鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

前日の学習

2009年01月31日 | 直前の学習

(20.2.1 最後に少し追加)

1,試験前日は予定を入れない 

 前日は、漢検三昧にすることが肝要でしょう。社会人の場合、「明日は漢検だから」という理由では断りにくいものですが、今日は、全く予定は入らずラッキーです。

2, 間違った問題をまた解き直す

 直前の学習として、 「征服」の国字の書き取り記事にしたよく間違う問題を解きました。間違った問題には章を付けましたので、それだけまた解きました。大体できました。ブログで間違ったところを曝すと、他人様に見られることになり、今度は間違ってはいけないと思うので、定着性が高まるように思います。

 問題集を解いてよく間違う問題には付箋が貼ってありますが、ブログに纏めてないものもまだまだ沢山ありますので、これも解いています。今、「合格ノート」の途中です。

3, 四字熟語、熟字訓の単語札(携行分)を解く

 四字熟語は、帳面に書きました。67枚の内、65枚(正答率97%)は書けて、間違ったのは、

ころう(孤陋)寡聞
沐浴じょこん(抒溷 ×

の2枚だけでした。

 一方、熟字訓の読みは、87枚中、読めたのは56枚(正答率65%)で、31枚間違えました。間違ったものは、一纏めにして、夜にもう一度捲ってみます。

 夜、間違った31枚を捲りましたが、17枚間違いました。その次は、17枚中8枚間違い、その次は8枚中7枚、その次は7枚中4枚間違いました。


よく間違ったが、出来るようになった問題(1) 同音異義語のある熟語

2009年01月30日 | 直前の学習

(21.2.8  表題変更。直前学習で間違った問題や新しい追加は別記事にする予定です。)

20-3の直前学習時の正答率 47/51=92% 同音異義語をセットで憶える方法は定着性がいいように思います。

 目次、略語、記事にした理由は→こちら

[えんか]
○えんか(轅下の駒 本7-17-9K、本2-2-6K
(広)錠剤を えんか(咽下した。(「辞典」) 13-3Y(「えんげ」とも読む)

[かしょく]
(広)かしょく(貨殖にきゅうきゅう(汲々)たるに至れり。(出典 福田英子「兆民先生」)  本7-13-10K、本2-10-7K,合4-7K
その子 乃ち かしょく(稼穡の艱難を知らず。8-3K(注 作物を植え付け、取り入れること)  
五月に かしょく(華燭の典を挙げた。7-1K ,合4-7K

[かんぜん]
(広)断固≒かんぜん(敢然 本7-1-8K
(広)かんぜん(間然する無し(出典「論語 泰伯」)

[かんもん]
永楽帝怒って、およそ北京山東の尼姑は尽(ことごと)く逮捕して京に上せ、厳重に かんもん(勘問し、・・(出典 露伴「運命」)5-1K 
(広)証人として国会に かんもん(喚問する(「辞典」)

[かんり]
(広)かんり(冠履を貴びて頭足を忘る(出典「淮南子」泰族訓。本2-13-6K←かんり(冠履)倒易 四(2)
(広)かんり(官吏になって調査の仕事をする(「辞典」)
(広)重要書類を かんり(管理する(「辞典」)

[きせい]
(広)大いに きせい(気勢をあげる が5-3K(同音異義あり)
(広)きせい(奇声を発する(「辞典」)
(広)足利氏きせい(季世の戦国より漸く集合に進みし順序を考察せば(出典 田口卯吉「日本開化小史」

[ここう]
僅かに二両冊の傑作を出せば、忽ち数万部の需用あり、以て畢生ここう(糊口or餬口の資を得 本2-10-7K
○腹心≒ここう(股肱16-1K

[しゃくぜん]
○しゃくぜん(綽然たる態度で臨む。 本7-5-2K
(広)曖昧な説明だけでは しゃくぜん(釈然としない。(「辞典」)
(広)人情をば しゃくぜん(灼然として見えしむるを我小説家の努とするなり。(出典 坪内逍遙「小説神髄」)

