この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

理屈抜きで面白かった!『キングコング 髑髏島の巨神』。

2017-04-07 20:58:51 | 新作映画
 ジョーダン・ボート=ロバーツ監督、トム・ヒドルストン主演、『キングコング 髑髏島の巨神』、3/31、Tジョイ久留米にて鑑賞。2017年10本目。


 先週末は大分旅行だったのですが、大分に行く前にTジョイ久留米に寄って『キングコング 髑髏島の巨神』を観ました。大分方面に行く際は道沿いにTジョイ久留米があるので映画を一本観てから行くことが多いのです。

 いや~、それにしても面白かった!
 自分は普段脚本を重視することが多いですのですが、本作の面白さはそこにはなく、まるでガチンコのプロレスを見ているかのような、理屈抜きの面白さでした。
 逆に言えば本作に理屈を求めると、いろいろおかしなところが出てきて存分には楽しめないと思います。
 例えば、髑髏島の近くの海にやって来た主人公たちがヘリで島に向かうシーンで、輸送船の甲板にはどう見てもヘリは3、4機しか駐機するスペースがないのですが、ヘリが離艦したその瞬間、嵐の空にはなぜか12、3機のヘリが飛んでいるのです。
 えーっと、そのたくさんのヘリはどこから?と疑問に思わずにはいられないのですが、嵐の中、編隊を組んで勇壮に突進するヘリはカッコいいことこの上なく、ヘリはどこから来たのか、などという疑問は一瞬で吹き飛んでしまいます。
 まぁ細かいことはいいんじゃねぇの、カッコよければ!って感じですね。
 他にも髑髏島には原住民がいるのですが、コングさえも手こずる怪獣が跋扈するこの島でどうやってその原住民が生き延びてきたのか、まったく想像つきません。たぶん無理だと思います。

 しかし、すべては怪獣プロレスのためなんですよね。
 そしてその怪獣プロレスは悶絶するぐらいカッコよくて、手放しに褒めたくなるほどです。
 少しぐらいの矛盾点、疑問点はまったく気になりません。

 それにしても真に驚くべきことは本作を手掛けたジョーダン・ロバート=ボート監督がまだ長編映画二作目で若干32歳の若手だということです。
 時々ハリウッドでは、『アベンジャーズ』のジョス・ウェドンや『ジュラシック・ワールド』のコリン・トレボロウなど、ほとんどキャリアがない(と思える)映画監督が超大作映画を任され、見事その期待に応え、傑作を物にすることがあるのですが、それでもボート監督は抜きんでてますよね。アメリカってすごいな、って素直に思います。
 日本で100億円を超える制作費の超大作映画が、キャリアのない若手監督に任されることなんてないですからね。

 最後にあと一つだけ。
 本作はすこぶる面白かったですが、主人公の声を当てたGACKTとヒロインの声を当てた佐々木希はイマイチでした。
 これから先、本作を観に行こうと思っている人には、選べるのであれば字幕での鑑賞をお薦めします。


 お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国人の怪獣好きを再確認で... | トップ | こんなものを作ってみましたよ。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新作映画」カテゴリの最新記事