この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

モンスターVSエイリアン。

2009-07-11 20:14:10 | 新作映画
 『モンスターVSエイリアン』、7/11、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2009年26本目。

 去年映画サービスデーで観た『カンフー・パンダ』が存外に面白く、またDVDで見た『モンスター・ハウス』もなかなか面白かったので、ドリーム・ワークスの作品もピクサーに負けずにやるじゃんと思って本作を観に行ったのですが、、、これは正直ダメだったかなぁ。

 まず何がダメだったかというと徹頭徹尾まったく可愛くないモンスターのデザインでしょうか。
 過去にもモンスターが主人公のアニメは『モンスターズ・インク』や『シュレック』などがありました。
 それらのアニメではモンスターは登場した時点では無気味に見えても、観ている間に次第に愛着が湧いてきて、最後の最後そのモンスターが危機に陥ったらいつの間にか応援している、そんな感じじゃないですか。
 『モンスターVSエイリアン』ではそういった感情の変化は一切なし。
 不気味でグロテスクで可愛くないモンスターたちが最後の最後まで不気味でグロテスクで可愛くないまま。
 ある意味こういったアニメも珍しいといえると思います。

 可愛くないのはヒロインの造型にもいえて、CGアニメに出てくる人間というものは得てしてディフォルメされがちですが、この作品のヒロインであるスーザンは一言でいってよく動くマネキン。
 人間って感じはしなかったなぁ。

 キャラクターのデザインがイマイチでもストーリーが面白ければ作品は楽しめるんでしょうけれど、それも正直パッとしませんでしたね。
 物語が成り行きで進んでるって感じで、少なくともよく練られた脚本だとは思いませんでした。

 思うにこの作品って3Dであることが何よりも最優先されて作られたのではないでしょうか。
 そう考えればキャラクターたちがともかくデカいこと(図体やら目玉やら動きやら)、唐突に始まるやたら派手な(だけの)アクション、B級ホラー映画並みにテキトーなストーリー展開にも納得出来るというものです。

 3D作品そのものを否定する気はないですが(映画製作会社も3Dに活路を見出しているのでしょう)、3D作品であることを最優先して、デザインやストーリーを二の次、三の次にするのは如何なものかと思います。
 今劇場で公開されている3D映画は、ホラー映画にしろ、アドベンチャー映画にしろ、ストーリーの中に無理やりアクションシーンを配しているといった感じで正直まともに評価出来る作品はほとんどないんじゃないかって思います。
 アクションシーンだけでなく、ストーリー展開でもハラハラドキドキできる3D映画を望むのは酷なんでしょうかねぇ。。。

 お気に入り度は★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
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