鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

「漢検漢字辞典」が分離した

2007年10月31日 | 三点セット1 漢検漢字辞典

 以前から、ちょっと心配だったのですが、とうとう分離してしまいました。私が、「辞典」を買ったのは、平成13年3月ですから、6年8ヶ月(≒6.66年)使用しました。平均すると、二日に1回、1回に20頁は、捲っているでしょうから、

20×365×6.66÷2=24,309頁

です。「辞典」の本文総頁は、1,616頁ですから、全頁を延べ

24,309÷1,616≒15回

捲ったことになります。

 接着剤で修復しますが、その前に記念撮影致しました。


2点減点

2007年10月30日 | 19-2(第44回)

 19-2で出題された熟語が、「辞典」に載っているか確認しています。国字書き取りの

を見たら、あれ、4画目の払いが突き出ています。

 私の解答は、のノが一つ足らないのと同じように、止めて突き出ていません。

 突き出ても、出なくてもどちらでもいいんじゃないか、異体字でないかなあと思って、我が家にある漢検教材、辞典10種類位をひきまくりましたが、全部突き出ています。これは間違いですね。なお、他にも間違いがあるかもわかりませんが、怖いから確認していません。


書き取りで間違ったところ

2007年10月29日 | 19-2(第44回)

(20.7.20 若干訂正)

 19-1と同じように分類してみます。取り敢えず思いつく対策も付記してみましたが、今後、更に対策を考えていこうと思います。

1, 以前は書けた筈なのに、違う字を書いた

(三)もんめ ×匆ーノ  ○ 8-1K 12-1K

 8月に、12-1を解いたときのノートを見たら、ちゃんと突き出ていたのに・・・。

(九)(ほうろく)千に槌一つ ×琺珞 ○炮烙 14-3K

 琺琅(ほうろう)を間違ったことがあり、それに引き摺られてしまいました。

2, 部首間違い病

(五)筆力こうてい ×杠鼎 ○扛鼎 16-3Y

 まあち様のブログで、最近読んだのに・・・。
 鼎を扛(あ)げるのだから、手偏ですよね。一方、杠の見出し語は、熟字訓の【杠秤】(ちきり)【杠谷樹】(ひいらぎ)の二つだけで、音訓の見出し語はないので、杠は、書けなくてもいい漢字だった。

3,チェックはしてあったが、定着していない 

(二)なめ(す) ×革+韋  ○

 onlyな訓読みに書いたのに・・・。革が柔らかくなると憶えておけばいいんですね。

 対策→自分のブログで問題を解く

(五)とせつ(蛇行) ×兎折  ○斗折

 蛇が行くの対で、動物が折れると考えてしまいました。兎さんすいません。正解は、斗(ひしゃく・北斗七星)が折れるということなのですね。

 2級配当なので、19-1~19-2の間に見て、「辞典」の見出し語にあることも確認しましたが、見ているだけでは定着しませんね。尚、19-1は、5級の断章取義が出題されて、今度は2級です。常用漢字の四字熟語が1問は出題されるというのが続く気配ですね。

(五)鶴立きちょ ×亀佇 ○企佇

 これも、動物の対と考え、鶴には亀、鶴が立ち亀が佇む、一幅の絵になると思ったんだけどなあ。勿論意味も間違えました。「四字熟語」の1級配当も全部目は通してあるのだけど、「四字熟語」を読んでいるだけでは定着しないなあ。

 対策→四字熟語の問題を解く。

4、 学習していない

(八)練達⇔×不慣  ○不堪

 不は7級、堪は2級で、常用漢字で構成される見出し語です。全く目も通しておらず、知りませんでした。

 対策「辞典」の常用漢字親字欄の音読み見出し語に目を通す。

(十) 少しもくっとうする所なく ×屈倒  ○屈撓

 これは見出し語になく何ともなりません。所謂捨て問です。尤も、 【撓屈】(とうくつ)は見出し語にあり、撓の下付きに屈撓があります。撓屈という熟語も全く知りませんでしたが、この見出し語を知っていれば、撓≒屈だから、順序をひっくり返して、屈撓という熟語も浮かんだのかもしれません。


