是枝裕和監督、『奇跡』、5/26、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野での試写会にて鑑賞。2011年18本目。
こういう映画が試写会で観れるのはありがたいなぁと思います。
どういう映画かというと、予告編や公式サイトを見ただけでは、もう一つ(本上映で金を出してまで)観ようという気になれない映画のことですけどね。
去年でいえば、『春との旅』(おじいちゃん子は必見!)や『ヒックとドラゴン』(2010年No.1!)なんかがそうです。
特に『ヒックとドラゴン』は同時期に他に何本かアニメ映画を観に行くつもりだったので完全にスルーの予定でした。
試写会が当たらなければ観逃すところでした。
さて、この『奇跡』もあらすじを読んだだけでは正直まったくピンときませんでした。
両親の離婚によって別々に暮らすようになった兄弟が、再び家族全員で暮らせるように、九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間、願をかける…。
このあらすじで、うわ、面白そう!って思う人ってどれぐらいいるんでしょうか。
第一、九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を見たからって、何で願いが叶うのかがわからない。今どき、そんなことを信じている小学生がいるとも思えないけどな~。
なんてひねくれた自分は思ったりもしました。
しかし、そこは日本を代表する実力派監督の一人である是枝裕和です。
どこが面白いのかよくわからないプロットで、すごく面白い映画に仕上げてきました。
上映中、ひたすら上手いもんだなぁと感心させられましたよ。
何が上手いかといって、まず、一瞬一瞬の子供たちの輝き。まったくカメラの存在を意識してないような笑顔や、泣きそうな顔や、自慢げな顔など、並みの映画監督ではこんなに自然に撮れないと思います。
あと、話の流れの上手さ。
前述の通り自分は、そんなことで奇跡が起こるわけないやんと思っているわけですが、一つ一つのエピソードの積み重ねに、もしかしたら奇跡が起こるのかも?って期待している自分がいるわけなんです。
そしてオチのつけ方の上手さ。
この映画のタイトルは『奇跡』ですから、当然この映画は“奇跡”についての映画なんですが、単純に奇跡が起こってハイ終わり、って映画ではないんですよね。
そこら辺はネタバレになるので実際劇場に観に行って確認してもらうしかないのですが…。
そうそう、この映画で触れずにいられないのは、キャスティングの贅沢さ、ですね。
豪華なキャストの映画、というのはよく見かけます。
しかしこの映画のキャスティングの贅沢さはそれとは一味違って、本当にこの俳優をわざわざ鹿児島まで呼んで撮影したんだろうか、と思わせること必至です。
その点でも是枝監督は只者ではないな~と思いました。
本作は一見するとすごく地味で、パッと見、あまり惹かれるものがないかもしれませんが、とても丁寧に作られた、上質の感動作です(感動作といっても鑑賞後、感動の涙が止まらない、といった作品ではなく、あ、いいもん観たな、と思えるタイプの作品)。
全国公開は6/11からですが、時間に余裕があれば是非観に行ってください。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
こういう映画が試写会で観れるのはありがたいなぁと思います。
どういう映画かというと、予告編や公式サイトを見ただけでは、もう一つ(本上映で金を出してまで)観ようという気になれない映画のことですけどね。
去年でいえば、『春との旅』(おじいちゃん子は必見!)や『ヒックとドラゴン』(2010年No.1!)なんかがそうです。
特に『ヒックとドラゴン』は同時期に他に何本かアニメ映画を観に行くつもりだったので完全にスルーの予定でした。
試写会が当たらなければ観逃すところでした。
さて、この『奇跡』もあらすじを読んだだけでは正直まったくピンときませんでした。
両親の離婚によって別々に暮らすようになった兄弟が、再び家族全員で暮らせるように、九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間、願をかける…。
このあらすじで、うわ、面白そう!って思う人ってどれぐらいいるんでしょうか。
第一、九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を見たからって、何で願いが叶うのかがわからない。今どき、そんなことを信じている小学生がいるとも思えないけどな~。
なんてひねくれた自分は思ったりもしました。
しかし、そこは日本を代表する実力派監督の一人である是枝裕和です。
どこが面白いのかよくわからないプロットで、すごく面白い映画に仕上げてきました。
上映中、ひたすら上手いもんだなぁと感心させられましたよ。
何が上手いかといって、まず、一瞬一瞬の子供たちの輝き。まったくカメラの存在を意識してないような笑顔や、泣きそうな顔や、自慢げな顔など、並みの映画監督ではこんなに自然に撮れないと思います。
あと、話の流れの上手さ。
前述の通り自分は、そんなことで奇跡が起こるわけないやんと思っているわけですが、一つ一つのエピソードの積み重ねに、もしかしたら奇跡が起こるのかも?って期待している自分がいるわけなんです。
そしてオチのつけ方の上手さ。
この映画のタイトルは『奇跡』ですから、当然この映画は“奇跡”についての映画なんですが、単純に奇跡が起こってハイ終わり、って映画ではないんですよね。
そこら辺はネタバレになるので実際劇場に観に行って確認してもらうしかないのですが…。
そうそう、この映画で触れずにいられないのは、キャスティングの贅沢さ、ですね。
豪華なキャストの映画、というのはよく見かけます。
しかしこの映画のキャスティングの贅沢さはそれとは一味違って、本当にこの俳優をわざわざ鹿児島まで呼んで撮影したんだろうか、と思わせること必至です。
その点でも是枝監督は只者ではないな~と思いました。
本作は一見するとすごく地味で、パッと見、あまり惹かれるものがないかもしれませんが、とても丁寧に作られた、上質の感動作です(感動作といっても鑑賞後、感動の涙が止まらない、といった作品ではなく、あ、いいもん観たな、と思えるタイプの作品)。
全国公開は6/11からですが、時間に余裕があれば是非観に行ってください。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
やっぱり、まえだまえだに注目しちゃうわ。。。
おばちゃんw
感心した。
ところで「おばちゃん」って誰?
ここには自分と女子大生のふわりしかいないみたいだけど…?
「子供達には台本が渡されなかった」とか言ってました。
ちなみに、弟くんの方とうちのチビ(♀)が似ているらしく。。。
周りの人によく言われます(笑)
それだけで興味を引かれそうな気がします。
私の場合は、予告編を見て「おっ、橋爪功が出てるではないかっ」と
さらに興味を引かれました。
ちなみに母親がこの間、鹿児島からの帰りに新幹線に乗りましたが、
感想は「寝てた」でした。
>haru☆さん
>「子供達には台本が渡されなかった」とか言ってました。
その番組、自分も見ましたよ。
ただ、同じように台本を渡さなかったからといって、誰でも子供たちから自然な演技を引き出せるとは思わないので、それは演出上のテクニックの一つなんだろうな、と思いました。
>ちなみに、弟くんの方とうちのチビ(♀)が似ているらしく。。。
えぇ~、マジですか?
男の子の子役と似てると言われて、嬉しいのかな~。
ちなみに自分は子供のころから、親父の知り合いに「お父さんにそっくりねぇ」と何度も言われて、そのたびに甚く傷ついてました。笑。
>幸太郎さん
>九州新幹線のCMで感動した人は、それだけで興味を引かれそうな気がします。
そうですね、あのCMと企画は連動してるんじゃないでしょうか。
雰囲気は共通するものがあると思いますよ。
>ちなみに母親がこの間、鹿児島からの帰りに新幹線に乗りましたが、感想は「寝てた」でした。
それは仕方ないですね。
実際には新幹線から外景はほとんど見えないらしいですから。
時間は短縮されても退屈さは増しているのかもしれませんね。