この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

SFとしてはアリだと思った『GODZILLA 怪獣惑星』。

2017-11-19 23:20:20 | 新作映画
 静野孔文、瀬下寛之監督、虚淵玄 脚本、『GODZILLA 怪獣惑星』、11/18、Tジョイ久留米にて鑑賞。2017年49本目。


 言うまでもないことですが、ゴジラは空想の産物です。
 空想の産物であるがゆえに、これまでのゴジラ映画では様々なやり方でそのリアリティを表現しました。
 昨年公開された『シン・ゴジラ』では、ゴジラが首都圏に出現したら、という仮定の元、徹底的にリアルな政治的シミュレーションが為され、好評を博しました。

 本作では本当にゴジラが存在し、人類の脅威でありえたら?という仮定の元に作品が作られています。

 もしゴジラが実際に存在したとしても、それが核兵器によって排除可能だったとしたらどうでしょう?
 核兵器の投入というのは忌むべき状況ではありますが、それでも排除可能であるならば、ゴジラは人類の脅威ではないということになります。

 しかしながら本作のゴジラは核兵器にも耐えることが出来るという存在として描かれています。
 これはまさに最強、最凶、最恐の存在と言っていいですよね。

 そのゴジラに対抗するためには当然人類にも相応の武器は必要であり、本作では「イクシフ」という名の異星人が人類に対してテクノロジーを提供していて、人類は恒星間航行も可能であるという設定です。
 まぁ当然それだけのテクノロジーをもってしてもゴジラは倒せないわけですが、空間転移が可能であるならそれを武器に応用すれば如何にゴジラでも倒せそうな気はしますけどね。笑。

 ともかく、核兵器でも倒すことのできない、それどころか恒星間航行が可能な異星人のテクノロジーをもってしても倒すことのできない、まさに歴代ゴジラ映画の中で最強のゴジラをどう倒すのか、というのが本作のあらすじなので、本作はやたらスケールのデカいお話になっています。
 何しろ主人公が恒星間を彷徨っていた間に地球では2万年(!)の時間が経っているのですからね。いやはやスケールのデカさと言ったらありません。笑。

 そして本作はその2万年の時を経てゴジラが復活したところで幕を閉じるのです。
 本作のゴジラは最強であるだけでなく、最長寿命でもあるのですね。

 というわけで本作は三部作の序章に当たるので、今の段階では正当な評価を下すことは出来ません。
 とはいえ、続編を観に行ってもいいかな、と思えるぐらいには楽しめたことを最後に記しておきます。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アメリカ発日本絵巻、『KUBO... | トップ | 《さいふる》に行ってきました。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新作映画」カテゴリの最新記事