この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ローグアサシン。

2007-10-08 22:52:43 | 新作映画
 ジェット・リー、ジェイソン・スティサム共演、『ローグアサシン』、10/7、Tジョイ久留米にて鑑賞。41本目。

 
 まず最初に断っておくと、この作品のオチ自体はアリだと思います。まぁありがちっていえばありがちだけど、嫌いじゃないです。
 ただ、そのオチを成立させるためには、監督の演出方法が間違っていると思います。間違っているというのが語弊があるのならば未熟というか、、、いややっぱり間違っているといえるでしょうね。
 例えばジェイソン・スティサム演じるFBI捜査官が地元の警官に、日本のヤクザを相手にするなら日本語を話せて当然だ!と見得を切るシーンがあります。
 ほぅ、それならコイツはそれなりに日本語が喋れるわけね、と観客に思わせといて、彼の喋る日本語がこれがまた棒読みもいいところなんです。
 あー、ここって笑うところなんですかね?これがギャグだとすればだだ滑りもいいところだし、真面目にやってこれならスティサムのやる気のなさがうかがえます。
 またデヴォン青木演じるヤクザの組長の娘が喋る日本語が、すべて吹きかえっていうのもいかがなものかと思います。デヴォン青木がどうこうというわけでなく、この役を演じる女優は日本語と英語、両方喋れないといけないでしょう。
 あと日本料理屋でヤクザとチャイニーズマフィアがバンバン撃ち合いをするシーンがあります。そこはまぁそれなりに見せ場なわけなんですけれど、壁に掛かってある掛け軸が、ことごとく書かれてある日本語がすごく変なんです。自分は掛け軸に何て書かれてあるのかばかりが気になって、ろくに撃ち合いの方には集中出来ませんでした。
 異文化間のギャップを笑うコメディならともかく、このお話は一人の男の壮絶な復讐記なんだから、上に挙げたようなギャグ紛いの演出は不要というか、邪魔でしかありません。
 それから本作は基本的にローグとは誰か?という結末の意外さを売りにした作品なのですが、自分はむしろジェイソン・スティサムが『カオス』で演じた役どころとまーったく一緒だったことに驚いてしまいました。スティサムも本作のオファーを受けた段階で、悪いが以前まったく同じ役を演じたことがあるので、、、って断ろうとは思わなかったんでしょうか。
 ジェイソン・スティサム出演作品にハズレなしって思ってたんですけど、『アドレナリン』に続いてこれでは、正直次回作は二の足を踏まずにはいられません。


 次回鑑賞は11/1公開の『ブレイブ・ワン』の予定です。
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5 コメント

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あ、ダメでした? (dim)
2007-10-09 00:02:49
こんばんは。

あ、ダーリンはこれダメでした?
まあ完全にカオスですからね~~~。
それにお世辞にもようできた映画とは言いがたいし。
作り手の愛情とかこだわりみたいのは全く感じられませんけど、私はそこそこ楽しめました。

あのねJスンが悪いわけじゃないのよ~~(多分)。
だから彼の次作も見捨てないで観てあげてください・・・(でも次作って何?←ホントにファンかよ~~!)。
返信する
ショッキングです。 (shit_head)
2007-10-09 19:01:17
生ける屍shitです。
いつもお騒がせしてスミマセン。

これはスゲー期待していたのですが、そんなにダメだったんですかぁ?
凄くショックです。
ジェット・リーと石橋綾を持ってしても作品を救えなかったと…?

dimさんもそんなに評価よくないみたいですね。
せっかく楽しみにしてましたが、どうしようか迷います。

「ブレイブ・ワン」はよさそうなので楽しみ。
なんせ監督ニール・ジョーダン&製作ジョエル・シルバーとゆー異色の組み合わせですからね。

そんな感じで、shitことゾンビでした。
返信する
コメント、感謝です。 (せぷ)
2007-10-09 22:39:04
ハニー、shit_headさん、コメント、感謝です。

