田中誠監督、夏帆主演、『うた魂♪』、4/5、Tジョイ久留米にて鑑賞。2008年18本目。
いわゆるガールズ・ムービーが大好きです。
カールズ・ムービー、まぁ一言でいえばある特定のジャンルにおいて様々な障害にもめげず主人公の女の子が頑張る映画といったところでしょうか(全然一言ではない?)。
具体的に例を挙げると『がんばっていきまっしょい』(主演:田中麗奈、ジャンル:ボート)、『ロボコン』(主演:長澤まさみ、ジャンル:ロボットコンテスト)、『スウィング・ガールズ』(主演:上野樹理、ジャンル:ブラスバンド)、『シムソンズ』(主演:加藤ローサ、ジャンル:カーリング)、『リンダリンダリンダ』(主演:香椎由宇、ジャンル:ロックバンド) などがあります。
あ、『フラガール』(主演:蒼井優、ジャンル:フラダンス)を忘れていましたね。これも立派なガールズ・ムービーといえるでしょう。
さらにいえば『恋は五・七・五! 』(主演:関めぐみ、ジャンル:俳句)も含まれると思いますが、これは未見なんですよね。笑。誰か見た人はいますか?
どの作品も良質の娯楽作だと思います。自信を持ってお薦めしますよ(ただし『恋は五・七・五! 』は知りませんけれど。)。
そして今、ガールズ・ムービーに新たなる傑作が生まれました。
その作品とはそう、『うた魂♪』です!!
といいたいところだったのですが。
これがねぇ、存外つまんない作品で参りました、ほんと。
『うた魂♪』のまず何がダメだったかというと、ヒロインのかすみを演じる夏帆があんまり可愛くないってことです。
といっても夏帆本人が悪いというわけではありません。
同じく彼女が主演した『天然コケッコー』では、握りつぶされるかと思うぐらい彼女の魅力に心臓が鷲掴みにされましたから。
ちょっとした仕草、微笑むタイミング、立ち位置、画面の収まり方、そういったごくごく細かいことで、女優はスクリーンの中で何倍にも輝きを増すものだと思います。要は監督に女の子を可愛く撮るセンスがないのでしょう。
ヒロインが魅力的でないのですから、それだけでガールズ・ムービーとしては致命的といえると思います。
まぁ例えヒロインが魅力的でなくても本作はコメディ映画なのですから、笑えればともかくオッケーなのですが、これがまたちっとも笑えない。
例えば妄想の挙げ句に鼻血がタラ~と流れ出たかすみが、両の鼻の穴にティッシュを詰めて、たりらりら~んと駆けていくシーンがあります。
また港の波止場で、
「アイ・アム・フルチーーーーン!!!」
と叫ぶシーンがあります(本当にあるんだってば!)。
これらのシーンはおそらく作り手が観客に笑ってもらおうと用意したものなのでしょう。
でも自分はドン引きこそすれ、クスリとも笑えませんでした。
たぶんですが、作り手はコメディとコントの違いというものがわかってないのでしょう。長くなるので説明は割愛しますが、この二つは同じように笑いを提供するものであっても違うもののはずです。
コメディにコント的な要素があってもいいし、その逆も然りですが、コメディなのに笑いの比重がコント的なものに置かれるのは如何なものかと思います。
それから如何なものかと思ったのは他にもあって、それは何かというと作り手の合唱への認識。
舞台の袖で主人公に後輩が「先輩、わたし、やっぱり自信がありません~」と泣きつくシーンがあるんですが、舞台では他所の学校の合唱団が合唱の真っ最中なんです。
他所の学校が歌っている最中は物音を立てないようにするのが最低限のマナーだろうが!!
また審査員の一人が隣りの審査員に「今年はレベルが高いですね~」と耳打ちをするのです。やはり合唱の真っ最中に。
審査員なら審査員らしく集中して聴けや!!
作中「合唱を舐めるんじゃねぇ!!」という台詞があるのですが、一番合唱を舐めてるのは他でもない作り手だよな、と思いました。
まぁ自分は合唱に関してはまったくの素人なので、もしかしたら合唱の最中舞台の袖でぺちゃくちゃしゃべるのも、隣りの席の人に話し掛けるのもまったくマナーにもエチケットにも反さないのかもしれませんけどね。
一つだけ収穫だったのはこの作品の脚本はある映画祭のシナリオ大賞に輝いたものなのだそうです。
この程度の脚本で大賞を取れるのであれば、自分も応募してみようかな、と思いました(奢りすぎ?笑。)。
そういったわけで、お気に入り度は★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
次回鑑賞は未定です。今週末公開される『ヒットマン』を観ようか観るまいか。それとも『ブラックサイト』か『つぐない』か・・・。
いわゆるガールズ・ムービーが大好きです。
カールズ・ムービー、まぁ一言でいえばある特定のジャンルにおいて様々な障害にもめげず主人公の女の子が頑張る映画といったところでしょうか(全然一言ではない?)。
具体的に例を挙げると『がんばっていきまっしょい』(主演:田中麗奈、ジャンル:ボート)、『ロボコン』(主演:長澤まさみ、ジャンル:ロボットコンテスト)、『スウィング・ガールズ』(主演:上野樹理、ジャンル:ブラスバンド)、『シムソンズ』(主演:加藤ローサ、ジャンル:カーリング)、『リンダリンダリンダ』(主演:香椎由宇、ジャンル:ロックバンド) などがあります。
あ、『フラガール』(主演:蒼井優、ジャンル:フラダンス)を忘れていましたね。これも立派なガールズ・ムービーといえるでしょう。
さらにいえば『恋は五・七・五! 』(主演:関めぐみ、ジャンル:俳句)も含まれると思いますが、これは未見なんですよね。笑。誰か見た人はいますか?