鑿壁偸光が出た

2007年10月28日 | 19-2(第44回)

(19.10.30 匁が間違っていたため、訂正)

 今回も、19-1と同様、知人に問題を教えて貰って解いてみました。赤字は8割を切ったところ。青字は9割を切ったところです。

(一)音読み     17点/20点
(一)訓読み       9点/10点
(二)書き取り     28点/30点
(三)国字        8点/10点
(四)語選択      10点/10点
(五)四字熟語    14点/20点
(五)同 意味      8点/10点
(六)熟字訓      10点/10点
(七)熟語と訓読み  10点/10点
(八)対義語・類義語 18点/20点
(九)故事諺      18点/20点
(十)文章読み      9点/10点
(十)文章書き     18点/20点

合計177点です。自宅で自己採点ですので、甘い採点かもわかりませんが、一応自己最高点でした。


19-1~19-2の学習 纏め

2007年10月28日 | 私の経験と学習の軌跡

(20.10.26 表題等訂正)

 19-1の時と同様に纏めました。

1, 過去問を解く

 全部で43回分の内、28回分解きました。 私にとっては、ハイペースでした。過去問に出題されたものは、間違わないようにしたいと思いますが、どうしても1割くらいは間違いますね。

2,「辞典」を読む

(1) 19-1に常用漢字の表外音(△)の熟語六合が出題されましたので、△のついた音熟語に目を通しました

(2)その後、19-1以前から続けていた準1級親字欄を読んでいましたが途中で中断しました。

(3) 「辞典」の音訓索引に訓が一つしかないonlyな訓読みの1級漢字を抜き出しました

(4) 「辞典」の音訓索引に訓が複数あっても、意味がonlyな1級漢字を探しています。これは、複数の漢字の意味が重なり合うかについて、「辞典」の見出し語の意味欄を比較しなければなりませんので、かなり面倒です。1級漢字について、「辞典」の掲載順(原則として音読みの五十音順)に、訓の見出し語の意味がonlyかを調べています。一応まで進みました。この過程で、私たちが普通に使っている日本語が、様々な意味を持っており、広がりのあることに気づきました。

3,「四字熟語」を読む

 19-1に5級配当の断章取義が出題されましたので、5級配当から順に読み、「辞典」に載っているか照合しています。準1級の捲土重来まで進みました。5級~2級までは、結構「辞典」の見出し語に載っていますが、準1級になると、途端に少なくなります。なお、読んでいるだけですので、定着したかは、はなはだ疑問です。

4、ブログを書く 

 以前に比べると記事は少なくなりました。ブログも初めて1年4ヶ月が経ち、その間の問題の出題傾向は微妙に変化していますし、以前の記事の誤りに気づいて、修正したりしています。また、「過去問情報」が入手できたので、それを以前の記事に追加したりしています。

5, 単語札(カード)学習 

 現在の枚数(括弧の内数は携行枚数)は、四字熟語191枚(92枚)、国字44枚(8枚)、熟字訓60枚(53枚)の計295枚です。19-1から、四字熟語5枚、国字3枚、熟字訓5枚(計13枚)作りました。

 以前、国字は、「征服」でお浚いすればよく、単語札を作る必要はないと書きましたが、数ヶ月経つといくつか忘れてしまいます。単語札で見ていたものの方が定着性がありそうですので、国字についても、単語札学習を併用します(以前の該当箇所は削除予定)。

 しかし、携行していてもなかなか見る気になりません。出張で隣の席が空いていても、煙草を吸って外を眺めていたりすることの方が多いです。

6, 読書

 芥塵様からご紹介戴いた「中国の歴史」は10巻通読しました。1級漢字はおろか、1級外の漢字がごろごろ出てきました。書き取りで出そうな熟語は、書けるかどうか人差し指をちょこちょこしたりすることもあります。読書は通勤中が殆どで、こんな漢字あったっけと鉛筆で印をつけたりするのですが、それを家に帰って覈べることは、なかなかできません。