>ハニー
あはは、本文ではかなりけちょんけちょんに貶してしまいましたけど、それなりに楽しめはしましたよ。
日本料理屋の掛け軸や屋敷を襲うのがなぜか忍者のスタイルをしている、といった小ネタは個人的に嫌いではないんです。
ただ、最後の最後にああいったオチを持ってくるのであればそれらの小ネタは不要だと思いますが。

>作り手の愛情とかこだわりみたいのは全く感じられませんけど
自分は逆に監督のこだわりをひしひしと感じましたよ。
例えば上にも書きましたが、なぜ襲撃者が忍者の格好をしているのか。
理由は一つしかないと思うんです。
それは監督が忍者が好きだから。笑。
おそらく監督は初監督作品なので自分の好きなものを必然性もないのに作中に盛り込んでしまったんでしょう。
本作は監督のこだわりや愛情が作品を面白くさせるとは限らないといういい例だと思います。
でもこだわりを持つこと自体は悪いことだとは思いません。

Jスンの次回作、、、おそらく『ミニミニ大作戦2』じゃないかと思うのですが、、、違うのかな~。
Jスンも『ミニミニ』のパート1の頃とはギャラも桁違いにでしょうからねぇ。
っていうか、『ミニミニ大作戦2』は日本で公開されるのかな?
一応新作情報を貼り付けておきます。
http://homepage1.nifty.com/melon/y2000eiga.htm


>shit_headさん
へぇ、shit_headさん、ジョギングを始めるんですか?
最初はあまり無理をしない方がいいですよ~。
などとお約束のボケをいってみたりする。

『ローグアサシン』、全体を通して観ると完成度は低く、どちらかというとダメダメな一本ですが、小ネタの一つ一つは悪くはないですよ。
shit_headさん“は”観に行った方がいいと思います。笑。

『ブレイブ・ワン』は最寄りのシネコンの無料チケットを利用して観るつもりです。
前売り券を購入していなくて、さらに観たいと思える作品がこれぐらいしかなかったので。笑。
でもどうですかねー、単純な娯楽作品ではないみたいなので、あんまり観て凹むような作品じゃなければいいなと思っています。
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うがっ! (小夏)
2007-10-12 18:09:08
白文字の隠し部分、思わずドラッグしちゃいました。
なるほどねぇ、、、「○○○」で演じた役どころと一緒ですか、ふむ。
いえ、ほんの数日前に見たばっかりなんですよ、「○○○」。で、恐るべし偶然ですが、本日の映画レビューも「○○○」だったりするんですが。

とりあえず「ローグアサシン」、スルーしようかどうしようか迷っていたけど、これで心が決まりました。
やっぱり見ます。(って、見るのかいっ!)
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ドラッグしちゃいましたか。笑。 (せぷ)
2007-10-12 20:56:51
あらら~、小夏さん、ドラッグしちゃいましたか(そりゃするだろ)。
自分は本作と『○○○』でのジェイソン・スティサムの役どころはソックリだと思いますよ。もちろんまったく同じってわけではないですけどね。
どれぐらい似ているか、もしくは似てないかを確めるために『ローグアサシン』を観に行くのも結構ですけれど、どうせ観るなら『パンズ・ラビリンス』を観た方がいいですよ。
まぁ『パンズ・ラビリンス』は単館ロードショーだから、福島ではやってないんですかねぇ。
重苦しい内容の作品で自分は好きではないんですけど、観る価値のある作品であることは間違いないんですけどね。
観る価値のあるといえば、小夏さん、『善き人のためのソナタ』もご覧になってくださいね!!
自分が薦めて見てみますって答えた人、五人ぐらいいたんですけど、だーれも未だに見ていません。
悲しすぎて思わず口笛でキタキツネを呼ぶたくなっちゃいます(富良野に住んでるんかい!!)。
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