[しゃしょく]
○しゃしょく(社稷墟となる。(出典「淮南子」) 
 16-2K、20-3K、14-3Y=征25頁、19-1Y、本7-5-4K、合13-5K、問41頁K、が16-13K
(広)しゃしょく(写植で印刷する。

[しんしん]
○しんしん(縉紳 19-3Y,本7-2-10K(高位高官と注記あり)
(広)桃の夭夭たる、その葉しんしん(蓁蓁たり。(出典「詩経」(PDF) 本7-12-2K (同音異義あり)、問112頁K(同音異義あり)
(広)歳月しんしん(駸駸たり が7-11K(同音異義あり) 17-1Y
(広)頭がずきずき痛むさま しんしん(岑岑問112頁K(同音異義あり)

[せいじ]
(広)せいじ(成事は説かず、遂事は諫めず(出典「論語 八佾」)本2-7-6K  
・・香炉ひとつ、せいじ(青磁の碧み・・(出典 露伴「利休の妻」)12-3K

[せきりょう]
(広)せきりょう(脊梁山脈は飛騨にある。本3-3-6K、が14-4K
○せきりょう(寂寥感に包まれる。本3-3-6K、5-1Y,11-3K 17-2K

[せんじょう]
(広)せんじょう(千丈の堤もろうぎ(螻蟻)20-2Kの穴を以て潰ゆ(出典「韓非子」喩老)本2-15-6K
(広)せんじょう(千畳敷に寝ても畳一枚(「辞典」)
(広)せんじょう(千乗万騎 四(4)
(広)せんじょう(扇情or煽情的な眼差(「辞典」)
(広)せんじょう(扇状地(「辞典」)
排水パイプの せんじょう(洗滌or洗浄(「辞典」)

[そうろう] 
○そうろう(滄浪or蒼浪の水清まば以て吾が纓を濯うべし。(出典「楚辞 漁父」)本2-7-6K、合15-6K  
○蹣跚13-2Y 16-3Y≒そうろう(蹌踉19-1K

[はこう]
床下を はこう(爬行して白蟻を退治する。 本7-3-2K  本3-2-2K
景気は漸く はこう(跛行状態を脱した。19-3K

[ふはく]
善言は ふはく(布帛よりも暖かなり(「荀子」栄辱
  本7-11-2K、合2-7K、問53頁K

○軽佻ふはく(浮薄四(1)10-2K 17-3K


よく間違う問題の記事をカラー印刷して解く

2009年01月26日 | 直前の学習

 以前記事にしたとおり、20-2以前に解いた問題集で間違ったところを朝の厠で復習しました。そして、それでも間違う問題について、よく間違う問題の記事に追加していました。まだ、中途なのですが、これを印刷して解いてみます。

 IEで開いたまま印刷すると問題以外の不要な部分まで印刷されてしまうので、元の形式を保持して、ワードにコピペします。また、白黒印刷にすると、( )内の答えまで印刷されてしまいますので、カラー印刷にします。

 今週は、飲み会が3回あるので、また直前の復習もあまり出来そうにありません。昨日の日曜日にある程度解きましたので、記事に○×を追加する予定です。

 なお、20-2以降に解いた「問題と解説」の後半部分「本試験型」(2003年版)第3回までは、朝の厠と夜の寝床で復習をしようと思います。


国字 間違った問題をまた間違う

2009年01月25日 | 直前の学習

  20-3も受験はしないのですが、1週間前になりましたので直前学習です。いつものように「征服」の国字の書き取りからです。今回は7問間違いました。必ずいくつかは間違うので、忘却度の指標になります。今までの直前の学習では一番少ないから諒としましょうか。

1,20-2の直前20-1の直前にも間違った問題

はざま(硲) ×峪

 準1級の国字ですが、私はどうもこの字は駄目です。「辞典」にあるように、石のごろごろしている谷間と憶えればいいのでしょうが、峡(はざま)と混乱するのでしょう。「征服」や「必携」末尾の準1級・1級の部首別国字一覧によると、部首が山の国字は屶だけ、石偏の国字は硲だけですから、「なたは山、はざまは石」とでも憶えます。

