アラン・ムーア原作、ザック・スナイダー監督、『ウォッチメン』、3/28、Tジョイ久留米にて鑑賞。2009年13本目。
映画化不可能といわれたアラン・ムーアのグラフィック・ノベルを『300』のザック・スナイダーが原作に忠実に映画化。
であるのだが、実際観る側としては原作が映画化不可能といわれていようが、映画が原作に忠実であろうが、それは大した意味を持ちはしない。
そのことが気に掛かるのはアメコミに精通する、ごくごく一部のマニアだけだろう。
彼らにとっては映画『ウォッチメン』が大傑作であろうことは疑問の余地がない。
二次元のキャラたちが彼らのイメージのままにスクリーンの中で縦横無尽に動いているのだから、これ以上望むこともないはずだ。
だがそれ以外の、アメコミに疎い一般客にとっては?
映画『ウォッチメン』は理解することの困難な思考実験でしかない。
何しろ主要登場人物は六人が六人とも感情移入が難しいキャラクターばかりだからだ。
ヒーローとは名ばかりで、中には平気で妊娠した愛人を射殺する鬼畜までいる。
その鬼畜の名前が「コメディアン」という名前なのだが、そのシニカルなネーミングをブラックなジョークとして受け入れることの出来る人には本作は必見といってよい。
ハードルの高い傑作。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
次回鑑賞は『ザ・バンク 堕ちた巨像』(4/4公開)の予定です。
映画化不可能といわれたアラン・ムーアのグラフィック・ノベルを『300』のザック・スナイダーが原作に忠実に映画化。
であるのだが、実際観る側としては原作が映画化不可能といわれていようが、映画が原作に忠実であろうが、それは大した意味を持ちはしない。
そのことが気に掛かるのはアメコミに精通する、ごくごく一部のマニアだけだろう。
彼らにとっては映画『ウォッチメン』が大傑作であろうことは疑問の余地がない。
二次元のキャラたちが彼らのイメージのままにスクリーンの中で縦横無尽に動いているのだから、これ以上望むこともないはずだ。
だがそれ以外の、アメコミに疎い一般客にとっては?
映画『ウォッチメン』は理解することの困難な思考実験でしかない。
何しろ主要登場人物は六人が六人とも感情移入が難しいキャラクターばかりだからだ。
ヒーローとは名ばかりで、中には平気で妊娠した愛人を射殺する鬼畜までいる。
その鬼畜の名前が「コメディアン」という名前なのだが、そのシニカルなネーミングをブラックなジョークとして受け入れることの出来る人には本作は必見といってよい。
ハードルの高い傑作。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
次回鑑賞は『ザ・バンク 堕ちた巨像』(4/4公開)の予定です。
★★★☆ってことは
まあまあお気に入りってことですよね?
見てみようかなぁ?
シュールなの?
リアルなの?
ホラーなの?
サスペンスなの?
ただし、何となくふらりと映画館に観に行って楽しめるような作品ではありません。
本文には『ウォッチメン』は思考実験だと書きましたが、何の思考実験かというと「“スーパーヒーロー”が実在したら、この世界はどうなっているか?」というテーマについて突き詰めて考えられています。
なので既出のヒーローものみたいなキャラクターは出てこなくて、正義の名の元にやりたい放題な奴、超越した力を手に入れてしまったために人類に興味を無くした奴etc、まともなキャラクターは一人も出てきません。
それが『ウォッチメン』の売りでもあるのですが、アメコミにあまり興味のない方に薦めようという気にはならないですね。
それよりも単純に『アイアンマン』の方が娯楽要素が詰まっていて見て楽しいと思いますよ。
小さい頃あったスーパーマンとかも
ぜんぜん覚えてません。
物心ついて
「アンブレイカブル」をアメコミと知らずに見に行って
大変な目に会いました。
それ以来アメコミ=つまらない
ってイメージが・・・。
テレビでこないだ偶然スパイダーマンを見て
あれ?アメコミヒーロー物も面白いのかな?
バットマンあたりから見てみようか?
って気になってるところです。
ということで忠告通り無理してまでは見ないことにしまーす。
個人的には悪くはないと思うのですが、アメコミに馴染みのない人にはちょっと厳しいかな。
『スパイダーマン』シリーズは間口が広い作品だと思います。
勧善懲悪で老若男女楽しめるんじゃないでしょうか。
それに比べて『バットマン』シリーズはややマニアックで見る者を選ぶというか。
特に昨年公開された『ダーク・ナイト』は見て楽しい、鑑賞後気分がスカッとする、というような作品ではありません(2008年に観た映画のベストワンではありますが)。
個人的にお薦めはやはり『アイアンマン』で、あとは『スーパーマンリターンズ』もいいんじゃないかと思います。
参考になれば幸いです。
「アンブレイカブル」は
ミステリーだと思って見に行ったので
あのオチはショックでした。
見直す機会があればまた見てみます。
いえいえ、どうぞ気になさらずに。
『シックスセンス』と同じものを求めて『アンブレイカブル』を観に行ったら、肩透かしを喰らうでしょうねぇ。
シャマランは『アンブレイカブル』以降の作品で、意図的に『シックスセンス』的ではない作品を作り続けているようです。
『シックスセンス』と同様にスーパーナチュラルなミステリーを希望されるのであれば、二コール・キッドマン主演の『アザーズ』、ジョン・キューザック主演の『アイデンティティー』なんかいいと思いますよ。
あとは、まだ一部の地域では公開中の『永遠のこどもたち』も同系等の作品といっていいと思います。
映画を見始めても「よくわからんな」などと思いながらも
映像に引きつけられて見ているうちに、
だんだんストーリーにはまっていきました。
特にロールシャッハが好きになり、これはやはり
スーパーヒーロータイプじゃなくて、
ハードボイルドの探偵タイプだったからでしょう。
見終わって1週間ほどしてから原作本も買ってしまいました。
感想を書こうかと思ってるんですが、なかなか書けません。
自分は映画が原作を忠実に再現しているということは知ってるのですが、具体的にはどの程度忠実なのかまでは、原作を読んだことがないので知らないんです。
幸太郎さんから見ても驚異的な再現度でしたか?
それにしても幸太郎さんがレビューにてこずるということがあるのですね。
何となく言葉を自在に操っているようなイメージがあったので、ちょっと意外です。
とはいえ、遠からずアップされるレビューを楽しみに待っています!