 中国関係の本がかなり積ん読になっていますので、暫く中国関係の本を読み続けています。今は、青江舜二郎「竜の星座―内藤湖南のアジア的生涯」です。

今、丁度、1級の受験中でしょうか。


糸偏と衣偏を間違える

2007年10月27日 | 直前の学習

 読み問題の復習は、「本試験型」2冊、「合格ノート」全部、「問題と解説」(模擬試験2問のみ)と過去問は、8-1まで遡りました。これは結構進みました。

 一方、書き取りは、12-1までしか遡れていません。相変わらず、同じような間違いを繰り返しています。

あ(せる) ○  ×糸+退
繁文じょくれい  ○縟礼  ×褥礼

 部首間違い病は、私の宿痾ですが、糸偏と衣偏は、意味がよく似ているから、特に間違えやすいです。

 扨、私は受験しないからもう少ししようかな。 明日、受験される方は、睡眠を十分にとって、ご健闘をお祈り致します。


また間違った問題に付箋を付ける

2007年10月25日 | 直前の学習

 過去問を解いて間違ったところには、消せる赤ペンで×をしていましたので、そこだけ再度解いています。15-3まで遡りました。読み問題は書かずに、書き取り問題だけノートに書いています。

 19-1以降、過去問をかなり解き直しましたので、まだ、かなり憶えています。それでもまた間違うものがあります。また間違った問題だけ、付箋を付けて、すぐわかるようにしておいて、前日にもう一度しようと思います。3つだけ挙げますと

孑立(けつりつ・げつりゅう
あとにのこったかす ざんし(残滓 ×残縡
庸愚も大道しょき(庶幾

 私は、1級/準1級の1年毎の過去問集を6冊持っていますが、復習するときは、何冊もあるので、使いにくいですね。がくぶんのように、H4からの1級だけの過去問の合冊を出して欲しいものです。「征服」の内容も古くなってきたし、過去問を印刷するだけだから廉価で販売できる筈で、売れると思うけどなあ。


書き取りの復習は国字から、その後過去問へ

2007年10月22日 | 直前の学習

1、「征服」の国字

 19-1の直前と同様、書き取りの復習は、「征服」の国字問題から始めました。10問間違えました。19-1の直前と、殆ど同じです。19-1以降は、過去問をかなり解いて、国字の書き取りも遣っていたのですが、なかなか定着しません。

うぐい(鯎*・鯏
あっぱれ(


は、19-1の直前と同じくまた間違えました。他にも同じ間違いを繰り返しています。間違ったまま、インプットされているようです。

2,過去問

 次は、過去問の×のついたところを新しい方から遡っています。18-2まで解きました。これも、以前解いたときと同じ間違いを繰り返しています。

く()り貫く
こうぼう(光芒)×光茫

3,読み問題

 一方、読み問題の復習は「本試験型」(2007年版)は終えましたので、平成14年~16年に解いていた「本試験型」(2002年版)の復習をしています。


読み問題の復習は厠と寝床で

2007年10月20日 | 直前の学習

 19-2も受験はしませんが、本試験の1週間前になりましたので、直前学習に切り替えます

 朝の廁と夜の寝床では、「辞典」・「四字熟語」を読んでいましたが、これを中断して、読み問題の復習にします。社会人は、時間が取れませんので、細切れの時間を遣り繰りするしかありません。

 過去問からするのがいいのでしょうが、厠や寝床に何冊ももちこむのもどうかと思うので、「本試験型」から復習することにしました。以前解いて間違ったところは、×がつけてあるので、読み問題だけもう一度見て、解答と照合します。なお、以前間違っても、出題可能性の低いと思うものは、括弧に括ってあるので、その問題は無視します

 間違ったところは印象深くて、難なく解けるところもありますが、間違った儘インプットされているものや、全くできないもの、音符の読み方が複数あって迷うものなど色々です。また間違った問題は××となります。

 もう間違わないだろうと思うものは、×を消し護謨で消そうと思っています。尤も、厠や寝床にまで、消し護謨は持ち込めません。レをして、後の作業です。復習する問題を絞り込んでおくことは、直前学習の要です。