2,20-2の直前、19-2の直前にも間違った問題

はらか(鰚) ×

どうして鳥と魚を間違えるのだろう。まあ、食したことがないから仕方がないわなあ。

3,20-1の直前に間違った問題

おおづつ(熕) ×金貢 こんな漢字は「大漢和」にもありません。

部首別国字一覧によると、火偏の国字は、熕と燵の2個だけです。漢字は単独で憶えるよりもセットで憶えた方がいい場合がありますので、燵とセットで憶えておきましょう。

はばき(鎺) 

 以前にも記事にしたことがありますが、ささきしげき様が紹介されている「漢字に必ず強くなる本」に、「=おや=元で、刀の元をとめる金具」とあります。

4,19-1の直前に間違った問題

ガロン() すさ(

いさざ(  ×旁の2画目一にしてしまいました。

すさ と いさざ は単語札が作ってなかったので作りました。また今日、「合格ノート」の復習をしていたら、「征服」の問題には載っていない準1級の国字ビョウ(4-1K、つが(をまた間違えました。つが は1級では未出のようです。この二つも単語札を作って、計9枚を携行用の束に纏めました。

 結局今回、間違ったものは、全て、以前にも間違ったことがあるものばかりです。間違う問題は、一旦正解してもまた間違います。私の場合、このような間違いやすい漢字を、如何にして直前に絞り込んで復習するかが点数アップの要諦のような気がします。


「征服」の国字 直前の学習で間違った問題数

2009年01月24日 | 目次のような記事

(20.11.8 21-2の直前追加、修正)

 毎回、直前の学習で、「征服」の国字書き取りを解いています。今までいくつか記事にしたり、学習纏め記事に点数を書いてきたので、纏めました。1級 国字はいつまで経ってもいくつかは忘れます。日常では殆どお会いできないのですから、私にとっては直前復習は必須です。

21-2の直前 10問
21-1の直前  6問
20-3の直前  7問
20-2の直前 10問
20-1の直前 14問
19-2の直前 10問
19-1の直前 11問


4-1以降の本試験の問題形式の推移

2009年01月14日 | 三点セット3 過去問

 14-3以降現在までの問題形式は、現在販売されている過去問集で分かります。以前私も記事にしました。それ以前の問題形式を4-1から振り返ってみます。

 満点が200点であり、読み問題が1問1点であることはずっと同じです。また、書き取りは、現在と同じく1問2点のことが多いのですが、1問1点もありその場合だけ付記します。また、意味については、14-2までは現在と異なり1問1点です。

  現在販売されている問題集の中には、現在の出題形式を反映しておらず、14-2以前の出題形式に則っているものがあります。昔出版されたものが、全く改訂されていないためです。過去問の出題形式と比較することで、いつ頃の問題に準拠して出版されたか、即ち、問題集の当初の出版時期がある程度推測できると思います。

 また、まあち様のブログに、4-1以降の合格者数・受験者数・合格率が纏められていますので一部引用いたしました。まあち様ありがとうございます。問題文を見る限り、漢検協会は、草創期は、受験者数と合格率を睨みながら問題形式を変えてきたのではないかと思いますので、私の勝手な推測も付記します。尚、私はこの頃は漢検に全く興味がなかったので、あくまでも問題文を見ただけの感想です。

 国会図書館の蔵書検索などにより、一部推測になりますが、漢検協会の1級関連出版物の発売時期なども付記してみます。あまり買いたくなかったのですが、漢検の歴史が載っている「12字の漢字が示す曲がり角の日本」(株式会社オーク社発行)も参考にします。

4-1の前に、「一級漢字必携」が発売

 国会図書館の蔵書検索では見当たりませんが、1級の配当漢字が分かっていないと学習のしようがないでしょうから、4-1の前に発売されたのでしょう。

4-1(第1回 70人/1199人  5.8%)

