『無題/Untitled』
Untitled…名付けようのない感覚。
見ているが、見えてないものが変容あるは溶解の態で見えてくる。存在の凝縮、原初・・・。
山は山でしかないはずの光景が削られて無に帰していく風景、確かに在るはずの物を貫通していく眼差し。奇妙な体感であるが、そのことがむしろ山をありありと見せるというパラドクスである。
土や緑(大地や自然の樹木/林・森)が溶解していくという位相、相を変えて風景の在り様を確認する視覚は主観ではなく、客観を通した主観となる。
(写真は横須賀美術館『若林奮ーVALLEYS』より)
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