祖母のタンスを整理していたら、帯状の巻物が発掘されました。
めぼしい着物は、母が、洋服に仕立て直し、帯は叔母達が、持って帰ったらしいので、
ほんとうに、引き取り手のない物が残ったタンスを整理していて出てきました。
新品だったので、なぜこれだか、残されたままなのか、疑問がわいてきました。
何の知識のない私は、買い取りもしている呉服屋さんに持って行き、
これは、何の生地で、どういう場面に着る帯ですか?などと、聞いたのですが、
答えは「まず、名古屋帯に仕立てないと着られません。それにこの帯びに合う着物がないと、使えません。
紬とか大島かなああ」でした。
仕立てるってことは、お金がかかるってこと!しかも、組み合わせを考えないと行けない・・・。
ハードル高すぎます。祖母の紬は母が、洋服に仕立て直しているし。
この帯びに合う着物が、私や母の着物の中にあるか探さなければならない。わー面倒!!!
仕立代がもかかるし、呉服屋さんの話では、お太鼓結びしかできないといわれたし、、、、。
お太鼓結びできないし、帯揚げや、帯締めとか、小物も必要になるだろうし。
いっそのこと、お太鼓結びの作り帯ってできないかな?と思ったり、(浴衣の作り帯は子供っぽくって、お太鼓の作り帯も、
いかにも作り帯ですって、バレバレな代物になってしまうのかな?)いろんな思いが錯綜して頭の中は混乱状態です。考えるのが、
イヤになってきました。
と言うわけで、この帯の反物は当分のあいだ、どうするか保留です。
遺品を残されたのが、男性だったら、一括訪問買い取り業者に頼んでしまうかもしれないな、と思いました。
ちなみに、この2本買い取り価格は0円で、売値は1本1000円になるそうです。
もともとは、その10倍以上の値段で買った祖母が化けて出そうなお話でした。
このまま、日本の着物文化は消滅するのでしょうか?