(一)(30点)読み 音読み20問、訓読み10問
(二)(30点)動物名10問、植物名10問(殆ど、熟字訓・当て字だが、一部音・訓読みがある)、外国の地名・国名10問の読み
(三)(10点)国字の書き取り10問(1問1点)
(四)(30点)四字熟語の書き取り10問、意味10問(選択肢も10個)
(五)(20点)旧字体の書き取り 二字熟語10問、20漢字を全て旧字体に。 

 但し、配点内訳が記載されておらず、「捷径」には問題用紙も載っていないため、二字熟語の一つだけ正解したばあいに、1点だったか0点だったか不明。

(六)(30点)故事・諺の書き取り15問 問題文は12文。現在と異なり、一文の中に、複数の書き取りをさせるものがある。
(七)(50点)文章題 読み10問、書き取り20問


5-1(第2回 68人/887人 7.7%)

(一)(30点)読み 音読み15問、訓読み15問.。

  この頃の読み問題は今ほど難しくはないが、訓読みを増やしたのは、音読み熟語よりも取っつきやすいからかなあ。

(二)~(五)(計90点)は、4-1と同じ
(六)(30点)故事・諺の書き取り12問(6文)。意味6問 4-1で故事諺が難しかったため、意味問題を付けてヒント代わりにしたのかな。

(七)(50点)文章題 読み20問、書き取り15問
 4-1の文章題の書き取りは、以前少しだけ記事にしましたが、難しいと思います。書き取りを減らして読みを増やしたのは少しでも簡単にしたのかな。合格率は約2%上昇。

5-2(第3回57人   995人  5.7%)

(一)(30点)読み 5-1と同じ
(二)(20点)動物名10問、植物名10問の読み

(解答は、全て熟字訓となっているが、問題文はただ、読みとあるだけ。螽斯(きりぎりすを8-2Y 19-2Yの(一)で出題されたように音読みでしゅうしと解答しても許容されたのかなあ。)

(三)(30点)四字熟語 4-1の(四)と同じ
(四)(20点)国字の書き取り10問(1問2点に)
(五)(20点)旧字体の書き取り

 二字熟語5問、10漢字を全て旧字体に(1問2点に)。解答用紙には、2×10とあるから、1漢字毎に2点であることが分かる。

(六)(30点)故事・諺 4-1の(六)と同じ。意味はなくなる
(七)(50点)文章題 4-1の(七)と同じ。

 受験生も増えたから、問題形式を4-1に戻して難しくした印象。合格率も4-1と略同じに戻っています。ただ、旧字体の書き取りの配点を1字2点に増加しています。また、外国地名・国名の当て字の読みをなくし、其の分国字の書き取りの配点を増やしています。国字よりも、外国地名・国名の当て字の方が分量がずっと多いでしょうからこれは簡単にしてバランスをとったのでしょう。ただ、4-1、5-1と二回連続して、外国地名・国名の当て字が10問出題されていて、受験生は準備していたでしょうから、いきなり出題されなくなって腹が立ったのでしょうね。


6-1(第4回 38人/686人  5.5%)

(一)(30点)読み 5-1と同じ
(二)(20点)動植物名(15問)、外国国名・地名(5問)の読み 
 外国国名・地名の読みが復活。
(三)(20点)国字 5-2の(四)と同じ
(四)(20点)旧字体の書き取り 二字熟語10問。
 二字熟語のどちらかの一字を旧字体に改めるという問題に。
(五)(30点)四字熟語 4-1の(四)と同じ
(六)(40点)故事・成語・諺 20問
(七)(40点)文章題 訓読み10問、書き取り15問

 故事・諺を5問増やして、文章題の書き取りを5問減らしています。文章題の書き取りは難しいから、多少学習し易くしたのでしょうか。しかし、合格率は漸減。


6-2(第5回 58人/826人  7.0%)

(一)(30点)読み 5-1と同じ
(二)(20点)動植物名(17問)、外国国名・地名(3問)の読み
(三)~(七)(計150点) 6-1と同じ

(二)だけ微調整というところです。

6-3(第6回 44人/595人  7.4%)

(一)(30点)読み 5-1と同じ
(二)(20点)動植物名(15問)、外国国名・地名(5問)の読み
(三)~(六)(計110点) 6-1から同じ
(七)(40点)文章題 読み10問、書き取り15問は6-1,6-2と同じですが、読みは音訓とも出題されています。

