フェルナンド・メイレレス監督、ジョン・ル・カレ原作、『ナイロビの蜂』、Tジョイ久留米にて鑑賞。
実はこの日は一日で二本の映画を観ました。
といっても同じ映画館でハシゴをしたわけでなく、昼間Tジョイ久留米で『ナイロビの蜂』を、イオン佐賀大和のレイトショーで『陽気なギャングが地球を回す』を観るという、ある意味無茶な強行軍を決行しました。まぁ日曜は日曜で用事があったので。大した用事じゃないけど。
この二作はどちらも原作つきという共通点があるのですが、けれど自分には製作者のスタンスが真反対のように思えました。
一つは「あの流行りの作家の小説はまだ一作も映画化されてないから、映画になったらそれなりに受けるだろう、とりあえず映画化しとけ」みたいな感じのものと、「次の作品でこそ映画作家としての真価が問われるであろう自分が、今本当に映画にすべき題材とは?」という製作姿勢です。
言うまでもなく前者は『陽気なギャングが地球を回す』ですし、後者は『ナイロビの蜂』です。
スクリーンから発せられる作品に掛ける製作者の熱意、気合い、意気込み、とにかくそういったものが二作ではまるで比べ物にならないように感じられました。無論ジャンルも製作費もまったく違う両者ではあるのですが。
実はここだけの話、『ナイロビの蜂』という映画のことを最初に耳にしたとき、正直あまり観る気は起こりませんでした。
亡くなった妻の正体を探るために行脚する男の話なんて何だか陰鬱そうな話だなぁ、そう思ったんです。
ただ、その映画の監督が『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレスだと知って、若干話は違ってきます。
あの『シティ・オブ・ゴッド』の監督の新作ならば、これは観に行かなくっちゃいけないな、と思い直しました。
そして今、『ナイロビの蜂』を鑑賞を終えて、その直感は間違っていなかった、と自負しています。
『ナイロビの蜂』はおよそ『シティ・オブ・ゴッド』から想像できるような作品ではなかったですが、これは『シティ・オブ・ゴッド』でメイレレスの名を知った者であれば誰でもそうだと思います、けれどこれだけは断言できます。
メイレレスの才能は本物だ、と。
自分は『陽気なギャングは地球を回す』のレビューを、
>本作の監督である前田哲監督の作品はもう二度と観ない
などと子供じみた宣言で結びましたが、本日のレビューでも同様に宣言したいと思います。
今後フェルナンド・メイレレスの作品は必ず劇場で鑑賞するつもりです。
彼が作品を発表し続ける限り。
実はこの日は一日で二本の映画を観ました。
といっても同じ映画館でハシゴをしたわけでなく、昼間Tジョイ久留米で『ナイロビの蜂』を、イオン佐賀大和のレイトショーで『陽気なギャングが地球を回す』を観るという、ある意味無茶な強行軍を決行しました。まぁ日曜は日曜で用事があったので。大した用事じゃないけど。
この二作はどちらも原作つきという共通点があるのですが、けれど自分には製作者のスタンスが真反対のように思えました。
一つは「あの流行りの作家の小説はまだ一作も映画化されてないから、映画になったらそれなりに受けるだろう、とりあえず映画化しとけ」みたいな感じのものと、「次の作品でこそ映画作家としての真価が問われるであろう自分が、今本当に映画にすべき題材とは?」という製作姿勢です。
言うまでもなく前者は『陽気なギャングが地球を回す』ですし、後者は『ナイロビの蜂』です。
スクリーンから発せられる作品に掛ける製作者の熱意、気合い、意気込み、とにかくそういったものが二作ではまるで比べ物にならないように感じられました。無論ジャンルも製作費もまったく違う両者ではあるのですが。
実はここだけの話、『ナイロビの蜂』という映画のことを最初に耳にしたとき、正直あまり観る気は起こりませんでした。
亡くなった妻の正体を探るために行脚する男の話なんて何だか陰鬱そうな話だなぁ、そう思ったんです。
ただ、その映画の監督が『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレスだと知って、若干話は違ってきます。
あの『シティ・オブ・ゴッド』の監督の新作ならば、これは観に行かなくっちゃいけないな、と思い直しました。
そして今、『ナイロビの蜂』を鑑賞を終えて、その直感は間違っていなかった、と自負しています。
『ナイロビの蜂』はおよそ『シティ・オブ・ゴッド』から想像できるような作品ではなかったですが、これは『シティ・オブ・ゴッド』でメイレレスの名を知った者であれば誰でもそうだと思います、けれどこれだけは断言できます。
メイレレスの才能は本物だ、と。
自分は『陽気なギャングは地球を回す』のレビューを、
>本作の監督である前田哲監督の作品はもう二度と観ない
などと子供じみた宣言で結びましたが、本日のレビューでも同様に宣言したいと思います。
今後フェルナンド・メイレレスの作品は必ず劇場で鑑賞するつもりです。
彼が作品を発表し続ける限り。
見終えたときは、重くて
どっしりきたけれど、後から後から
映像や映画のよさがにじみ出てくる
映画でした。『シティ・オブ・ゴッド』
見てないのでぜひ見たいと思います。
せぷさんの鑑賞欲をそこまで駆り立てるフェルナンド・メイレレス監督という方に俄然興味が湧いてまいりました。
『シティ・オブ・ゴッド』、早速鑑賞リストに入れておきますね。
次は原作を読むぞー♪
結構評価が分かれているようですね~。
ラブストーリーとして宣伝しちゃったからかなぁ。
私はラブストーリーとサスペンスの配分が良かったと思ったのですが・・。
「シティ・オブ~」も見たくなってきました!
ゆうさん、はじめまして!コメント、ありがとうございます。
『ナイロビの蜂』、確かに重い映画でしたよね。
友人と二人で観に行ったんですが、鑑賞後、しばらく二人とも無言でした。
観て楽しいというような映画ではありませんでしたが、でも観て本当によかったと思いました。
『シティ・オブ・ゴッド』は『ナイロビの蜂』とは思いっ切り毛色の違う作品ですが、でもお薦めですよ。
小夏さん、『ナイロビの蜂』に興味がないなんてこと、いいましたっけ?
記憶にございません♪(お前は汚職政治家か!)
でもそれはおそらく監督が『シティ・オブ・ゴッド』のメイレレス監督であることを知らなかったときの発言ですよ。
あらすじを読んだだけではとても同じ監督だとは思えませんもん。
小夏さんも『シティ・オブ・ゴッド』を見たらまーったく違うジャンルの映画なのでびっくりすると思いますよ。
ミチさん、この映画ってそんなに評価が分かれているのですか?
もしかしたら、ラストの主人公の選択した行動に共感できなかった人が多いのでしょうか。
自分はあれはあれでアリだと思いますけどね。
愛する妻が死んで、その死の責任の一端が自分にもあると知れば、あの選択も止む無しと思いました。
あれはどちらかというと女性向の作品のような気がするので、keiさんも満足されたんではないでしょうか?
TBも自分もここ数日は調子いいみたいです。
TBにも波があるのでしょうか?
またオジャマさせて下さいませ。
コメント、ありがとうございます。
フェルナンド・メイレレス監督は才能がありますよね。
『シティ・オブ・ゴッド』でバイオレンス映画の一級品を監督し、次も同様の作品かと思わせといて『ナイロビの蜂』のような作品を撮ってしまうのですから、唸らずにはいられません。
次はどんな作品を我々に提供してくれるのか、本当に楽しみです。
こちらからも遊びに行かせてもらいます。
これからよろしくお願いします!