この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

音楽好きな方には絶対お薦め!『シング・ストリート 未来へのうた』。

2016-07-17 23:11:10 | 新作映画
 ジョン・カーニー監督・脚本、フェルディア・ウォルシュ‐ピーロ主演、『シング・ストリート 未来へのうた』、7/17、KBCシネマにて鑑賞。2016年24本目。


 《ストーリー》家庭の経済的な事情で公立の高校に転校させられることになった少年コナー。彼はそこでさえない日々を送っていたが、ある日最高にイカした女の子に出会う。彼女の名はラフィーナ。ラフィーナにコナーはこう声を掛けた。
 僕らのバンドのミュージックビデオに出てくれないかい?
 けれど実は彼は一度もバンドを組んだことがないのだった。
 こうしてコナーの最高にサッドでハッピーなバンド生活が始まる…。

 3連休一本ぐらいは映画を観に行ってもいいかなと思ったので、ネットで非常に評価が高い、ジョン・カーニー監督の半自伝的な作品といわれる『シング・ストリート 未来へのうた』をKBCシネマで観てきました。
 驚いたのは客の入りですね。
 自分はこれまでKBCシネマを数え切れないぐらい利用してきましたが、こんなに客が大入りなのは初めてですね。口コミでそんなに客を呼んだのか、それとも自分が知らないだけで世間ではジョン・カーニープームが吹き荒れているのか。
 ともかく、面白かったですよ。
 ただ、主人公の少年がどん底のような生活から自分の特技を生かして抜け出そうとする、その際、まわりの友人たちの協力を得る、というストーリー自体はありがちかな。
 ありがちというか、別の作品を思い起こさせました。
 その作品とは映画にもなった『ロケットボーイズ』(映画の邦題は『遠い空の向こうに』)。
 ロケットとバンドという違いはあるものの、『ロケットボーイズ』が傑作なだけに、ストーリーに近似したところがある『シング・ストリート』はどうしても辛口になってしまいます。
 それにヒロインのラフィーナ、劇中の彼女は16歳という設定のはずなのですが、80年代風のメイクのせいか、まったく10代には見えない、、、下手すると30歳近くに見えちゃって…。そこが乗れなかったですね。
 あと一つ、コナーは最後に、これぞ青春!という行動に打って出るのですが、それがねぇ、、、どうしても「無謀だろ!」としか思えなくて。もうちょっとだけ、あとほんのちょっとだけでいいからリアリティがあったらもっとこの作品を好きになれたんですけどねぇ。そこが残念です。
 ちょっと辛口になってしまったかもしれませんが、それでもネットの評価が高いのにも、劇場が大入り満員だったのにも頷ける、青春映画の佳作でした。
 音楽好きな方は是非観に行った方がいいと思いますよ。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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