 なお、この回は、受験者が激減し、過去最低数字ですが、初めて年3回になったことが影響しているのかなあ。

H7.3.1「漢検1級への近道 1級合格のための合格捷径」(533頁)初版発売。
 4-1~6-3の過去問の他、当て字(熟字訓)276選も載っています。

7-1(第7回 29人/781人  3.7%)

(一)(30点)読み 5-1から同じ
(二)(20点)書き取り10問。
 純粋な書き取り問題はこのときが最初です。
(三)、(四)(計40点) 6-1から同じ。
(五)(10点)熟字訓(当て字)の読み

 外国国名・地名は出題されませんでした。その代わり、動植物名とは別の熟字訓 紙撚(こより)、雀斑(そばかすが初めて出題されました。いずれも直前に出版jされた「捷径」に載っていました。尤も、動植物名の熟字訓8問の内、「捷径」に載っていたのは、3問だけ、従って、「捷径」の「当て字(熟字訓)276選」だけでは5割しか取れませんでした。熟字訓の学習方法はこの頃も難しかっただろうなと思います。

(六)(30点)四字熟語 4-1から同じ
(七)(30点)故事・成語・諺 15問に減少
(八)(40点)文章題 6-3と同じ

  この回に受験生が増えたのは、「捷径」の発売の影響が大きかったように思う。ただ、「捷径」で学習した人ならお分かりのとおり、「捷径」は近道でもなんでもない。合格率は過去最低。

7-2(第8回 85人/758人 11.2%)

(一)~(四)(計90点) 7-1と同じ
(五)(10点)(計10点)熟字訓(当て字)の読み
  外国国名・地名の読み3問復活
(六)~(七)(計60点) 7-1と同じ
(八)(40点)文章題 読み書きの問題数は同じですが、読みは全て訓読み。

 合格率は過去最高。問題が簡単だったのかなあ。

7-3(第9回 145人/837人 17.3%)
 問題形式は、7-2と全く同じ。受験生増加、合格率も更に上がる。

H8.2「新漢字必携」発売

8-1(第10回 128人/855人 15.0%)

(一)~(七)(計160点) 7-3と同じ。
(八)(40点)文章題 読み書きの問題数は同じですが、読みは音訓ともあり。

H8.10、「捷径」第2刷発売。5-2~7-3の過去問収録。(大岡様のリスト参照)

8-2(第11回 47人/864人  5.4%)

(一)~(五)(計100点) 8-1と同じ
(六)(30点)四字熟語 書き取り10問、意味10問は同じだが、意味の選択肢が、10個から12個に増加。
(七)(30点)故事成語・諺 8-1と同じ
(八)(40点)文章題 読み書きの問題数は同じですが、読みは一問は音、他は訓と明記あり。

あまり問題形式は変わっていないのに、合格率が激減しています。

8-3(第12回 67人/976人  6.9%)

(一)~(七)(計160点) 8-2と同じ
(八)(40点)文章題 読み書きの問題数は同じですが、読みは注記無く音訓とも出題。

H9.3 「四字熟語」発売
H9.4 「捷径」第3刷発売。4-1~7-3までの過去問収録。当て字(熟字訓)は、4つ増えて280選に。

9-1(第13回 38人/1039人  3.7%)

(一)~(五)(計100点) 8-3と同じ
(六)(20点)四字熟語 書き取り10問だけ。意味問題がなくなる。
(七)(20点)同音訓異義語の書き取り 10問
(八)(20点)故事成語・諺 10問に減少。
(九)(40点)文章題 8-3と同じ

 合格率の減少は、同音訓異義語の登場で面食らったからでしょうか。

9-2(第14回 69人/985人  7.0%)

(一)~(八)(計160点) 9-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は8-3と同じ。但し、読みは全て訓読み。合格率増加。


9-3(第15回 41人/986人  4.2%)

(一)~(八)(計160点) 9-2と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は8-3と同じ。但し、読みは一問だけ音読み。他は訓読み。

