続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

デュシャン『わが頬の中のわが舌』

2016-07-30 07:01:33 | 美術ノート

 『わが頬の中のわが舌』

 鉛筆による自画像のスケッチ、頬から顎にかけて石膏で模ったものを当てはめている。

 マグリットの『彼は語らない』に通じる思い、つまり、『わたくしは本意を語らないという意思表明』である。
 質の相違、固く無機的な石膏での造作は変化の様相を呈していない。停止あるいは無言の頬、そして『わが頬の中のわが舌』というコメントは「作品についての質問には応えかねる、ノーコメントである」という宣言だと思う。


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