないことは明らかです。


B 過去問既出1級漢字の学習

21-1 21-2の分析からは、今までに出題された1級漢字を含む熟語等が形を変えて出題されることが結構ありますので、 「辞典」「四字熟語」の見出し語を少しでも多く学習していくことが先ずは肝要と思います。具体的に書きますと

1、 国字については、満点を取る。(四)以外の書き取りで出る場合もある。

2、 出題された1級音読みについては、「辞典」の見出し語にある訓読みも学習する。

3、 出題された1級訓読みについては、「辞典」「四字熟語」の見出し語にある音読み、音熟語も学習する。

4、 出題された1級読み問題について、「辞典」「四字熟語」の見出し語にある場合は、書けるようにする。

5、 出題された見出し語については、 「辞典」で意味を調べて、他の小問(語選択書き取り、対義語・類義語、故事諺、文章題)で出題されても解答できるようにする。

6、 出題された1級漢字は、 「辞典」の他の見出し語(索引にある熟字訓の読みも含む)も学習する。

7、 出題された1級漢字は、 「四字熟語」の他の見出し語も学習する。(ただ、これをするには、1級四字熟語に含まれる1級漢字から、四字熟語が検索できるようにしておかなければなりません。私は、「四字熟語」の見出し語に1級漢字が含まれるものは、全て「辞典」の該1級親字欄に転記しました。「辞典」の1級親字欄を見れば、その1級漢字が含まれる四字熟語が参照できるようにしています。「四字熟語」の1級配当を全て書けるようにすることは至難ですが、一度は全部書いてみた方がいいと思います。)

 ただ、これを完璧にすることはかなり困難です。また、上記はあくまでも、出題1級漢字から語彙を拡げる方法ですので、新出には太刀打ちできません。従って、次には、


C 新出1級漢字の学習

学習した1級漢字については、私は、「辞典」や「必携」の親字欄にチェックをつけていきました。そして、チェックされていない漢字についても、「辞典」「四字熟語」の見出し語は学習するようにしました。過去問には出題されていなくても、問題集に載っているものもありますから、それらも、「辞典」「四字熟語」の見出し語を学習することでしょう。

また、過去問を入手していない方は、市販の問題集を解いていくことになりますが、最新の「頻出度順」が最近の問題傾向に一番合致していますので、先ずはこれでしょう。その後は、「征服」→「合格ノート」→「問題と解説」の順番でしょう。


D 1級漢字を含まない熟字訓の読み

 熟字訓は、過去問からかなり出ますので、先ずは過去問なのですが、最近は必ず新出がでます。22-3では、鬼頭魚(しいら)、高襟(ハイカラ)、狼煙(のろし)が新出でしょう。いずれも1級漢字は含まれておらず、上記の学習方法からは零れます。

 「辞典」の索引にある熟字訓を全て読めるようにすることも至難です。以前、同訓同義の熟字訓について、複数回出題されたもの1回だけ出題されたものを纏めたことがあります。今回新出の熟字訓の内、 「しいら」は、勒魚、「のろし」は、烽火もあり、同訓同義で複数の熟字訓があるものです。こういうのが出題されやすいのかもわかりませんが、これだけでも結構あります。


E 狭義の三点セットだけでは足りないか

ここまでやっても169点。しかも、学習したつもりでも必ずケアレスミスとか、思い出せないとかありまあすから、実際は合格点ぎりぎりでしょう。そうすると、22-3については、「狭義の三点セット」に絞ることなく、「広義の三点セット」や「三点セット外」も学習した方がいいということになりそうです。憶えるべきことを少なくする、そのために狭義の三点セットを学習するという当ブログのコンセプトもそろそろ曲がり角に来たようです。



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