この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

3時10分、決断のとき。

2009-09-05 23:59:18 | 新作映画
 ジェイムズ・マンゴールド監督、クリスチャン・ベイル&ラッセル・クロウ主演、『3時10分、決断のとき』、9/5、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2009年35本目。


 自分が好きな漫画に『エリア88』(新谷かおる作)があります。
 この漫画の登場人物は敵も味方もすべてカッコいいんですよね。男ならこう生きて、こう死ね、みたいなカッコよさなのです。
 名シーンは限りなくあるのですが、最も好きなシーンの一つにミッキー・サイモンが空中戦の最中に敵パイロットと無線で会話を交わすシーンがあります。
 なぜだ、なぜそんなにムキになって闘う!?とミッキーに闘う理由を問う敵パイロット。
 ミッキーは目を閉じ(←危ねーな!)、こう言います。
「過去も、未来も、微笑みも、涙も、そして愛すら捨てたさ・・・。だが、たった一つだけ捨てられなかったものがある」
 それは、なんだ?さらに問い掛ける敵パイロット。
 このときのミッキーの言葉にはしびれずにはいられませんでした。
「男の尊厳だ・・・」
 
 つまり、この『3時10分、決断のとき』とはそういう映画なんですよ。
 クリスチャン・ベイル扮する小牧場主ダン・エヴァンスの最後の選択、ラッセル・クロウ扮する強盗団のリーダー、ベン・ウェイドの最後の行動、どちらも一般常識に照らし合わせてみればありえないんですよ。絶対にありえない。
 でも、、、だからこそ、泣かせるんです。
 自らの尊厳のために死地に赴く男と、彼の気概に惚れ込み、それに付き合う男。
 本当にカッコよすぎる!!と思いましたね。

 日本では泣ける映画といえば難病ものを指しますが、本当に泣ける映画というのはこういう作品を指すのだと思います。超お薦め。

 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分。)

ps.どーでもいいんですが、自分が観たのは3:15から始まる回だったんですよね。
 あと五分早く始められなかったんでしょうかねぇ。。。 
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