 正解できなかった問題をいくつか挙げておきます。「過去問情報」や「四字熟語」の見出し語も付記します。

A 音読み問題

簟席(てんせき)←露簟(ろてん)13-2Y
奕世(えきせい)←奕棋(えきき・えっき6-1Y 奕奕(えきえき)16-1Y

B 訓読み問題

刀を呑んで腸を刮(けず)る ×えぐ(る) ←呑刀刮腸

C 熟字訓

款冬(やまぶき
玉筋魚(いかなご
18-2Y
野衾(ももんが
鉄脚梨(ぼけ

 第11回まで進みました。


読み問題の書き取りは難しい

2007年10月07日 | 三点セット3 過去問

 過去問を解いた後、一日位空けて、 (一)読み問題の解答の平仮名を見て、書き取りをしています。15-2を解きました。30問の内、11問書けませんでした。

 書けなかったのは、「辞典」を確認して「見出し語」かどうか確認しています。見出し語なら原則的に書けた方がいいと思うからです。 見出し語にある問題で間違ったものを列挙してみます。?は漢字が浮かばなかったものです。

1 きはい ○跪拝  ×詭拝 
 相変わらずの部首間違い病です。跪(ひざまず)く詭(いつわ)るでは、全く意味が違います。

9 とそつてん ○兜率天  ×?率天
 兜は準1級配当なのに浮かびませんでした。

12 ちょうこく ○肇国 ×雕刻

 問題文 ちょうこくの記念日を休日とした を憶えていれば熟語が思い浮かんだかもわかりませんが、忘れてしまっていました。漢字は、文脈で書ければいいのですから、ちょうこくだけから、肇国を書く訓練は不要かもわかりません。

 ただ、1級の場合、語選択書き取りや対義語・類義語では、平仮名の選択肢だけを見て、漢字が浮かぶ必要があると思います。また、そうぼうなど文章題でも文脈や意味がわからないことがあります。故事諺でも意味が解らないことがあります。だから音熟語の平仮名だけから漢字が浮かぶ訓練をすることは、しんどいけど大事だと思っています。

 それと、母という言葉からmotherやmommyという英語が浮かぶのが、英単語の語彙力でしょう。であれば日本語でも、ちょうこく という言葉から、雕刻のみならず、肇国も浮かぶのが、日本語の語彙力だと思います。漢字が浮かばなければ、肇国が、国を肇めることという意味はわからないでしょう。

 この点で、完ぺきとか破たんとかちょう用とか、音熟語について常用漢字以外を平仮名で書く、いわゆる交ぜ書きは、日本人の語彙力低下に一役買っていると思っています。

 話が逸れてしまいました。問題に戻ります。

16 ほうちゅう ○庖厨 ×庖(厨の雁垂を麻垂に)
  麻垂で書くときは、ですね。

19 にじゅ ○二竪(豎) ×二(鼓+豆)

22 かんじき ○檋*(橇) ×檋の木偏を書かず

25 いき(り立って) ○  ×?
 なお、「いき」だけではさっぱりわかりませんので、読み問題の答えを帳面に書くときに、送り仮名も書いています。

28 せめ(げども) ○ ×門構えの中が?

 合計8問です。 尚、以下の3問は書けませんでしたが、次の理由で別に構わないと思っています。

A,同訓の簡単な漢字で書ければいいと思うもの

24 悪政は世の条理をみだれさせる。 ○ ○

27 ただに学問のみならず、武芸にも長ず。 ○ ○只、唯
 啻は、読みでは頻出ですが、書き取りでは、只または唯でいいと思います。「日国」では、「ただ(に)」の表記として、唯・只・啻が並んでいます。

B,熟字訓の書き取り

26 おがくず(大鋸屑)
 熟字訓の書き取りは、精々、過去問で出たものだけでいいと考えています。

 3問分を差し引いても、8/(30-3)=約3割 間違いました。これは結構しんどい訓練ですが、語彙力増強のために継続しようと思います。