どの作品も良質の娯楽作だと思います。自信を持ってお薦めしますよ(ただし『恋は五・七・五! 』は知りませんけれど。)。
そして今、ガールズ・ムービーに新たなる傑作が生まれました。
その作品とはそう、『うた魂♪』です!!
といいたいところだったのですが。
これがねぇ、存外つまんない作品で参りました、ほんと。
『うた魂♪』のまず何がダメだったかというと、ヒロインのかすみを演じる夏帆があんまり可愛くないってことです。
といっても夏帆本人が悪いというわけではありません。
同じく彼女が主演した『天然コケッコー』では、握りつぶされるかと思うぐらい彼女の魅力に心臓が鷲掴みにされましたから。
ちょっとした仕草、微笑むタイミング、立ち位置、画面の収まり方、そういったごくごく細かいことで、女優はスクリーンの中で何倍にも輝きを増すものだと思います。要は監督に女の子を可愛く撮るセンスがないのでしょう。
ヒロインが魅力的でないのですから、それだけでガールズ・ムービーとしては致命的といえると思います。
まぁ例えヒロインが魅力的でなくても本作はコメディ映画なのですから、笑えればともかくオッケーなのですが、これがまたちっとも笑えない。
例えば妄想の挙げ句に鼻血がタラ~と流れ出たかすみが、両の鼻の穴にティッシュを詰めて、たりらりら~んと駆けていくシーンがあります。
また港の波止場で、
「アイ・アム・フルチーーーーン!!!」
と叫ぶシーンがあります(本当にあるんだってば!)。
これらのシーンはおそらく作り手が観客に笑ってもらおうと用意したものなのでしょう。
でも自分はドン引きこそすれ、クスリとも笑えませんでした。
たぶんですが、作り手はコメディとコントの違いというものがわかってないのでしょう。長くなるので説明は割愛しますが、この二つは同じように笑いを提供するものであっても違うもののはずです。
コメディにコント的な要素があってもいいし、その逆も然りですが、コメディなのに笑いの比重がコント的なものに置かれるのは如何なものかと思います。
それから如何なものかと思ったのは他にもあって、それは何かというと作り手の合唱への認識。
舞台の袖で主人公に後輩が「先輩、わたし、やっぱり自信がありません~」と泣きつくシーンがあるんですが、舞台では他所の学校の合唱団が合唱の真っ最中なんです。
他所の学校が歌っている最中は物音を立てないようにするのが最低限のマナーだろうが!!
また審査員の一人が隣りの審査員に「今年はレベルが高いですね~」と耳打ちをするのです。やはり合唱の真っ最中に。
審査員なら審査員らしく集中して聴けや!!
作中「合唱を舐めるんじゃねぇ!!」という台詞があるのですが、一番合唱を舐めてるのは他でもない作り手だよな、と思いました。
まぁ自分は合唱に関してはまったくの素人なので、もしかしたら合唱の最中舞台の袖でぺちゃくちゃしゃべるのも、隣りの席の人に話し掛けるのもまったくマナーにもエチケットにも反さないのかもしれませんけどね。
一つだけ収穫だったのはこの作品の脚本はある映画祭のシナリオ大賞に輝いたものなのだそうです。
この程度の脚本で大賞を取れるのであれば、自分も応募してみようかな、と思いました(奢りすぎ?笑。)。
そういったわけで、お気に入り度は★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
次回鑑賞は未定です。今週末公開される『ヒットマン』を観ようか観るまいか。それとも『ブラックサイト』か『つぐない』か・・・。
ギャグセンスのない脚本には、本当ウンザリですね。
「笑い」の本質をカンチガイしてる人が多いです。
お笑いブームなのに、「笑い」のわかる奴が少ないのが問題だと思いますね。
「笑い」ってリズムだと思うんです。
セリフやシチュエーションだけで、笑いをとろうとするからウケないんですよ。
世の中の「おもしろい」って言われてる作品や人物を見れば、リズムの重要性は一目瞭然なのにね。
誰もが表面上だけ見て笑ってますよね。
泣けます。
せぷ殿の脚本でいきましょう!
俺、監督やります。
ポルノ!
遊園地の前で演奏させてもらって、楽器がぶっ壊れるヤツだぉww
>デヴォン山岡さん
>映画は観る気しませんが、レビューはオモロイですなー。
いやぁ、嬉しいことを言ってくれるじゃありませんか。
一生懸命血反吐を吐きながらレビューを書いた甲斐がありました(吐くなよ!)。
「笑い」ってリズムだと思うんです。
思います思います!!
タイミングっていうか、間というか。
あと思うのは今のお笑いはインパクト芸人が多すぎ。
もしくは他人を貶める芸風の人とかも。
もうちょっとどーにかならんのかと思います。
>せぷ殿の脚本でいきましょう!
いいですね、やりましょう!
デヴォンさんは監督兼主演でお願いします。笑。
っていうのは冗談として、、、あー、どうでしょう、『ローデッドウェポン』で現在中断中の『エイケン』を連載させてもらうのってダメですかね?
まぁ一話だけでは海のものとも山のものとも判断がつかないでしょうから、もう何話か書いてからでも返事は結構ですが。
ってコメント欄で交渉するのも何ですが。笑。
あと、ミクシィの紹介文、ありがとうございました。
素敵な紹介文なので思わず木に登って遠吠えをしちゃいました。
もちろんお返しの紹介文も書かせてもらいますが、週末まであと少しお待ち下さい。
>ケッピーさん
『すうぃんぐがーるず』ももちろん面白いですが、作品の完成度だけでいえば『フラガール』が、女の子の可愛さでいえば『ロボコン』の方が上ですよ~。
試しにご覧あれ♪