10.5 「1級」公式問題集. 平成6-9年度(6-1~9-3)発売

10-1(第16回 74人/999人  7.4%)

(一)~(三)(計70点) 9-3と同じ
(四)(10点)旧字体の書き取り 二字熟語のどちらかの一字を旧字体に改めるという問題は以前と同じだが二字熟語5問に。
(五)(10点)熟字訓・当て字の読み 3問は国名、地名 7-2(五)から同じ
(六)(20点)同音訓異義語の書き取り 10問 9-1(七)と同じ
(七)(20点)故事・成語・諺の書き取り 10問 9-1(八)と同じ
(八)(30点)四字熟語 書き取り10問 意味10問 選択肢12個 8-2や8-3と同じに戻る。
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは注記無く音訓とも出題。8-3や9-1と同じ。


10-2(第17回)~11-1(第19回) 10-1と同じ


11-2(第20回 146人/1151人  12.7%)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは全て訓読み。

11-3(第21回 90人/933人  9.6%)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは一問は音読み、他は全て訓読み。

H12.3 1級過去問題集. 平成12年度版発売(8-1~11-3所収)

12-1(第22回 152人/1106人  13.7%)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは注記無く音訓とも出題。

12-2(第23回)~12-3(第24回) 12-1と同じ

H13.3 「辞典」発売
H13.4日本漢字能力検定1・準1級過去問題集. 平成13年度版(12-1~12-3)発売。この年から、準一級と合冊となり、過去1年分だけ所収。以後毎年発売
H13.4.30 「必携」改訂版発売

13-1(第25回 208人/1064人  19.5% 今までで最高の合格率)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは全て訓読み。


13-2(第26回 118人/962人  12.3%)

(一)~(八)(計160点) 10-1と同じ
(九)(40点)文章題 読み書きの配分は9-3と同じ。但し、読みは注記無く音訓とも出題。


13-3(第27回)~14-2(第29回) 13-2と同じ

14-3(第30回 137人/942人  14.5%)

 現在の問題形式に変化。14-2までとの違いは
(一)(30点)読み 音読みが20問に増加し、訓読みが10問に減少 4-1と同じに
(二)(30点)書き取り 15問 内、2問が同音異義語、2問が同訓異義語
(三)(10点)国字の書き取り 5問に減少
(五)(30点)四字熟語の書き取り 意味が5問、一問2点に
(六)(10点)熟字訓・当て字の読み 外国の国名、地名は出題されなくなる
(十)(30点)文章題 書き取りが10問に減少

旧字体の書き取りがなくなり、その代わり、
(四)(10点)語選択書き取り
(七)(10点)音訓読み 
(八)(20点)対義語・類義語の書き取り

が登場。(九)(20点)故事・成語・諺の書き取りだけは変化無し

 4-1~7-2までは、毎回問題形式が変わっており、協会も試行錯誤をしています。7-3~14-2までは、大きな変化は9-1の同音訓異義語の書き取りの登場くらいであとは細かな変更です。14-3の大変更は、かつてなかったものでした。


私自身の三点セット

2009年01月09日 | 私の経験と学習の軌跡

(21.2.21 ×の漢字の読みについて変更)

1,「三点セット」の広狭

 「辞典」・「四字熟語」の見出し語、過去問全部の「広義の三点セット」で高得点が取れること、そこから絞り込みをした「狭義の三点セット」でも十分合格点に達することは、既に縷々記事にしていました。17-3以降の点数も纏めました

 問題分析をしながら、出題傾向を探るのは面白いですから、今後も、狭義の三点セットの絞り込みを考えていこうと思います。

2,第三の「三点セット」

 ただ、私自身は、高得点を目指していますので、「狭義の三点セット」に絞って学習している訳ではありません。とはいえ、学習範囲は、「広義の三点セット」とも一致しません。 20-2の結果からは、私は、音訓の読みは大分できるようになりましたが、書き取りはまだまだです。

 従って、音訓の読みについては、「広義の三点セット」を超えて学習していこうと思っています。一方、書き取りについては、「狭義の三点セット」もまだ十分ではないのですが、+αで学習していこうと思っています。具体的には、次のとおりです。 これを「私自身の三点セット」と称します。

1, 音訓の読みの問題は、 「辞典」の音訓(見出し語のない音訓も含む。×の漢字の音読み熟語も学習することにしました。

2,熟字訓・当て字の読みは、「辞典」の索引にあるものだけ(狭義の三点セットと一致)

3,その他の書き取りの問題は、準1級・常用だけの熟語も含み、「辞典」の見出し語(但し、熟字訓・当て字の書き取りは過去問に出題されたもののみ、また専門的過ぎる見出し語の書き取りは無視

4,一文字音の書き取りは、「辞典」の見出し語には殆どないが、漢字の意味を理解するのに役立つから学習する。

5,「四字熟語」の見出し語。(ただ、1級の見出し語全部を学習するのも大変ですし、準1級~5級については途方に暮れます。当面、辞書を引いたときになるべく周辺も見渡すくらいです。)

に絞るという方針です。 従って、

1,音訓の読みの問題については、「辞典」の音訓にないもの

2,熟字訓・当て字の読み問題については、「辞典」の索引にないもの

3,意味・書き取りの問題は、一文字音は学習するとして
 A 「辞典」または「四字熟語」の見出し語にないもの
 B 熟字訓・書き取りの書き取りで過去問に出題されていないもの
 C 専門的な見出し語の書き取り

は、間違っても構わない問題と考えています。なお、この「私自身の三点セット」も可変で、今後の学習の推移や、問題傾向で適宜修正していくつもりです。


3,結局は人それぞれ

 抑も、学習する範囲を絞り込むかは人それぞれでしょう。問題集を解いたり、辞書を引いて出てきた新出語彙をどんどん憶えていくのが一番全うには違いありません。ただ、1級はあまりに範囲が広く、私は、絞り込まないととても憶えられそうにありません。また、私自身は、目標値を設定しないと学習効率が上がらない性格のようにも思います。

 また、仮に絞り込むとしても、その絞り込みの方法も人それぞれでしょう。「辞典」を使わずに合格された方も存じていますし、私自身も、過去問全部を入手したのは合格後でした。三点セット以外での合格への道筋も色々でしょう。

 私の方法が役立つのかどうかよくわかりませんが、各人がそれぞれに相応しい学習方法を検討する一助にでもなればと思っております。


「本試験型」(2003年版)を解き始めました。

2009年01月08日 | 参考書・問題集

本年も宜しくお願い致します。

 「本試験型」は2回大幅改訂され、3種類あることは以前書きました。この内、2002年版は、H13~H16に、また、2007年版は、H18.7~H19.4にそれぞれ解きました。

  2003年版は、10-1~14-2の出題形式に合わせた問題で、苦手な同音訓異義語が各回10問ずつ載っています。また、2007年版と重複している問題も多いのですが、2007年版を解き始めてから、既に2年以上経っていますから、忘れてしまったものもあるでしょう。そこで今年は、この問題集を解くことから始めることにしました。

 14-3以降は出題されていない旧字体の書き取りと外国地名の当て字の読みは無視します。また、熟字訓・当て字の読みで、「辞典」の索引に載っていないものも無視します「問題と解説」と同じ基準で→に修正点も付記しますと、

第1回 20.1.2 154/186(82%)→154/182(84%)

なんとか合格点には達していますが、一度解いたことのある問題が結構ある割には、大した点数ではありません。2007年版を解いたときは正解した

のみ(鑿)と言えば槌 15-1K

を間違いました。のみの字は鬼門です。特に、鑿の字は、いつも見ている筈なのですが、油断すると左上部の細部で書き間違います。どうも筆順もよくわかりません。きちんと憶えなくてはと思い、有名な筆順サイト(ブックマークしました)を拝見しました。

 筆順は、漢検では5級までしか出題されておらず、書き癖もありますから、1級学習で正確に憶える必要はないでしょう。ただ、漢字を正確に美しく書くには、筆順を振り返ることも大事だと思います。